Tesla Bot
製造 | Tesla, Inc. |
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開発年 | 2022年 |
形式 | ヒューマノイド |
用途 | 汎用(人間が一般的に行える仕事の代替) |
Tesla Bot(テスラボット)は、テスラ社(CEO:イーロン・マスク)が開発を進める二足歩行ロボット。2022年9月30日にはOptimus(オプティマス、ラテン語で「最良」の意)と呼ばれる試作品が公開された[1]。
概説
[編集]テスラは2021年8月に「AI Day」を開催し、スーパーコンピュータ「Dojo」のD1チップ、そして人型ロボット「Tesla Bot」の2つを発表した。2022年に完成予定としている。 制作目的はイーロン・マスク曰く「ロボットが我々の日常生活から、危険で反復的な退屈な仕事をなくす」こと。 加えて、「本質的に将来、肉体労働は選択肢のひとつになる」と主張し、「私たちの経済は基本的に労働力で成り立っているため、ロボットを単純労働に使用すれば(そして人間が頭脳労働に専念すれば)、無限の成長が可能になる」とのこと。
ソフトバンクのビジネスイベント「SoftBank World 2021」においても基調講演でグループ会長兼社長の孫正義氏が本機を念頭にスマートロボットへの本格的投資計画を発表した[2]。
Dojo
[編集]"Dojo "は2022年に稼働を開始しTesla Botのトレーニングを行う。7ナノメートルの製造プロセスで作られ、362テラフロップス(0.362ペタフロップス)の処理能力を所有している。これは日本のスーパーコンピュータ「富岳」(442ペタフロップス)の1000分の1以下だが、世界中で得られたビッグデータを利用することができ、計算リソース全てを1つのプロジェクトに投入できない「富岳」に比べてこちらは可能である。
性能
[編集]8台のオートパイロットカメラやFSDコンピュータなどテスラ車の技術を統合しており、「顔」に相当する部分にはヘッドマウントスクリーンや40個の電気機械式アクチュエーターを搭載し、人間のように動き、ディスプレイに情報を表示することができる予定。
身長5フィート8インチ(1.73m)、体重125ポンド(56.7kg)というスペックを持っていて、45ポンド(20.4kg)までの荷物を運ぶことができ、150ポンド(68kg)までのデッドリフトが可能で、時速5マイル(8km)までの速度で歩いたり走ったりすることが可能。
さらにイーロン・マスクはツイッター上で人間と同等、もしくは超越する知能を持つAIである汎用人工知能 (AGI) を利用する可能性を示唆している。
脚注
[編集]- ^ “テスラ、ヒト型ロボットの試作品披露-マスク氏「車より安くする」”. Bloomberg.com. 2022年10月2日閲覧。
- ^ “孫正義氏が描く、日本の競争力復活のカギ 減少一途の日本の労働人口を補う「スマボ」とは”. ログミーBiz. 2022年10月2日閲覧。