ダン・ブランシュ
ダン・ブランシュ | |
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ダン・ブランシュ | |
標高 | 4357 m |
所在地 | スイス ヴァレー州 |
位置 | 北緯46度2分3秒 東経7度36分43秒 / 北緯46.03417度 東経7.61194度座標: 北緯46度2分3秒 東経7度36分43秒 / 北緯46.03417度 東経7.61194度 |
山系 | ペンニネアルプス山脈 |
プロジェクト 山 |
ダン・ブランシュ(Dent Blanche)は、ペンニネアルプス山脈に属するスイス ヴァレー州の山である。山名はフランス語で「歯(dent)」と「白い(blanche)」を意味する。ツェルマットの約10 km西、大局的にはエラン谷(Val d'Hérens)、アニヴィエ谷(Val d'Anniviers)、マッター谷(Mattertal)を分ける尾根が収斂する位置に存在する。
地理
[編集]山頂の標高は4,357 mであり[1][2]、山頂から4つの稜線が東西南北に伸びる。北稜の先にはグラン・コルニエ(標高3,962 m)が有る。北稜と東稜の間のグラン・コルニエ氷河は、山の北東面の頂上近くに端を発する。その一方で、他の斜面の氷河の位置は低く、フランス語で「白い歯」を意味する山の名ほど白くない。元々ダン・ブランシュは、ダン・デラン(Dent d'Hérens)と呼ばれていたが、地図製作者の経験不足と、地域により山の呼び方が異なっていたため、19世紀半ばまで約7 km南に位置する現在のダン・デランと混同されていた[3][4]。現在のダン・デランの位置にダン・ブランシュと書かれた古い地図も存在する。
南稜は他に比べると傾斜が緩い。南東面から南稜に沿って南下するシェーンビエル氷河(Schönbielgletscher)は、ツムット氷河(Zmuttgletscher)に合流し、氷河が解けた水はツムット、ツェルマット、フィスプを通り、ローヌ川に合流する。
歴史
[編集]初登頂は1862年7月18日に、T.S.ケネディ(Thomas Stuart Kennedy)[5]、W.ウィグラム(William Wigram)、C.ウィグラム、ガイドのクロッツ(Jean-Baptiste Croz)とJ.クロニッヒ(J. Kronig)のパーティによって達成された[6]。初登頂を達成した際は、強い風と雪という悪天候だった[7]。この時は、比較的傾斜の緩い南稜と南西面を経由して、山頂に到達した[8]。
写真集
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クライン・マッターホルンからの眺め。左からマッターホルン(4,478 m)、ダン・ブランシュ(4,357 m)、グラン・コルニエ(3,862 m)、右端はオーバー・ガーベルホルン(4,063 m)である。
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ツムット谷とダン・ブランシュ(中央)。谷底にスタッフェルポンプ場(右下)。
出典
[編集]- ^ “Dent Blanche (4,357 a.s.l.)”. スイス政府観光局. 2022年2月15日閲覧。
- ^ “Alpin peak Dent Blanche (VS) - Evolène”. swisstopo. 2022年2月15日閲覧。
- ^ “Dent d'Hérens 4174 m”. Swiss Alpine Club. 2022年2月19日閲覧。
- ^ “Dent Blanche”. Zermatt. 2022年2月20日閲覧。
- ^ 作者不詳 (1895). “OBITUARY. THOMAS STUART KENNEDY 1841-1894.” (pdf). Minutes of the Proceedings of the Institution of Civil Engineers 120 (1895): 358-359 2022年2月14日閲覧。.
- ^ Edward Whymper (1902). The Valley of Zermatt and the Matterhorn: A Guide. Murray. p. 152
- ^ Edward Whymper (1870). Scrambles Amongst the Alps in 1860-'69. Lippincott. p. 116
- ^ Harold Raeburn (1909). “The Dent Blanshe by the EastRidge (Col de Zinal)”. The Alpine Journal (186): 629.