プロコピス・パヴロプロス
プロコピス・パヴロプロス Προκόπης Παυλόπουλος | |
プロコピス・パヴロプロス(2016年3月30日)
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任期 | 2015年3月13日 – 2020年3月13日 |
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首相 | アレクシス・ツィプラス バシリキ・タヌー(暫定) キリアコス・ミツォタキス |
任期 | 2004年3月10日 – 2009年9月11日 |
首相 | コスタス・カラマンリス |
出生 | 1950年7月10日(74歳) ギリシャ・カラマタ |
政党 | 新民主主義党 |
配偶者 | ヴラシア・パヴロプル=ペルツェミ |
プロコピス・パヴロプロス(ギリシア語: Προκόπης Παυλόπουλος、 発音 [proˈkopis pavˈlopulos]、 英語: Prokopis Pavlopoulos、 1950年7月10日 - )は、ギリシャの弁護士、法学者にして政治家。2015年より2020年まで同国第三共和政第8代大統領を務めた。2004年から2009年までは内務大臣を務めていた。[1] 日本のメディアでは主にパブロプロスと表記される。
経歴
[編集]法学者
[編集]1950年、ギリシャ王国のカラマタ市に生まれる。父親のヴァシリオス・パヴロプロスは大学教授だった。アテネ大学法学部を卒業後、フランスに留学しパリ第二大学(パンテオン・アサス)の法学部博士課程を修了した。帰国後、1980年にアテネ大学の講師となり、助教授へと昇進後、1989年に教授となる。[1]
政治家
[編集]1974年にミハイル・スタシノプロス (Michail Stasinopoulos) 大統領の秘書となり、1989年11月から1990年4月までクセノフォン・ゾロタス (Xenophon Zolotas) 内閣の政府報道官を務めた。1990年から1995年まではコンスタンディノス・カラマンリス大統領の法律顧問だった。[1]
1996年のギリシャ議会総選挙においてパヴロプロスは新民主主義党 (ND) の議員として当選し、その後2014年まで国会議員を続けた。2004年から2009年まではコスタス・カラマンリス首相の下で内務大臣を務めた。[1]
大統領
[編集]2015年2月17日、急進左派連合 (SYRIZA) のアレクシス・ツィプラス首相はNDのパヴロプロスを次期大統領に推薦した。2月18日に、定数300人のギリシャ議会において233の賛成票によりパヴロプロスは大統領に選出され、3月13日に就任した。(対立候補のニコス・アリヴィザトス (Nikos Alivizatos) の得票数は30だった。)[2][3][4][5]
カロロス・パプーリアス第7代大統領が2015年3月に任期を満了することに伴うギリシャの次期大統領選出は、NDが政権与党だった2014年から進められてきた。しかし与党の推薦する候補者が3回に渡る投票でも議会で承認されず、憲法の規定により議会は解散、その後2015年1月ギリシャ議会総選挙が実施され、NDは野党に下った。SYRIZAによる新政権が推す候補者は、NDの副党首にして欧州委員会のディミトリス・アヴラモプロス (Dimitris Avramopoulos) 欧州委員(移民・内務・市民権担当)であると当初は考えられていたため、今回の選出は予想外の結果だった。[6]
2015年、ドイツに対して第二次世界大戦中の賠償請求を行うことを表明。賠償額は、約2787億ユーロと試算した。なお、ドイツ側はドイツ最終規定条約を持ち出して「法的、政治的に解決された」として賠償には応じない方針を取っている[7]。
人物
[編集]夫人のヴラシア・パヴロプル=ペルツェミとの間に娘が二人、息子が一人誕生している。[8](パヴロプロス (Pavlopoulos) という姓はギリシャ語で「パウロの息子」を表す。女性形が「パヴロプル」である。)母国語であるギリシャ語の他、英語とフランス語を解する。[1]
出典
[編集]- ^ a b c d e “プロコピス・パヴロプロス・ギリシャ共和国大統領略歴”. 外務省 (2015年3月16日). 2015年4月12日閲覧。(※誕生日が7月10日ではなく6月10日、ミハイル・スタシノプロス大統領の名がミハリスとなっている。)
- ^ “ギリシャ次期大統領にパブロプロス元内相 最大野党出身”. 朝日新聞デジタル (2015年2月19日). 2015年4月12日閲覧。
- ^ “ギリシャの新大統領にパブロプロス氏選出”. TRT (2015年2月19日). 2015年4月12日閲覧。
- ^ “パブロプロス新大統領が就任 ギリシャ、任期5年…豊富な政界経験”. 産経ニュース (2015年3月14日). 2015年4月12日閲覧。
- ^ “ギリシャ次期大統領にプロコピス・パブロプロス氏が選出”. GreeceJapan.com (2015年2月20日). 2015年4月21日閲覧。
- ^ “ギリシャ首相、次期大統領にパブロプロス元内相を指名”. ロイター (2015年2月18日). 2015年4月12日閲覧。
- ^ “ドイツを揺さぶる戦後処理 財政危機のギリシャ賠償額36兆円と試算 独政府は「解決済み」”. 産経新聞 (2015年5月6日). 2019年9月23日閲覧。
- ^ “Prokopis Pavlopoulos: Who Is the New President of the Hellenic Republic?”. Greek Reporter (2015年2月18日). 2015年4月12日閲覧。
外部リンク
[編集]- プロコピス・パヴロプロスのウェブサイト(ギリシャ語、ただし経歴の部分は英語もあり)
公職 | ||
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先代 カロロス・パプーリアス |
ギリシャ共和国大統領 第三共和制第8代:2015 - 2020 |
次代 カテリナ・サケラロプル |