ロバート・J・ハヴィガースト
ロバート・ジェームズ・ハヴィガースト(Robert James Havighurst, 1900年 - 1991年)は、アメリカの教育学者。
人物情報 | |
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生誕 |
ロバート・ジェームズ・ハヴィガースト アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 ディペレ |
死没 | リッチモンド (インディアナ州) |
国籍 | アメリカ合衆国 |
出身校 | ハーバード大学 |
両親 | ドイツからの移民 |
学問 | |
時代 | 20世紀 |
活動地域 | アメリカ合衆国 |
研究分野 | 教育学 |
主要な作品 | 『人間の発達課題と教育』 |
人物
[編集]ロバート・J・ハヴィガーストは、アメリカ合衆国ウィスコンシン州の小さな町ディペレ(Depere)に生まれた。家族はドイツからの移民で、彼の祖父は1847年にアメリカにやってきた。彼は5人兄弟の長男として生まれた。学校は、ウィスコンシン州とイリノイ州で小中学校の教育を終え、大学は当初、オハイオ州のウェスリアン大学に学び、オハイオ州立大学で、物理化学で博士号を取得した。その後、ポスドクとしてハーバード大学でフェローとして学び、専門雑誌に原子核の構造などのテーマでいくつかの論文を発表している。
経歴
[編集]1924年になって、彼は専門の物理、化学から、理科教育へと関心を大きく転換し、地元ウィスコンシン大学の物理学の助教授に就任すると共に、その地の実験的な性格をもったカレッジの助言者を務めることを引き受け、その後ロックフェラー教育財団の仕事などを経て、徐々に教育学、人間発達学へと専門分野を移していく。1940年にはシカゴ大学の児童発達研究部門で教育学教授に就き、人間発達と教育の問題に取り組み、また学際的な研究や文化比較的な横断研究などのコーディネートなどを活発に行った。都市の児童やアメリカインディアンの子ども、あるいは高齢者のエイジングへの適応の問題など、幅広いテーマで活動、成人教育学の台頭期の代表的な研究者ともいわれる。著書、編著書は、45冊強を数える。
また、人間の発達課題を提唱したことでも名高い。最も有名な著書は、"Developmental Tasks and Education"(『人間の発達課題と教育』玉川大学出版部 1995年)である。
その他の主要著書
[編集]- "Older People"(Ruth Albrechtと共著) 1980年
- "To Live on This Earth: American Indian Education"(Wstelle Fuchsと共著) 1983年
- "Society and Education"(Daniel U. Levineと共著) 1992年
- 『人間の発達課題と教育』玉川大学出版部 1995年
- 『ハヴィガーストの発達課題と教育―生涯発達と人間形成』川島書店 1997年
関連項目
[編集]- 生涯発達心理学(発達心理学)
- ジークムント・フロイト/エリク・H・エリクソン - 「発達課題」については、対比してとらえられることが多い。