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バセク・ポシュピシル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バセク・ポシュピシル
Vasek Pospisil
2022年ウィンブルドン選手権予選でのバセク・ポシュピシル
基本情報
国籍 カナダの旗 カナダ
出身地 同・ヴァーノン
生年月日 (1990-06-23) 1990年6月23日(34歳)
身長 193cm
体重 88kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2007年
ツアー通算 7勝
シングルス 0勝
ダブルス 7勝
生涯獲得賞金 6,958,244 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 3回戦(2014・15)
全仏 1回戦(2012-16・18・20)
全英 ベスト8(2015)
全米 4回戦(2020)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 ベスト8(2016)
全仏 ベスト8(2015)
全英 優勝(2014)
全米 3回戦(2013・14)
優勝回数 1(英1)
国別対抗戦最高成績
デビス杯 準優勝(2019)
ホップマン杯 ラウンドロビン(2015・18)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 25位(2014年1月27日)
ダブルス 4位(2015年4月27日)
2022年9月28日現在

バセク・ポシュピシルVasek Pospisil, [ˈvæʃɪk ˈpɒspɪsɪl] VASH-ik POS-pih-sil [1]; チェコ語: Vašek Pospíšil, チェコ語: [ˈvaʃɛk ˈpospiːʃɪl]; 1990年6月23日 - )は、カナダブリティッシュコロンビア州ヴァーノン出身のチェコ系カナダ人男子プロテニス選手。これまでにATPツアーでシングルスの優勝はないが、ダブルスで7勝を挙げている。自己最高ランキングはシングルス25位、ダブルス4位。身長193cm。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。

2014年ウィンブルドン選手権男子ダブルスジャック・ソックとペアを組んで優勝。また2015年BNPパリバ・オープン男子ダブルスでも優勝している。

選手経歴

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2007年 プロ転向

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5歳でテニスを始め、2007年にプロに転向。

2008年 デビス杯参戦

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2008年からデビスカップカナダ代表として出場している。

2011年 グランドスラム初出場

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4大大会では2011年全米オープンで予選を勝ち上がり初出場した。1回戦でルカシュ・ロソルを6-1, 6-2, 6-1で破って初戦を突破し2回戦でフェリシアーノ・ロペスに7-5, 4-6, 6-7(3), 6-7(5)で敗れた。

9月のイスラエルとのデビスカップワールドグループプレーオフではシングルスとダブルスで3勝を挙げカナダのワールドグループ復帰に貢献した[2]

2012年 ロンドン五輪初出場

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2012年7月のロンドン五輪でオリンピックに初出場した。シングルス1回戦ではスペインのダビド・フェレールに4-6, 4-6で敗れた。ダニエル・ネスターと組んだダブルスではセルビアのヤンコ・ティプサレビッチ/ネナド・ジモニッチ組に4-6, 7-6(5), 9-11で敗れた。

2013年 マスターズベスト4

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2013年は地元のロジャーズ・カップ3回戦で当時6位のトマーシュ・ベルディハを7-5, 2-6, 7-6(5)で破って勝ち上がりベスト4に進出した。準決勝ではミロシュ・ラオニッチとのカナダ対決になり4-6, 6-1, 6-7(4)で敗れマスターズ大会の決勝進出を逃した。デビスカップでは準決勝でセルビアと対戦した。2勝2敗で迎えた最終戦でヤンコ・ティプサレビッチに6-7(3), 2-6, 6-7(6)で敗れカナダは初の決勝進出を逃した[3]。10月のスイス・インドアでもベスト4に進出した。

2014年 ウィンブルドンダブルス初優勝

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2014年全豪オープン男子シングルスでは第28シードに選ばれ4大大会で初めてシード選手となった。2回戦でマシュー・エブデンを3-6, 7-6(6), 7-6(9), 6-1で破り初めて3回戦に進出した。しかし3回戦のスタニスラス・ワウリンカとの試合を怪我のため棄権した。

2014年ウィンブルドン選手権男子ダブルスではジャック・ソックとのダブルスで初めての決勝に進出した。決勝ではブライアン兄弟に7–6(5), 6–7(3), 6–4, 3–6, 7–5のフルセットで勝利し初優勝をウィンブルドンのダブルスで達成した[4]。 8月のシティ・オープンでは3回戦で第1シードのトマーシュ・ベルディハを6-2, 6-4で勝利、準決勝で第6シードのリシャール・ガスケを破り6-7(5), 6-3, 7-5で勝利し、シングルス初の決勝進出を果たすが、ミロシュ・ラオニッチに1-6, 4-6で敗れた。

2015年 ウィンブルドンベスト8 マスターズダブルス初優勝

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第8シードでジャック・ソックと出場した2015年BNPパリバ・オープン男子ダブルスでは決勝で2015年全豪優勝したボレッリ/フォニーニ組を6-4, 6-7, 10-7で勝利しマスターズ1000初優勝。続くマイアミ・オープンでは決勝まで進出するも第1シードのブライアン兄弟組に敗れた。

2015年ウィンブルドン選手権男子シングルスで自身グランドスラムシングルス初のベスト8進出を果たす。

2016年 全豪ダブルスベスト8

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2016年リオデジャネイロオリンピック男子ダブルスではダニエル・ネスターと組んで準決勝に進出。準決勝でマルク・ロペス/ラファエル・ナダル組に、3位決定戦でスティーブ・ジョンソン/ジャック・ソック組に敗れ4位。

2017年

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2017年BNPパリバ・オープンでは2回戦で世界ランク1位のアンディ・マリーに6-4, 7-6(5)で勝利した。

ATPツアー決勝進出結果

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シングルス: 3回 (0勝3敗)

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大会グレード
グランドスラム (0–0)
ATPファイナルズ (0–0)
ATPツアー・マスターズ1000 (0–0)
ATPツアー・500シリーズ (0–1)
ATPツアー・250シリーズ (0–2)
サーフェス別タイトル
ハード (0–3)
クレー (0–0)
芝 (0–0)
カーペット (0–0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2014年8月3日 アメリカ合衆国の旗 ワシントンD.C. ハード カナダの旗 ミロシュ・ラオニッチ 1–6, 4–6
準優勝 2. 2020年2月9日 フランスの旗 モンペリエ ハード (室内) フランスの旗 ガエル・モンフィス 5–7, 3–6
準優勝 3. 2020年11月14日 ブルガリアの旗 ソフィア ハード (室内) イタリアの旗 ヤニック・シナー 4–6, 6–3, 6–7(3)

ダブルス: 15回 (7勝8敗)

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結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1. 2014年7月5日 イギリスの旗 ウィンブルドン アメリカ合衆国の旗 ジャック・ソック アメリカ合衆国の旗 ボブ・ブライアン
アメリカ合衆国の旗 マイク・ブライアン
7–6(5), 6–7(3), 6–4, 3–6, 7–5
優勝 2. 2014年7月27日 アメリカ合衆国の旗 アトランタ ハード アメリカ合衆国の旗 ジャック・ソック アメリカ合衆国の旗 スティーブ・ジョンソン
アメリカ合衆国の旗 サム・クエリー
6–3, 5–7, [10–5]
準優勝 1. 2014年8月17日 アメリカ合衆国の旗 シンシナティ ハード アメリカ合衆国の旗 ジャック・ソック アメリカ合衆国の旗 ボブ・ブライアン
アメリカ合衆国の旗 マイク・ブライアン
3–6, 2–6
準優勝 2. 2014年10月5日 中華人民共和国の旗 北京 ハード フランスの旗 ジュリアン・ベネトー オランダの旗 ジャン=ジュリアン・ロイヤー
ルーマニアの旗 ホリア・テカウ
7–6(6), 5–7, [5–10]
優勝 3. 2014年10月26日 スイスの旗 バーゼル ハード (室内) セルビアの旗 ネナド・ジモニッチ クロアチアの旗 マリン・ドラガニャ
フィンランドの旗 ヘンリ・コンティネン
7–6(13), 1–6, [10–5]
優勝 4. 2015年3月21日 アメリカ合衆国の旗 インディアンウェルズ ハード アメリカ合衆国の旗 ジャック・ソック イタリアの旗 シモーネ・ボレッリ
イタリアの旗 ファビオ・フォニーニ
6–4, 6–7(3), [10–7]
準優勝 3. 2015年4月4日 アメリカ合衆国の旗 マイアミ ハード アメリカ合衆国の旗 ジャック・ソック アメリカ合衆国の旗 ボブ・ブライアン
アメリカ合衆国の旗 マイク・ブライアン
3–6, 6–1, [8–10]
優勝 5. 2015年10月12日 中華人民共和国の旗 北京 ハード アメリカ合衆国の旗 ジャック・ソック カナダの旗 ダニエル・ネスター
フランスの旗 エドゥアール・ロジェ=バセラン
3–6, 6–3, [10–6]
準優勝 4. 2015年11月8日 フランスの旗 パリ ハード (室内) アメリカ合衆国の旗 ジャック・ソック クロアチアの旗 イワン・ドディグ
ブラジルの旗 マルセロ・メロ
6–2, 3–6, [5–10]
優勝 6. 2016年2月14日 オランダの旗 ロッテルダム ハード (室内) フランスの旗 ニコラ・マユ ドイツの旗 フィリップ・ペッシュナー
オーストリアの旗 アレクサンダー・ペヤ
7–6(2), 6–4
準優勝 5. 2016年3月19日 アメリカ合衆国の旗 インディアンウェルズ ハード アメリカ合衆国の旗 ジャック・ソック フランスの旗 ニコラ・マユ
フランスの旗 ピエール=ユーグ・エルベール
3–6, 6–7(5)
準優勝 6. 2016年5月15日 イタリアの旗 ローマ クレー アメリカ合衆国の旗 ジャック・ソック アメリカ合衆国の旗 ボブ・ブライアン
アメリカ合衆国の旗 マイク・ブライアン
6–2, 3–6, [7–10]
準優勝 7. 2017年1月6日 カタールの旗 ドーハ ハード チェコの旗 ラデク・ステパネク フランスの旗 ジェレミー・シャルディー
フランスの旗 ファブリス・マルタン
4–6, 6–7(3)
優勝 7. 2020年2月23日 フランスの旗 マルセイユ ハード フランスの旗 ニコラ・マユ オランダの旗 ウェスリー・クールホフ
クロアチアの旗 ニコラ・メクティッチ
6–3, 6–4

4大大会成績

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略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

シングルス

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大会 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 通算成績
全豪オープン A Q2 A 3R 3R 1R Q1 1R A 1R 4–5
全仏オープン A 1R 1R 1R 1R 1R A 1R A 1R 0–7
ウィンブルドン Q2 1R 2R 1R QF 1R 1R 1R 1R NH 5–8
全米オープン 2R Q1 1R 1R 1R 2R 1R 2R 2R 4R 7–9

: 2014年全豪3回戦の不戦敗は通算成績に含まない

ダブルス

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大会 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 通算成績
全豪オープン A 1R 2R QF 1R 1R A 1R 3–6
全仏オープン A 1R QF 2R A 1R A 2R 5–5
ウィンブルドン 3R W 3R 3R 2R 1R 2R NH 14–6
全米オープン 3R 3R 1R 1R A A 1R A 4–5

脚注

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  1. ^ The pronunciation by Vasek Pospisil himself”. ATPWorldTour.com. 2018年1月9日閲覧。
  2. ^ Davis Cup - Draws & Results”. daviscup.com. 2020年11月28日閲覧。
  3. ^ Davis Cup - Draws & Results”. daviscup.com. 2020年11月28日閲覧。
  4. ^ “ポスピショル/ソックがブライアン兄弟を倒して初優勝 ウィンブルドン”. THE TENNIS DAILY. (2014年7月6日). https://www.thetennisdaily.jp/news/contents/grandslam/wimbledon/20140706_0007445.php 2020年11月28日閲覧。 

外部リンク

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