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フェルナンド・ロメロ (野球)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フェルナンド・ロメロ
Fernando Romero
ロサンゼルス・エンゼルス(マイナー)
横浜DeNAベイスターズ時代
(2022年3月15日、明治神宮野球場にて)
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 サン・フアン州サン・フアン・デ・ラ・マグアナ英語版
生年月日 (1994-12-24) 1994年12月24日(29歳)
身長
体重
183 cm
104 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2011年 アマチュアFA
初出場 MLB / 2018年5月2日
NPB / 2021年5月8日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

フェルナンド・エルネスト・ロメロ・ペラルタFernando Ernesto Romero Peralta, 1994年12月24日 - )は、ドミニカ共和国サン・フアン州サン・フアン・デ・ラ・マグアナ英語版出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBロサンゼルス・エンゼルス傘下所属。

経歴

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プロ入りとツインズ時代

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2011年11月にアマチュア・フリーエージェントでミネソタ・ツインズと契約してプロ入り。

2012年、傘下のルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・ツインズでプロデビュー。14試合(先発6試合)に登板して1勝4敗、防御率4.65、28奪三振を記録した。

2013年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ツインズでプレーし、12試合(先発6試合)に登板して2勝0敗、防御率1.60、47奪三振を記録した。

2014年はA級シーダーラピッズ・カーネルズでプレーしたが、3試合に先発登板後にトミー・ジョン手術を受け、以降を棒に振った。

2015年は前年の手術の影響で全休した。

2016年はA級シーダーラピッズとA+級フォートマイヤーズ・ミラクルでプレーし、2球団合計で16試合に先発登板して9勝3敗、防御率1.89、90奪三振を記録した。オフの11月18日にはルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りした[1]

2017年はAA級チャタヌーガ・ルックアウツでプレーし、24試合(先発23試合)に登板して11勝9敗、防御率3.53、120奪三振を記録した。

2018年は開幕をAAA級ロチェスター・レッドウイングスで迎え、5月2日にメジャー初昇格を果たした。同日のトロント・ブルージェイズ戦にて先発でメジャーデビューすると、5.2回を無失点の投球で初登板初勝利を飾った[2]。この年メジャーでは11試合に先発登板して3勝3敗、防御率4.69、45奪三振を記録した。

2019年はリリーフで15試合に登板した。

2020年2月12日、スプリングトレーニングに向かう途中にアトランタの税関で荷物の問題が発生し、ドミニカ共和国へ引き返したため参加できず。さらにビザの再取得も実現せずシーズンで投げることはなかった[3]。オフの12月17日に自由契約となった[4]

DeNA時代

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2020年12月24日に横浜DeNAベイスターズが獲得を発表した[5]。推定年俸は7500万円[5]

2021年の前半戦は防御率5.75と苦しんだが、後半戦は防御率2.09と安定した投球を見せ、最終的には14試合に登板して5勝3敗、防御率3.01の成績を残した[6]。オフの12月7日に推定年俸1億2000万円の1年契約と球団が2年目に契約延長できるオプション付きで、残留が発表された[7]

2022年は開幕ローテーションに入るも、年間を通じて安定した投球を見せることが出来ず、終盤は中継ぎに配置転換される。10月2日の読売ジャイアンツ戦では1イニングで4四死球を出すなど状態が上向かず、クライマックスシリーズでの登板はなかった[8]。チーム4位の92 1/3回を投げるも、6勝8敗、防御率4.87の成績でシーズンを終えた。オフの11月30日に翌年の契約を結ばないことが発表され[9]、12月2日に自由契約公示された[10]

DeNA退団後

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2022年12月22日、ロサンゼルス・エンゼルスとマイナー契約を結んだ[11]

投球スタイル

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投球データ(2019年レギュラーシーズン)
球種 割合 平均球速 最高球速
% mph km/h mph km/h
ツーシーム 59.4 97.1 156.3 99 159.3
スライダー 28.8 87.3 140.5 90.4 145.5
フォーシーム 6.1 96.6 155.5 98.9 159.2
チェンジアップ 5.8 92.2 148.4 93.6

最速159km/hを誇る2種類の速球(フォーシームツーシーム)が投球の6割以上を占める。変化球は、スライダーチェンジアップ。日本に来てからはカットボールを習得し、ゴロアウトを量産するタイプに変貌した。

人物

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日本語の習得に前向きで、監督の三浦大輔に「頑張ります」と伝えようとしたが、「ガンバッテ!」と声をかけてしまい、指揮官に「おまえが頑張れ」と切り替えされてしまった[12]。また、同僚の山崎康晃上茶谷大河からIKKOGO!皆川[13]ちゅうえい流れ星☆[14]、長谷川雅紀(錦鯉[15]などのギャグを仕込まれ、ヒーローインタビューを中心に披露している。

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2018 MIN 11 11 0 0 0 3 3 0 0 .500 247 55.2 60 6 19 1 7 45 7 0 31 29 4.69 1.42
2019 15 0 0 0 0 0 1 0 1 .000 72 14.0 19 2 11 1 1 18 5 0 12 11 7.07 2.14
2021 DeNA 14 14 1 1 0 5 3 0 0 .625 349 80.2 89 4 30 0 5 44 4 0 38 27 3.01 1.48
2022 23 18 0 0 0 6 8 0 0 .429 420 92.1 100 8 35 1 9 54 5 0 59 50 4.87 1.46
MLB:2年 26 11 0 0 0 3 4 0 1 .429 319 69.2 79 8 30 2 8 63 12 0 43 40 5.17 1.56
NPB:2年 37 32 1 1 0 11 11 0 0 .500 769 173.0 189 12 65 1 14 98 9 0 97 77 4.01 1.47
  • 2022年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最多

年度別守備成績

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投手(P)












2018 MIN 11 3 7 1 0 .909
2019 15 1 1 0 0 1.000
2021 DeNA 14 12 14 0 0 1.000
2022 23 9 16 3 1 .893
MLB 26 4 8 1 0 .923
NPB 37 21 30 3 1 .944
  • 2022年度シーズン終了時

記録

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NPB

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初記録
投手記録
打撃記録

背番号

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  • 77(2018年 - 2019年)
  • 42(2021年 - 2022年)

登場曲

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  • 『La Mamá de la Mamá』El Alfa "El Jefe" x CJ x El Cherry Scom(2021年 - )

脚注

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  1. ^ Ex-Lookouts On The Move As Twins Make Roster Changes” (英語). Chattanoogan.com (2016年11月18日). 2019年6月22日閲覧。
  2. ^ Toronto Blue Jays at Minnesota Twins Box Score, May 2, 2018” (英語). Baseball-Reference.com. 2019年6月22日閲覧。
  3. ^ The Rise and Fall of Fernando Romero” (英語). Twinsdaily.com (2020年12月18日). 2021年3月5日閲覧。
  4. ^ Connor Byrne (2020年12月25日). “Fernando Romero Signs With NPB’s Yokohama BayStars” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年1月1日閲覧。
  5. ^ a b “DeNAがロメロ獲得発表「先発ローテの一角期待」”. 日刊スポーツ. (2020年12月24日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202012240000300.html 2021年2月1日閲覧。 
  6. ^ F.ロメロ(横浜DeNAベイスターズ)個人年度別成績” (2021年10月31日). 2021年11月11日閲覧。
  7. ^ DeNAロメロが残留、1・2億円で1年契約 球団が延長オプションを保持”. 日刊スポーツ (2021年12月6日). 2021年12月7日閲覧。
  8. ^ DeNAロメロ乱調 “1イニング4つの四死球” CSへ制球力に不安残す(日テレNEWS)”. Yahoo!ニュース. 2022年11月27日閲覧。
  9. ^ 2023年シーズン 選手契約について”. 横浜DeNAベイスターズ. 2022年11月30日閲覧。
  10. ^ 2022年度 自由契約選手 公示”. NPB.jp 日本野球機構 (December 2, 2022). December 4, 2022閲覧。
  11. ^ 元DeNAのロメロがエンゼルスとマイナー契約 メジャー昇格なら大谷とチームメートに”. スポニチ (December 22, 2022). December 27, 2022閲覧。
  12. ^ 【DeNA】ロメロ「セオイナゲ、ウンチョコチョコチョコピー、ドンダケー」 初勝利で覚えた日本語披露”. スポーツ報知 (2021年9月4日). 2022年2月21日閲覧。
  13. ^ 【球界ここだけの話(2462)】DeNA・ロメロ、お決まりギャグは本家も公認?!”. サンスポ (2021年9月30日). 2022年2月21日閲覧。
  14. ^ 「ウー、ガンダム」DeNAロメロ5勝目お立ち台で新ギャグ 7回1失点”. 日刊スポーツ (2021年10月22日). 2022年2月21日閲覧。
  15. ^ DeNAロメロ新ネタ披露「コンニチワー」M1優勝「錦鯉」ギャグにノリノリ”. 日刊スポーツ (2022年2月3日). 2022年2月21日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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