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Nソウルタワー

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ソウルタワーから転送)
Nソウルタワー

地図

Nソウルタワーの位置(ソウル特別市内)
Nソウルタワー
ソウル特別市内における位置
各種表記
ハングル N서울타워
漢字 -
発音 エンソウルタウォ
英語 N Seoul tower
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Nソウルタワーとは、大韓民国南山(ナムサン)の頂上付近に建つである。ソウル特別市龍山区南山公園内に位置し、旧名は「南山タワー」であった。この影響で「南山タワー」と呼ばれる事例も見られるものの、これは公式の名称ではない。また、Nソウルタワーは通称であり、この塔はニュース専門テレビ局のYTNが所有しているため、正式名称はYTNソウルタワーである。ただし、通例として「Nソウルタワー」と称されるため、本稿でも以降は、Nソウルタワーの表記で統一する。

概要

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位置 北緯37度33分06秒 東経126度59分17秒 / 北緯37.55167度 東経126.98806度 / 37.55167; 126.98806座標: 北緯37度33分06秒 東経126度59分17秒 / 北緯37.55167度 東経126.98806度 / 37.55167; 126.98806

沿革

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  • 1971年 - 非公開の電波塔として完成。
  • 1972年 - KBSMBC文化放送TBC東洋放送のテレビ電波の送信を開始。
  • 1980年 - 一般公開が決まり「南山タワー」として開館。
  • 1990年 - 来館者が1000万人を突破。
  • 1991年 - SBSのテレビ電波の送信を開始。
  • 2000年 - 所有権がYTNに移行。
  • 2001年 - 来館者が2000万人を突破。
  • 2005年 - 全面改修し、併せて「YTNソウルタワー」への改名も実施し、通称「Nソウルタワー」として再開館。

建物

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Nソウルタワーの所在地は、ソウル特別市 龍山区 南山公園ギル 105(龍山洞2街)である。塔の高さは236.7 mである。南山の高さは243 mなので、海抜からの高さは479.7 mである。この塔はソウル市内の各所から見えて、夜にはライトアップされた姿が浮かび上がる。テレビ・FMラジオ送信などを目的とした総合電波塔として建設されたが、展望台からはソウル市内を一望でき、気象条件が良ければ、西の方向のインチョン方面に黄海も見えるなど眺望が望め、観光地としても利用されている。なお、ドラマ「美しき日々」のロケ地に使用された事でも知られる。一方で、ソウル市内中心部であれば、多くの場所でNソウルタワーが見えるため、ソウル市内中心部におけるランドマークとして方向を知る際にも利用できる。

施設

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  • 展望台-海抜378.7 m。1 - 5階。本館からエレベーターで昇る。
  • 本館
    • 地球村民俗博物館
    • 立体映像館
    • 幻想の国
  • 食堂
    • 回転展望レストラン-展望台5階
    • スカイ回転レストラン-展望台1階
    • 緑の香り
    • ホール食堂街

アクセス

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南山ケーブルカーの搬器。

Nソウルタワーに行くためには、南山を登らねばならない。登山道を使えば、南山の麓からは徒歩でのアクセスも可能である。また、南山の麓と山頂を結ぶロープウェイである南山ケーブルカーが運行されているため、これを用いれば容易にアクセスできる。もちろん、南山への登りはロープウェイを利用し、降りは徒歩といった選択もできる。なお、付近の道路の関係で、南山ケーブルカーの山麓側の乗り場へは、地下鉄4号線の明洞駅で下車すると近い[1]

Nソウルタワーからのソウル市の眺望
Nソウルタワーからのソウル市の夜景

放送施設としてのNソウルタワー

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※チャンネルは大韓民国の基準で表記。

地上デジタルテレビジョン放送送信設備

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デジタル放送では、親局を冠岳山に移したため、Nソウルタワーの放送施設は中継局に当たる。しかし出力は送信周波数が高いため、Nソウルタワー局の方が大きい。物理チャンネル番号は日本のチャンネル番号+1であり、日本の13chが韓国の14chに相当する。

リモコンキーID 放送局名 施設名称 物理チャンネル 空中線電力 放送対象地域
6-1 SBS SBS南山DTV中継局 K-44 5 kW 首都圈
7-1 KBSソウル第2テレビ KBS南山第2DTV中継局 K-45
9-1 KBSソウル第1テレビ KBS南山第1DTV中継局 K-22
10-1 EBS敎育放送第1テレビ EBS南山DTV中継局 K-46
10-2 EBS敎育放送第2テレビ
11-1 MBC文化放送 MBC南山DTV中継局 K-50

地上アナログテレビジョン放送送信設備

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いずれも大韓民国内のトリを飾る形で2012年大晦日午前4時を回った時点で、アナログ放送電波は完全停波し、大韓民国はデジタル放送への移行を完了した。停波式典はKBSの施設で行われた。

チャンネル 放送局名 呼出符号 空中線電力 放送対象地域
K-6+ SBS HLSQ-TV 映像50 kW
音声10 kW
首都圈
K-7 KBSソウル2TV HLSA-TV
K-9 KBSソウル1TV HLKA-TV
K-11 MBC文化放送 HLKV-TV
K-13 EBS敎育放送 HLQL-TV 映像10 kW
音声(出力不明)
  • SBSテレビは+10 kHzオフセットあり。

FMラジオ放送送信設備

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周波数 放送局名 呼出符号 空中線電力 放送対象地域
96.7 MHz 国軍放送 HLSF-FM 2 kW 首都圈
99.1 MHz 国楽FM放送 HLQA-FM 5 kW
101.3 MHz tbs eFM HLSW-FM 1 kW

地上波DMB放送送信設備

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アンサンブル名 放送局名 物理チャンネル(周波数) 空中線電力 放送対象地域
U1 DMB MBN K-8A
(181.280 MHz)
2 kW 首都圈
U1
WOW-TV
YTN DMB TBN K-8B
(183.008 MHz)
LotteHome
mYTN
QBS GS SHOP K-8C
(184.736 MHz)
QBS JTBC
CJ O SHOPPING
MBC DMB MY MBC K-12A
(205.280 MHz)
MBC SPORTS+
MBC RADIO
U-KBS KBS STAR K-12B
(207.008 MHz)
KBS HEART
KBS MUSIC
SBS(u) SBS u TV K-12C
(208.736 MHz)
SBS V-Radio
Arirang Radio
HYUNDAI Home

脚注

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  1. ^ 南山ケーブルカーの山麓側の乗り場までの距離は、地下鉄4号線の会賢駅明洞駅からで大差無いものの、周辺道路の配置の関係で、道程では明洞駅の方が明らかに近い。

関連項目

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  • CJグループ - 2005年より傘下のCJ Foodvilleが改補修契約を請け負っている。
  • 東京スカイツリー - こちらも東武鉄道グループが所有して在東京の放送事業者に送信設備の場所を貸すという形式が類似する。

外部リンク

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