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マティアス・バーメルト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バメルトから転送)
マティアス・バーメルト
Matthias Bamert
生誕 (1942-07-05) 1942年7月5日(82歳)
スイスの旗 スイス
学歴 パリ国立高等音楽院
ジャンル クラシック音楽
職業 指揮者作曲家オーボエ奏者

マティアス・バーメルトMatthias Bamert, 1942年7月5日 [1] ベルン州エアジーゲン – )はスイス指揮者作曲家

人物・来歴

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パリ国立高等音楽院でオーボエと作曲を学ぶ[2]ダルムシュタットパリブーレーズシュトックハウゼンに師事し、1970年代以降の作風で両者の影響を受ける。1965年から1969年までザルツブルクモーツァルテウム管弦楽団の首席オーボエ奏者を務める[2]が、後に指揮者に転向した。

アメリカ合衆国において指揮活動に入り、まずはジョージ・セルに弟子入りし、その後レオポルド・ストコフスキーの助手となり [1]ロリン・マゼール時代のクリーヴランド管弦楽団で正指揮者[2][3]のひとりとなった。1977年から1983年までバーゼル放送交響楽団音楽監督を務めた[4] 後、ヨーロッパ各地で幅広い名声を得るようになった。

1985年から1990年まで、ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団の首席客演指揮者[1] ならびにグラスゴー現代音楽フェスティバル「ムジカ・ノヴァ」の監督を務めた[3] 。革新的なプログラム作りで有名になり、武満徹ヴォルフガング・リームジョン・カスケンジェームズ・マクミランら多くの作曲家の作品の世界初演に取り組んだ[4]1987年以降はロンドンに定住している。

1992年から2000年まで、ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ首席指揮者[1]ルツェルン音楽祭音楽監督在任中(1992年から1998年まで)[2]に、想像力豊かな企画力の才能で勇名を馳せ、この頃には数々の音楽祭や音楽事業の組織にかかわるようになった。

2000年から2005年までニュージーランド交響楽団首席客演指揮者[4]、2003年から2006年まで西オーストラリア交響楽団首席指揮者[1] 、2005年から2008年までマレーシア・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者を歴任。2017年から2022年までテジョン・フィルハーモニック管弦楽団首席客演指揮者[2]。2018年4月から2024年3月まで札幌交響楽団首席指揮者[4]

客演歴

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これまでフィルハーモニア管弦楽団BBC交響楽団ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団バーミンガム市交響楽団BBCフィルハーモニックレニングラード・フィルハーモニー交響楽団パリ管弦楽団ロサンジェルス・フィルハーモニックピッツバーグ交響楽団モントリオール交響楽団シドニー交響楽団など世界各地のオーケストラに客演。NHK交響楽団には2000年2003年2005年2007年に登場[1]

レパートリー

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正統的なレパートリーの指揮者として安定した名声を受ける一方、新音楽や忘れられた18世紀の音楽、あらゆる時代の無視されてきた音楽の擁護でも知られている。ごく短期間で未知の楽譜に習熟し、演奏会や録音を通じてすこぶる効果的な初演を実現させる能力で知られている[5]。録音数も数多く、モーツァルトの同時代の作曲家の作品や、パリー交響曲全集[3]フランク・マルタン管弦楽曲集、ロベルト・ジェラールの交響曲集[4]、ストコフスキーの編曲集、コルンゴルトエルンスト・フォン・ドホナーニの管弦楽曲集は評価が高い。また、マイケル・オルーク(Miceál O'Rourke)との共演によるジョン・フィールドのピアノと管弦楽のための作品集も名高い。

自作の中では、ルイヴィル管弦楽団の録音(1974年)による《Mantrajana》が知られている。

脚注

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出典

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  1. ^ a b c d e f “バーメルト、マティアス”. 世界の指揮者名鑑866 (株式会社音楽之友社). (2010年1月1日発行)
  2. ^ a b c d e 北海道新聞 2023, p. 文化・エンタメ.
  3. ^ a b c Matthias Bamert”. MB Matthias Bamert. Profile. Matthias Bamert Official Home Page. 2022年11月3日閲覧。
  4. ^ a b c d e マティアス・バーメルト”. 札幌交響楽団公式HP. 指揮者/楽団員/役員/事務局. 公益財団法人 札幌交響楽団. 2022年11月3日閲覧。
  5. ^ Bio/Bamert-Matthias”. Bach Cantatas. Bio/Bamert-Matthias. 2022年11月5日閲覧。

参考文献

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  • 「首席指揮者・バーメルト 半生を語る」『北海道新聞』北海道新聞社、2023年5月27日。

外部リンク

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