パノラマカード
パノラマカードは、名古屋鉄道(名鉄)で発行されていた乗車カードである。
同社の登録商標(日本第3007530号、第4711297号)となっている。
概要
[編集]1990年(平成2年)4月1日発売開始。定期乗車券・連絡乗車券を除く、名鉄電車・名鉄バスの普通乗車券・座席指定券(現・特別車両券〈ミューチケット〉)・回数乗車券・入場券・名鉄パノラマパック(JRの特別企画乗車券に相当)に引き換えることができた。プレミアムは付いていない。
一方でプレミアム付きを望む声も強いことから、1994年(平成6年)4月1日からパノラマプラスカードの発売を開始した。こちらは電車・バスの普通乗車券(1回あたり2,500円まで)・座席指定券・入場券と引き換え範囲が縮小されている。
いずれも「トランパス」(ストアードフェアシステム)には対応していない。1992年4月からは名鉄バスと名古屋市営バスが運行する基幹バス2号系統でパノラマカードとリリーカードの相互共通利用ができた。
いずれも2002年(平成14年)5月31日限りで発売が中止され[1]、「トランパス」導入駅から順次、自動券売機・精算機での利用ができなくなった(ただし「トランパス」導入駅でも駅出札窓口の発券端末がカード読み取り可能であれば、出札窓口で乗車券などへの引き換えが可能だった。「トランパス」対応となった無人駅では一切利用できない)。
2008年(平成20年)3月31日限りで乗車券類との引き換えを終了し、名鉄(電車)・名鉄バスとも利用できなくなった。
払い戻し
[編集]乗車券類との引き換え終了に伴い、2007年(平成19年)10月1日から2010年(平成22年)3月31日まで無手数料での払い戻しを、磁気カード対応の発券端末を設置した有人駅で行っていた。2010年4月1日以降は名鉄名古屋駅でのみ取り扱っていたが2010年12月1日より他の有人駅(弥富駅・赤池駅・蒲郡駅・矢作橋駅を除く)でも払い戻しを再開した。払い戻しは2011年(平成23年)2月28日で終了となり、それ以降は完全に無効となる。
「パノラマカード」は残額が全額払い戻されるが、「パノラマプラスカード」は残額からプレミアム相当分が差し引かれる。[2]
カードの種類
[編集]パノラマカード
[編集]- パノラマカード1000(発売額:1,000円)
- パノラマカード3000(発売額:3,000円)
- パノラマカード5000(発売額:5,000円)
- 他に贈答用カードとして、パノラマカード500(発売額:500円)も存在した。
パノラマプラスカード
[編集]- パノラマプラスカード3100(発売額:3,000円、3,100円分使用可能)
- パノラマプラスカード5200(発売額:5,000円、5,200円分使用可能)
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ 「鉄道記録帳」『RAIL FAN』第49巻第8号、鉄道友の会、2002年8月1日、18頁。
- ^ 「パノラマカード」、「パノラマプラスカード」のご案内 (名古屋鉄道公式サイト)