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テンシノツバサガイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンシノツバサから転送)
テンシノツバサガイ
Cyrtopleura costata by MerlinCharon; 13cm, Florida, 2011
分類
: 動物Animalia
: 軟体動物Mollusca
: 二枚貝綱 Bivalvia
亜綱 : 異歯亜綱 Heterodonta
: オオノガイ目 Myida
: ニオガイ科 Pholadidae
: テンシノツバサガイ属 Cyrtopleura
: テンシノツバサガイ C. costata
学名
Cyrtopleura costata Linnaeus1758[1]
和名
テンシノツバサガイ(天使の翼貝)
英名
Angelwing

  テンシノツバサガイCyrtopleura costata)はニオガイ科に属する二枚貝の一種である。約15cm以下の長い貝殻を持ち、約30本の放射肋には顆粒がみられる。内外とも白色で、ピンク色をおびることがある。貝殻はとても薄く、容易に割れる。生貝はベージュ色の薄皮に覆われる。カナダ東岸からブラジルにかけて分布し、潮間帯下の泥や粘土底に穴を1m近くの深さまで掘って棲む。身は美味い[2]。  

特徴

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本種の蝶番部は特異な構造になっている。殻頂の前側は外向きに折り返し、殻頂直下の内部には突起がある。鉸歯靭帯は無く、代わりに左右両殻をつなぎ止める大小の板状の殻片があり、大きい殻片は前方背面外部から殻頂にまで広がった前部閉殻筋に覆われて蝶番と靭帯の役割をする。 水管は吸水管と排水管が融合し、太くて長い。穿孔期に粘土底に潜った後は安全で水管を引っ込める必要はなく、貝殻から出したまま暮らす。貝殻は前後でやや開き、完全に閉じることはない。足は粘土底への穿孔期以外には使用されないため発達せず、体全体の1/8程度にすぎない。深く潜った貝を取り出すと、もう潜ることはできない。硬貨のような形の糞をする[3]。  

出典

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  1. ^ Cyrtopleura costata”. WoRMS. 2021年9月19日閲覧。
  2. ^ “Seashells of North Carolina” Hugh J. Porter & Lynn Houser p.24 Florida spiny jewelbox UNC-SG-97-03. (2010/12/1) 
  3. ^ Morphological description of Cyrtopleura costata (Bivalvia: Pholadidae) from southern Brazil”. Stakowian and Simone. 2021年9月18日閲覧。

 

外部リンク

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