茶色パン
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茶色パン(ちゃいろパン)はブラウン・ブレッド(英語: brown bread)ともいい、全粒粉を使ったり混ぜたりして茶色に見えるパンをいう。また、白パン(精製後の小麦粉を使用)・黒パン(ライ麦粉を使用)に対して使われることもある。
概要
[編集]茶色パンはかなりの量の全粒粉(通常は小麦の全粒粉)、そして時には糖蜜やコーヒーなどの暗い色の成分で作られたパンのことである[1]。
イギリス、カナダ、南アフリカでは、単に全粒粉パンまたは全粒小麦パンを指し、カナダ沿海州と米国ニューイングランドでは、糖蜜を入れて作られたパンを意味する。また、米国の一部の地域では、茶色パンは白パンとは対照的に、単に「小麦パン(英語: Wheat bread)」と呼ばれている。
歴史
[編集]アイルランドでは飢饉の間、1848年以前には茶色パンが貧しい人々に配られた[2]。イギリスでは、茶色パンは雑穀から作られていた[3]。1845年頃とそれ以前は、雑穀の食事はあまり望ましくない穀物製品と見なされ、それに応じて価格が設定されていた。しかし、1865年までに、ふすまの健康上の利点が発見されたため、雑穀のロンドン価格は、しばしば上質な小麦粉の価格よりも高くなった[4]。第二次世界大戦期のイギリスでは、代用食として茶色パンに似たナショナル・ローフが導入された。
脚注
[編集]- ^ ブラウン‐ブレッド【brown bread】 の解説(Goo辞書)
- ^ John Saunders, ed (1848). The People's journal. IV. London: The People's Journal Office. p. 200
- ^ Percy A. Amos (1912). Processes of flour manufacture. New York, Bombay, and Calcutta: Longman, Green, and Co.. p. 14
- ^ Edward Smith (1865). Practical dietary for families, schools, and the laboring classes. London: Walton and Maberly. p. 36