BACHELOR (雑誌)
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BACHELOR | |
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ジャンル | アダルト |
読者対象 | 成人男性 |
刊行頻度 | 隔月 |
発売国 | 日本国 |
言語 | 日本語 |
定価 | 1139円税別 |
出版社 | 株式会社ダイアプレス |
編集長 | 白石弘 |
刊行期間 | 1977年 - |
ウェブサイト | https://diapress.jp/archives/category/adult/bachelor |
BACHELOR(バチェラー)は、日本のアダルト雑誌。巨乳(主として白人女性)を専門とする。株式会社ダイアプレスより隔月刊。
概要
[編集]1977年創刊。この時はエロ本ではなく芸能色の強いグラフ誌だった[1]。創刊号では荒木一郎のインタビューやフランスの女優ジョアンナ・シムカスの特集が組まれ、日本の女優や歌手のインタビューが掲載された[2]。
しかし売れ行きは悪く、第4号からエロ本に路線変更。1979年後半から巨乳の外国人の専門誌に姿を変える[1]。1980年代以降は日本では珍しい巨乳専門誌として孤塁を護る。当時としては珍しかったフェチ関連の記事も多く掲載する。2019年のインタビューで、白石編集長は「鉱脈を掘り当てたという感じ。ただ、当時は日本では巨乳モデルが少なく、海外に頼るしかなかった」とコメントしている。1990年の通巻150号で売り上げはピークに達する[3]。
2000年代に入るとネットの普及により売り上げは減少。2017年のインタビューで白石編集長は、「待ってくれる読者がいる以上やめられない。これだけ印刷の質の高いエロ本は海外にもない。せめて2年後の通巻450号までは頑張りたい」と発言[3]。
2019年現在、現存する日本最古の洋物誌、それどころか現存する日本最古のエロ本である[4]。
2020年時点の白石弘編集長は3点のこだわりを挙げている[5]。ひとつは単にヌードを並べるだけでなく、外国人モデル一人ひとりの国籍やプロフィール、近況を記述する「巨乳との距離感」。ふたつに提携誌『SCORE』だけでなくカメラマン、エージェントなど独自のネットワークを使用し日本仕様に近づける「欧米巨乳ネットワーク」。みっつ目はさらにそこから発展した「バチェラー発のスター発掘力」[5]。
その他
[編集]- ライターの青山正明の鬼畜変態コラムFlesh Paperを連載していたこともある。鶴岡法斎の風俗コラムを連載していたこともある[2]。
- フリーライターでアダルトメディア研究家の安田理央は「巨乳という言葉は1989年、松坂季実子がAVデビューしたころから一般化した。ただし80年代に入った頃から『BACHELOR』では用例が見られる。一種のマニア用語だった」という説を唱えた。彼は『巨乳の誕生 大きなおっぱいはどう呼ばれてきたのか』の執筆のため、編集部に頼んで40年分の『BACHELOR』バックナンバーを見せてもらった[6]。
出典
[編集]- ^ a b 岡野誠 (2018年1月17日). “『巨乳の誕生』著者 「ボイン」から始まる大きな胸の歴史”. NEWSポストセブン. 株式会社小学館. 2019年9月22日閲覧。
- ^ a b 「『BACHELOR』弾ける40年史」『週刊ポスト』第49巻第20号、小学館、2017年5月19日、151頁。
- ^ a b 安田理央, 加藤カジカ (2017年9月5日). “「巨乳ブーム」を作ったエロ本の歴史から、エロ系サイトが狙う紙との差別化まで――エロメディア進化論”. 日刊SPA!. 2019年9月23日閲覧。
- ^ 「昭和・平成 エロ本全史」『週刊ポスト』第51巻第25号、小学館、2019年7月8日、169-176頁。
- ^ a b “創刊43年目“孤高の巨乳専門誌”「BACHELOR」こだわりの世界… – 東京スポーツ新聞社”. 東スポWeb. 東京スポーツ新聞社 (2020年6月1日). 2020年6月5日閲覧。
- ^ クラタマスミ (2017年11月17日). “その昔、巨乳は悪だった? “大きなおっぱい”は日本ではどのように扱われてきたのか「巨乳の誕生」著者に聞いた”. nlab.itmedia.co.jp. アイティメディア株式会社. 2017年11月17日閲覧。
参考文献
[編集]- 安田理央『巨乳の誕生 大きなおっぱいはどう呼ばれてきたのか』(太田出版 2017年11月18日) ISBN 978-4-77831605-1