ピンク・ジン
表示
(ピンクジンから転送)
この記事の主題はウィキペディアにおける独立記事作成の目安を満たしていないおそれがあります。 (2022年10月) |
ピンク・ジン | |
---|---|
画像募集中 | |
基本情報 | |
作成技法 | ステア/シェイク/ビルド |
色 | 淡桃色透明、淡赤褐色透明 |
グラス | カクテル・グラス |
アルコール度数 | |
度数 |
40度以上 |
レシピの一例 | |
ベース | ドライ・ジン |
材料 |
ドライ・ジン …… 1 |
アンゴスチュラ・ビターズ …… 1dash - 4dash |
ピンク・ジン (英: Pink Gin、英: Pink Gin Cocktail[1][2])は、ジンとアンゴスチュラ・ビターズを使用したカクテルの1つである。ジン・アンド・ビターズとも呼ばれることもあるが別物とする意見もある(下記#ジン・アンド・ビターズとの関係参照)。
イチゴ、ラズベリー、バラの花などを加えてピンク色の液色をしたフレーバード・ジンに「ピンク・ジン」の名をもつ製品もある[3][4]が本項では取り扱わない。
概要
[編集]古典的なカクテルの1つであり、ブラッディ・マリー、ブル・ショット、コープス・リバイバーと同様に飲み過ぎや体力回復に効能があると考えられている[5]。
グロッグ同様にイギリス海軍で発明されたと考えられ[6][7]、1830年以降にイギリス海軍の船員が船酔いを防ぐために船上でジンと当初は強壮剤として発売されていたアンゴスチュラ・ビターズを混ぜたのが始まりとされる[4][8]。なお、当時のジンはイギリス海軍に納品されていたプリマス・ジンであり、現在のドライ・ジン(ロンドン・ジン)よりは甘口であった[8][9]。
下記のレシピの例を見てもらえばわかるように、ほぼジンをストレートで飲むのに等しいためアルコール度数は高い[12]:79。
レシピの例
[編集]レシピの例を以下に挙げる。
- 材料[12]:79[13]
-
- ドライ・ジン - 1
- アンゴスチュラ・ビターズ - 1dash〜4dash(約1〜4ml)
- 作り方
- 作り方もいくつかある。
バリエーション
[編集]- イエロー・ジン[11][12]:79
- アンゴスチュラ・ビターズをオレンジ・ビターズに変える。
- ピンク・ジン・トニック[8][15]
- 氷を入れたコリンズグラスにピンク・ジンをビルドで作り、トニックウォーターで満たす。ジン・トニックのバリーエションでもある。
ジン・アンド・ビターズとの関係
[編集]ジン・アンド・ビターズ(英: Gin & Bitters)はピンク・ジンと同じ材料、同じ容量比で作られるカクテルであり、ピンク・ジンと同一のカクテルとされることもある[7][10][16]。
同一視しない場合、以下のような点を違いとして挙げることがある。
- ピンク・ジンは(プリマス・ジンのような)甘口のジンで作り、ジン・アンド・ビターズはドライ・ジンで作る[9]。
- ピンク・ジンはシェイクで作り、カクテルグラスに注ぐ。ジン・アンド・ビターズはリキュールグラスをビターズでリンスし、ジンを注ぐ[9]。
- ピンク・ジンはステアで作り、ジン・アンド・ビターズはビルドで作る[11]。
- ピンク・ジンはカクテルグラスに注ぐ。ジン・アンド・ビターズはロックグラスに注ぐ[17]。
出典
[編集]- ^ a b Ned Halley (2005) (英語). The Wordsworth Dictionary of Drink: An A-Z of Alcoholic Beverages. Wordsworth Editions, Limited. p. 461. ISBN 9781840223026
- ^ a b (英語) The Savoy Cocktail Book. Little, Brown Book Group. (2014). p. 124. ISBN 9781472114259
- ^ 山科拓郎 (2022年8月17日). “世界最北端の醸造所生まれ。氷河の水で作られたピンクジンが登場!”. ライフハッカー. 2022年10月24日閲覧。
- ^ a b “PINK GIN: WHAT IS IT?” (英語). Moonshine University. 2022年10月24日閲覧。
- ^ チャールズ・シューマン、福西英三翻訳、松本みどり翻訳『シューマンズ バー ブック』(新装版)河出書房新社、2018年、219頁。ISBN 978-4309279213。
- ^ Ted Haigh (2009) (英語). Vintage Spirits and Forgotten Cocktails: From the Alamagoozlum to the Zombie 100 Rediscovered Recipes and the Stories Behind Them. Quarry Books. p. 234. ISBN 9781616734756
- ^ a b David Wondrich (2021). “Pink Gin” (英語). The Oxford Companion to Spirits and Cocktails. オックスフォード大学出版局. ISBN 9780190670405
- ^ a b c Céline Bossart (2021年5月23日). “Pink Gin & Tonic” (英語). Liquor.com. 2022年10月24日閲覧。
- ^ a b c 達磨信. “第76回 口中で里山の恵みの香が花開く ROKU ジン・ビターズ オンドリのしっぽ”. サントリー. 2022年10月24日閲覧。
- ^ a b 福西英三『カクテル入門』保育社、1982年、33-35頁。ISBN 978-4586505630。
- ^ a b c THE PLACE『カクテル事典』学研パブリッシング、2014年、76,頁。ISBN 978-4058003206。
- ^ a b c d e 『カクテル完全ガイドうまいつくり方の方程式』(改訂版)池田書店、2021年。ISBN 978-4262130705。
- ^ a b 『カクテルをたしなむ人のレッスン&400レシピ』日本文芸社、2021年、328頁。ISBN 978-4537218695。
- ^ 中村健二『世界一のカクテル』主婦の友社、2010年、133頁。ISBN 978-4072743935。
- ^ “Pink Gin and Tonic” (英語). Difford's Guide. 2022年10月24日閲覧。
- ^ 杉田米三『最新カクテルブック』柴田書店、1969年、72頁。
- ^ 朱鷺田祐介「無限の可能性を持つカクテルの世界」『酒の伝説』新紀元社〈Truth In Fantasy〉、2012年。ISBN 978-4775306970。