フォリント
フォリント | |
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Magyar forint | |
フォリント紙幣 | |
ISO 4217 コード | HUF |
中央銀行 | ハンガリー国立銀行 |
ウェブサイト | www.mnb.hu |
使用開始日 | 1 August 1946 |
情報源 | 8.700/1946 (VII.29) Decree of the Prime Minister |
使用 国・地域 | ハンガリー第二共和国 ハンガリー人民共和国 ハンガリー共和国 ハンガリー |
インフレ率 | 17.12% |
情報源 | The World Factbook, 2023年 |
補助単位 | |
1/100 | フィレール 現金の単位としては使われていない。 |
通貨記号 | Ft |
複数形 | forintok(使用されていない) |
硬貨 | 5, 10, 20, 50, 100, 200 フォリント |
紙幣 | 500, 1000, 2000, 5000, 10,000, 20,000 フォリント |
紙幣製造 | Pénzjegynyomda Zrt. Budapest |
ウェブサイト | www |
硬貨鋳造 | Hungarian Mint Ltd. |
ウェブサイト | www |
フォリント (forint [ˈforint]) は、ハンガリーの通貨単位。通貨記号はFt、ISO 4217の通貨コードはHUF。forint は語頭も小文字で表記する。補助単位はフィレールであり、1フォリント=100フィレールである。
概要
[編集]1945年から1946年にかけて、旧通貨であるペンゲー (pengő [ˈpeŋɡøː]) がハイパーインフレーションを起こした後、1946年8月1日から採用された。ハンガリーにおける略号はフォリントが Ft、フィレールが f。例えば、12フォリント34フィレールは 12 forint 34 fillér、12 Ft 34 f、12,34 Ft のように表記する。ただし、フィレールは1999年以降流通していない。現在は、株価・為替レートや単価などの、1フォリント未満の端数を表す目的にのみ使われる。また1フォリント・2フォリントの小額硬貨も2008年に流通停止となり、2013年に交換も停止され失効し、これにより現金の最小単位は5フォリントとなった。
ハンガリーはユーロ導入を目指しているが、大幅な財政赤字が削減できず2010年までという当初の目標は達成できなかった。
2024年8月23日時点で、1フォリント=約0.40円[1]。
硬貨
[編集]現在、5, 10, 20, 50, 100, 200フォリント硬貨が発行されている。5フォリントと20フォリントは黄銅製、10フォリントと50フォリントは白銅製、100フォリントと200フォリントはバイメタル貨(100フォリントは外側銀色・内側金色、200フォリントはその逆)となっている。また、2フォリント以下の小額硬貨[2]のみならず、黄銅のみから成る100フォリント硬貨や200フォリント銀貨といった旧硬貨も現在では既に失効となっている。
紙幣
[編集]紙幣一覧 | |||||
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画像 | 額面 | 主な配色 | デザイン | ||
表 | 裏 | 表 | 裏 | ||
500フォリント | 赤 | ラーコーツィ・フェレンツ2世 | シャーロシュパタク城 | ||
1,000フォリント | 青 | マーチャーシュ1世 | ヴィシェグラード城のヘラクレスの泉 | ||
2,000フォリント | ブラウン | ベトレン・ガーボル | 絵画「ベトレン・ガーボルと科学者たち」 | ||
5,000フォリント | 黄 | セーチェーニ・イシュトヴァーン | ナジツェンクのセーチェーニ家邸宅 | ||
10,000フォリント | 紫 | イシュトヴァーン1世 | エステルゴムの風景 | ||
20,000フォリント | 緑、オレンジ | デアーク・フェレンツ | 旧国会議事堂 |
脚注
[編集]- ^ バラジ・ラウラ (2024年8月23日). “日系企業の2024年の賃金は前年比9.9%増(ハンガリー)”. 独立行政法人 日本貿易振興機構(ジェトロ). 2024年11月23日閲覧。
- ^ 2フォリント以下の小額硬貨としては、かつて2, 5, 10, 20, 50フィレールと1, 2フォリントの硬貨が発行されていた。これらは額面の低いものから順次失効したが、これらの硬貨が流通していた当時、10フィレールより低額面の現金としては2, 5フィレール硬貨(この2種類の硬貨は1992年流通停止、翌年交換も停止(失効))しかなかったため、1, 3フィレールの金額を現金で直接表す方法は存在しなかった。