deadmau5
デッドマウス deadmau5 | |
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2012年にマドリードで開催されたロック・イン・リオ (Rock in Rio) にて | |
基本情報 | |
出生名 |
ジョエル・トーマス・ジマーマン Joel Thomas Zimmerman |
別名 |
Halcyon441 Karma K testpilot |
生誕 |
1981年1月5日(43歳) オンタリオ州ナイアガラフォールズ |
出身地 | カナダ、オンタリオ州トロント |
ジャンル |
プログレッシブ・ハウス[1] エレクトロ・ハウス[2] 電子音楽 |
職業 | プロデューサー、ミュージシャン |
活動期間 | 2005年 - |
レーベル |
ウルトラレコード (Ultra Records) mau5trap ミニストリー・オブ・サウンド ソングバード Play WeWillDoo ヴァージン・レコード (Virgin Records) |
共同作業者 |
クリス・レイク (Chris Lake) Steve Duda カスケイド Feed Me Moguai en:Melleny Brown en:Billy Newton-Davis en:Wolfgang Gartner スクリレックス サイプレス・ヒル ジェラルド・ウェイ SOFI Chris James |
公式サイト |
deadmau5 日本語版 emimusic |
著名使用楽器 | |
en:Nord Lead2x モーグ・シンセサイザーLittle Phatty Voyager RME Ableton Ableton Live FL Studio en:Allen & HeathXone 4D en:Lemur Input Device en:Monome256 Reaktor Cubase en:Korg Kaossilator Steinberg Nuendo Native Instruments Smithson Martin Emulator en:Dave Smith InstrumentsProphet '08 |
deadmau5(デッドマウス、発音は "dead mouse")ことジョエル・トーマス・ジマーマン(Joel Thomas Zimmerman、1981年1月5日 - )[3]は、カナダの電子音楽プロデューサー、DJ、ミュージシャンである。主にプログレッシブ・ハウス・ミュージックを制作しているが、Testpilotという別名でテクノを含む他のジャンルの電子音楽の制作やDJも行っている。Zimmermanは、これまでにグラミー賞に6回ノミネートされている。
彼はRob Swire、Wolfgang Gartner、Sofia Toufa、KaskadeなどのDJやプロデューサーとも共演している。また、BSOD(Better Sounding On Drugs)というグループ名でSteve Dudaとコラボレーションしたり、Duda、Tommy Lee、DJ AeroとともにWTF?というグループに参加したこともある。2007年には、自身のレコードレーベル「Mau5trap」を設立している。Deadmau5は現在、世界で最も高い報酬を得ている電子音楽プロデューサーの一人[4]であり、MarshmelloやDaft Punkに似た覆面音楽アーティストである。彼の作品は、Tiëstoの「In Search of Sunrise 6」などのコンピレーションアルバムに収録されている。また、アーミン・ヴァン・ビューレンのラジオ番組「A State of Trance」でも紹介されている。
2000年には、ZimmermanとDerek CaesarがDred and Karmaというグループ名で、「I Don't Want No Other」というタイトルの初期の12インチシングルをヴァイナルで制作した[5]。2006年には「Deadmau5 Circa 1998-2002」というコンピレーションアルバムをHalcyon441という別名で自主制作した[6]。2005年にスタジオ・デビュー・アルバム「Get Scraped」を、2006年には「Vexillology」をリリース。2008年に発売された「Random Album Title」は、カナダとイギリスでゴールド認定を受けた。このアルバムには、代表的な作品である「Faxing Berlin」、「Not Exactly」、中程度のチャートヒットとなった「I Remember」(Kaskadeとの共作)などが収録されている。2009年には、4枚目のスタジオアルバム「For Lack of a Better Name」がリリースされ、ロブ・スワイアとのコラボレーション曲「Ghosts 'n' Stuff」、「Hi Friend」、絶賛された「Strobe」などが収録され、高い評価を受けた。2010年末にリリースされた5枚目のスタジオアルバム「4×4=12」には、シングル「Some Chords」、「Animal Rights」、「Sofi Needs a Ladder」、「Raise Your Weapon」が収録されている。
2012年、Zimmermanはシングル「The Veldt」と「Professional Griefers」(Gerard Wayをフィーチャー)をリリースし、商業的成功を収めた。これらのシングルは、彼の6枚目のスタジオアルバム「Album Title Goes Here」に収録されている。長年所属していたUltra Recordsを離れた後、Zimmermanは2014年にAstralwerksとVirgin EMIから7枚目のスタジオアルバム『While(1<2)』をリリースした。このアルバムは、「Avaritia」、「Seeya」、「Infra Turbo Pigcart Racer」、「Phantoms Can't Hang」の4枚のシングルによってリリースされた。しばらく活動を休止していたジマーマンの8枚目のスタジオアルバム『W:/2016Album/』を2016年末にリリースし、シングル「Snowcone」と「Let Go」を発表した。その後、2019年のアクション映画『Polar』のスコアを作曲し、同年にシングル「Satrn」「Coasted」「Fall」をリリースした。2020年には、9枚目のアルバムに先駆けて「Pomegranate」「Bridged by a Lightwave」をリリース。
経歴
[編集]ジマーマンは1981年1月5日、カナダオンタリオ州のナイアガラフォールズ[7]に生まれた。1990年代中頃から、チップチューンやデモシーンに影響されて音楽を作り始めた。
2009年にはダンス音楽配信サイトであるBeatportで3万件ものダウンロード記録を出した[8]。
2010年に開催されたグラミー賞ではdeadmau5がリミックスした「The Longest Road」でダンス部門よりノミネートされた。
2012年にも「Raise Your Weapon」、「4x4=12」、「Rope」でグラミー賞にノミネートされ、エレクトロニック・ダンス・ミュージックのアーティストとして初めて生放送された。
また同年7月にはローリング・ストーンの表紙に起用された。
名前の由来・スタイル
[編集]赤色や黒色を始めとするネズミの被り物をしながらDJをするジマーマンだが、名前の由来については、とある日にジマーマンのパソコンの中にネズミの死体を発見し、ジマーマンはインターネットのチャットで「やばい!俺のパソコンでネズミが死んでるぜ!」と書き込み、テンションが上がったジマーマン は使用していたハンドルネームを改名しようと思いつくが名前の文字制限が8文字までで「dead mouse」と入力できないことから、最後に数字の5を入れ込んで「deadmau5」に改名したことが名前の由来である[9]。
また、ネズミの被り物はカナダの映画会社に特注でマスクの制作を依頼したもので、「mau5head」と呼ばれている[9]。
人物
[編集]- アメリカの歌手であるマドンナがMDMAに関する不用意な言動をとった際には「ファンキーなバアさん」と揶揄したり、フランスのDJであるデヴィッド・ゲッタを「iPodを2台とミキサーを並べて曲を流してるだけ」と批評したりという、毒舌家としての一面がある[10]。
- ファンとの交流を大切にしている。2012年に発表され、アルバム「Album Title Goes Here」にも収録された楽曲「The Veldt」の製作中、ボーカルが必要だとファンに呼びかけたところ、そのうちの一人であったクリス・ジェームズがボーカルトラックをサウンドクラウドに投稿し、ジマーマンはそれを採用した[11]。また、彼はしばしばインターネット生放送をしたり、ツイッター上で自身のオンラインゲームのアカウント名を公開しファンと競ったりもしている。
ディスコグラフィー
[編集]スタジオ・アルバム
[編集]- Get Scraped(2005年)
- Vexillology(2006年)
- Random Album Title(2008年)
- For Lack of a Better Name(2009年)
- 4×4=12(2010年)
収録曲A City in FloridaはゲームSaints Row: The Thirdに使用されている。 - Album Title Goes Here(2012年)
(国内盤邦題:> ココにタイトルを入力 <[12]) - while(1<2)(2014年)
- W:/2016ALBUM/(2016年)
その他のアルバム
[編集]- deadmau5 Circa 1998-2002(2006年)
- A Little Oblique(2006年)
- Project 56(2008年)
- At Play(2008年)
- It Sounds Like(2009年)
- At Play Vol. 2(2009年)
- At Play Vol. 3(2010年)
- Meowingtons Hax Tour Trax(2011年)
- At Play Vol. 4(2012年)
- At Play Vol. 5(2014年)
- stuff i used to do.(2017年)
- Mau5ville: Level 1(2018年)
国内盤
[編集]- デッドマウス(2010年)
- > ココにタイトルを入力 <[12](2012年)
脚注・出典
[編集]- ^ “NEW MUSIC: deadmau5's "Professional Griefers"”. Vibe (2012年8月17日). 2012年9月29日閲覧。
- ^ “Deadmau5: “I’m Pretty Miserable Right Now” - Music News, Reviews, Interviews and Culture”. Music Feeds (2012年8月5日). 2012年9月29日閲覧。
- ^ Stanley, Laura (9 July 2015). "Deadmau5". The Canadian Encyclopedia. 2019年1月2日閲覧。
- ^ Zack O'Malley Greenburg. “Deadmau5 ($11.5 million) – In Photos: The World's Highest-Paid DJs”. Forbes. April 4, 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。April 4, 2016閲覧。
- ^ Hooper (14 January 2015). “Unearthing First Ever Deadmau5 Tracks Pressed on Vinyl at Play de Record”. Daily Beat Media. 8 November 2019閲覧。
- ^ “Listen to "Hiatus Fantasy" – The longest deadmau5 song ever released”. Dancing Astronaut. February 15, 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。February 14, 2018閲覧。
- ^ Birtles, Bryan (December 29, 2010), “Deadmau5”, Vue Weekly (793) May 3, 2011閲覧。
- ^ “DEADMAU5 Live in New York @ Terminal 5 Nov. 25 2009”. Aderra Media Technologies (November 25, 2009). 2012年9月29日閲覧。
- ^ a b デッドマウス、そのネーミングとネズミ・マスクを被る理由とは? - ロッキング・オン, 2012年9月29日閲覧。
- ^ デッドマウス、マドンナを「ファンキーなバアさん」と呼び、DJ同業者を痛烈批判! - Aoi music., 2012年9月29日閲覧
- ^ デッドマウス、ファンが送ってきたヴォーカルトラックを採用 - Aoi music., 2012年9月29日閲覧。
- ^ a b みんなが夢(ム)チューー!EDMで注目のネズミDJ/プロデューサー「デッドマウス」の新作リリース! - BIGLOBEニュース, 2012年9月28日閲覧。