ドイツ年間ゲーム大賞
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(ドイツ年間ゲーム大賞の受賞作品から転送)
ドイツ年間ゲーム大賞(ドイツねんかんゲームたいしょう、Spiel des Jahres)は、ドイツで選定されるボードゲームの最も権威ある賞である。名称の日本語訳は一定しておらず、ドイツゲーム大賞、ゲームオブザイヤーと言われる場合もある。一般のゲームファンによる投票で決定するドイツゲーム賞(Deutscher Spielepreis)との混同に注意のこと。
1979年より始まった。ゲーム評論家など、専門家が集まった選考委員会によって選定される。毎年5月頃にノミネート作品が発表され、6~7月に大賞が決定する。選定の経緯・理由は公表されない。前年までの受賞作や候補作との間で、作者やメーカーのバランスを考慮したり、マニアックなものは避けるなど、委員会としての意志が感じられる選考結果となっている。大賞の他に、子供ゲーム賞(2001年より)、エキスパート賞(2011年より。より経験の深いプレイヤー向けのゲーム)などがある。
受賞・ノミネートした作品は、賞のロゴをゲームパッケージに表示することができる。ロゴを表示するにはライセンス料を支払う必要があるが、これによりゲームの売り上げが上がることを期待できる。また、賞の運営委員会は基本的にロゴのライセンス料だけで運営をまかなっており、中立な立場を守っている。
受賞作品
[編集]大賞
[編集]受賞年 | 邦題 | 原題 | 作者 |
---|---|---|---|
2024年 | スカイチーム | SKY TEAM | リューク・レモン(LUC REMOND) |
2023年 | ドーフロマンティックボードゲーム | 英: Dorfromantik: The Board Game | ミヒャエル・パルム(Michael Palm)ルーカス・ザッハ(Lukas Zach) |
2022年 | カスカディア | 英: Cascadia | ランディ・フリン(Randy Flynn) |
2021年 | ミクロマクロ:クライムシティ[※ 1] | MicroMacro: Crime City | ヨハネス シック(Johannes Sich) |
2020年 | ピクチャーズ[※ 2] | Pictures | クリスチャン・ストア(Christian Stöhr)ダニエラ・シュトーア(Daniela Stöhr) |
2019年 | ジャストワン | Just One | |
2018年 | アズール | Azul | Michael Kiesling |
2017年 | キングドミノ | Kingdomino | Bruno Cathala |
2016年 | コードネーム | 捷: Krycí jména | ヴラーダ・フヴァチル |
2015年 | コルト・エクスプレス | Colt Express | Christophe Raimbault |
2014年 | キャメルアップ | Camel UP | de:Steffen Bogen |
2013年 | 花火 | Hanabi | de:Antoine Bauza |
2012年 | キングダムビルダー | Kingdom Builder | de:Donald X. Vaccarino |
2011年 | クゥワークル | Qwirkle | |
2010年 | ディクシット | DiXit | |
2009年 | ドミニオン | Dominion | ドナルド・X・ヴァッカリーノ |
2008年 | ケルト | Keltis | ライナー・クニツィア |
2007年 | ズーロレット | Zooloretto | Michael Schacht |
2006年 | 郵便馬車 | Thurn und Taxis | カレン・ザイファルトアンドレアス・ザイファルト |
2005年 | ナイアガラ | Niagara | |
2004年 | チケット・トゥ・ライド | Ticket to Ride | アラン・ムーン |
2003年 | アルハンブラ | Alhambra | ディルク・ヘン |
2002年 | ヴィラパレッティ | Villa Paletti | ビル・ペイン |
2001年 | カルカソンヌ | Carcassonne | クラウス=ユルゲン・ヴレーデ |
2000年 | トーレス | Torres | |
1999年 | ティカル | Tikal | ヴォルフガング・クラマー、de:Richard Ulrich |
1998年 | エルフェンランド | Elfenland | アラン・ムーン |
1997年 | ミシシッピクイーン | Mississippi Queen | |
1996年 | エルグランデ | El Grande | ヴォルフガング・クラマー、Richard Ulrich |
1995年 | カタンの開拓者たち | Siedler von Catan | クラウス・トイバー |
1994年 | マンハッタン | Manhattan | アンドレアス・ザイファルト |
1993年 | ブラフ | Bluff | |
1992年 | ホーマスツアー | Um Reifenbreite | |
1991年 | ドルンター&ドルーバー | Drunter & Druber | クラウス・トイバー |
1990年 | 貴族の務め | Adel verpflichtet | クラウス・トイバー |
1989年 | カフェインターナショナル | Cafe International | |
1988年 | バルバロッサ | Barbarossa | クラウス・トイバー |
1987年 | アウフアクセ | Auf Achse | ヴォルフガング・クラマー |
1986年 | アンダーカバー | Heimlich & Co. | ヴォルフガング・クラマー |
1985年 | シャーロック・ホームズの犯罪事件簿 | Sherlock Holmes | |
1984年 | ダンプフロス | Dampfross | |
1983年 | スコットランドヤード | Scotland Yard | |
1982年 | ザーガランド | Sagaland | アレックス・ランドルフ、de:Michel Matschoss |
1981年 | フォーカス | Focus | シド・サクソン |
1980年 | ラミーキューブ | Rummikub | エフライム・ヘルツァノ |
1979年 | ウサギとハリネズミ | Hase und Igel |
エキスパート賞
[編集]受賞年 | 邦題 | 原題 | 作者 |
---|---|---|---|
2024年 | イー・ミッション | e-Mission | M.リーコック&M.メナペース |
2023年 | チャレンジャーズ! | Challengers! | Johannes Krenner, Markus Slawitscheck |
2022年 | リビング・フォレスト | Living Forest | Aske Christiansen |
2021年 | パレオ | Paleo | Peter Rustemeyer |
2020年 | ザ・クルー 第9惑星の探索 | The Crew | トーマス・シング |
2019年 | ウイングスパン | 英:Wingspan | エリザベス・ハーグレーブ |
2018年 | クアックサルバー | Die Quacksalber von Quedlinburg、英:Quacksalber | de:Wolfgang Warsch |
2017年 | 脱出:ザ・ゲーム[※ 3] | Exit – Das Spiel、英:Exit: Das Spiel | |
2016年 | アイル・オブ・スカイ:族長から王へ[※ 4] | 独:Isle of Skye: Vom Häuptling zum König、英:Isle of Skye | de:Andreas Pelikan、de:Alexander Pfister |
2015年 | ブルームサービス | Broom Service | Andreas Pelikan、Alexander Pfister |
2014年 | イスタンブール (ボードゲーム)[※ 5] | Istanbul | 独:Rüdiger Dorn |
2013年 | アンドールの伝説[※ 6] | Die Legenden von Andor、英:Legends of Andor | de:Michael Menzel (Illustrator) |
2012年 | 村の人生[※ 7] | Village | de:Inka und Markus Brand |
2011年 | 世界の七不思議 | 7 Wonders | fr:Antoine Bauza |
注釈
[編集]- ^ ミクロマクロ:クライムシティ | ANALOG GAME INDEX
- ^ ピクチャーズ | ANALOG GAME INDEX
- ^ Group SNE | 製品情報 | EXIT 脱出:ザ・ゲームシリーズ Group SNE Official Site
- ^ アイル・オブ・スカイ:族長から王へ | ANALOG GAME INDEX ホビージャパン 公式サイト
- ^ イスタンブール | ANALOG GAME INDEX ホビージャパン 公式サイト
- ^ アンドールの伝説 株式会社アークライト
- ^ 村の人生 日本語版 ホビージャパン 公式サイト