破廉恥
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(ハレンチから転送)
破廉恥(はれんち)とは、「廉恥(心が潔白・正直で、恥を知る心が強いこと)」を破る、すなわち、恥を恥とも思わず、恥ずかしいことを平気ですること、またそのさま。恥知らず[1][2]。「ハレンチ」と片仮名表記されることも多い。
漫画「ハレンチ学園」の流行により、性的(エッチ)といった意味合いが付加されていった[3]。
一覧
[編集]音楽
[編集]- ハレンチ (ザ・フォーク・クルセダーズのアルバム) - ザ・フォーク・クルセダーズの1967年のアルバム。→ ザ・フォーク・クルセダーズ#アルバムを参照。
- ハレンチ (岡村靖幸の曲) - 岡村靖幸の1996年のシングル。
- ハレンチ (ちゃんみなのアルバム) - ちゃんみなの2021年のアルバム。
- ハレンチ☆パンチ - 日本の音楽ユニット、80_pan(ハレパン)の旧名。
漫画
[編集]ラジオ
[編集]- 渡辺校長の平成ハレンチ学園 - ラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』でかつて放送されていたコーナー。→ 伊集院光 深夜の馬鹿力のコーナー#2005年を参照。
映画
[編集]- ハレンチ地帯をあばく-裸にされたイギリス - 1969年のイタリア映画。
- 異常性愛記録 ハレンチ - 1969年の日本映画(成人映画)。
- アメリカン・パイ in ハレンチ・マラソン大会 - 2006年のアメリカ映画。『アメリカン・パイ』シリーズ第5作。
- アメリカン・パイ in ハレンチ課外授業 - 2007年のアメリカ映画。同シリーズ第6作。
- アメリカン・パイ in ハレンチ教科書 - 2009年のアメリカ映画。同シリーズ第7作。
企業・団体
[編集]- ハレンチグループ - 性風俗店を全国展開する日本の企業。→ ハレ系を参照。
- ハレンチレストラン・アムール - 株式会社ゑにっくのアダルトアニメブランド。→ ゑにっく#ハレンチレストラン・アムールを参照。
法学
[編集]刑法学の講学において、道徳的または倫理的に非難されるべき動機によって起こされる犯罪を破廉恥罪、そうでないものを非破廉恥罪という。日本の刑法において、法文上、明瞭にわけられているものではなかったが、法定刑において、一般的に破廉恥罪には懲役刑が、非破廉恥罪には禁錮刑が定められていた。典型的な例として、過失犯罪の法定刑が基本的に禁錮刑であったことが挙げられる。また、内乱罪について、かつては、法定刑が首謀者に対しては最高刑として死刑を定めていたものの、その他全ての自由刑は禁錮刑となっており、これは、内乱により国家体制を変えたいという動機自体は、道徳的または倫理的に非難できないと評価されたものであり、一方、外患罪において全ての自由刑は懲役刑が法定刑となっており、内乱と同じ目的であっても手段として外国の侵略によることが動機の非難に値すると評価されたことにより差が生じていた。
なお、2022年(令和4年)刑法改正により、懲役刑と禁錮刑は、拘禁刑に統合されたため(自由刑統一化)、日本の刑法で破廉恥罪と非破廉恥罪を分別する実益はなくなった。
脚注
[編集]- ^ 小学館「破廉恥(は-れんち)」『精選版 日本国語大辞典』 。コトバンクより2023年6月27日閲覧。
- ^ 小学館「破廉恥(は-れんち)」『デジタル大辞泉』 。コトバンクより2023年6月27日閲覧。
- ^ 飯間浩明、山本大樹: “「斜め上」は冨樫義博の『レベルE』が語源⁉ 辞書に載ったマンガ生まれの言葉たち | 集英社オンライン | 毎日が、あたらしい”. shueisha.online (2022年8月5日). 2023年5月14日閲覧。
関連項目
[編集]- 「ハレンチ」で始まるページの一覧
- タイトルに「ハレンチ」を含むページの一覧
- 羞恥心 -「恥」はこの項目へリダイレクトされている。
- 廉恥 - 知廉恥