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コム・トゥルーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
セス・ハーレイから転送)
コム・トゥルーズ
演奏中のコム・トゥルーズ、2018年撮影。
基本情報
出生名 Seth Haley
生誕 1985年(38 - 39歳)[1]
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨーク州マディソン郡
ジャンル シンセウェイヴ[2]
チルウェイヴ
職業 ミュージシャンDJ
活動期間 2007年 – 現在
レーベル AMDISCS
ゴーストリー・インターナショナル
共同作業者 Rory O'Connor (Nitemoves)
オハイオ州クリーブランド・ハイツ英語版のグロッグ・ショップ (the Grog Shop) におけるコム・トゥルーズ、2011年撮影。

コム・トゥルーズ (Com Truise) という芸名で知られる、セス・ヘイリー(Seth Haley、1985年 - )は、アメリカ合衆国電子音楽ミュージシャンDJ[3]。芸名は、アメリカ合衆国の俳優であるトム・クルーズの名にちなんだ頭音転換(スプーナリズム)である[4]

経歴

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コム・トゥルーズと名乗る2010年に先んじた時期、彼はサリン・サンデー (Sarin Sunday)、SYSTMエアライナー (Airliner) といった名義で音楽をリリースしていた[5]

2010年に、コム・トゥルーズとして最初に録音した『Cyanide Sisters EP』がリリースされた。当初、このEPは、AMDISCSレーベルから無料ダウンロードされていた[6]2011年1月には、ゴーストリー・インターナショナルから、デジタルにリイシューされた[7]。このリリースより前に、ヘイリーはアートディレクターの仕事を辞めていた。その直後、コム・トゥルーズは、ダフト・パンクの楽曲「ENCOM, Part II」をリミックスして、アルバム『Tron: Legacy Reconfigured』に提供した。2011年6月には、デビュー・アルバム『Galactic Melt』がリリースされた[8]。続いて、2012年には、アルバム『In Decay』がリリースされた。

2022年2月、コム・トゥルーズは、第56回スーパーボウルの際にCoinbase(コインベース)が流した広告で、音楽を担当した。彼はビートルズカバーした「マネー」をサンプリングした[9]。2022年4月には、オンラインの音楽学校であるサウンドフライ英語版において、音楽プロデュースの科目を担当した[10]

スタイル

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トゥルーズのサウンドは、シンセサイザーを多用するシンセウェイヴで、1980年代の様々な音楽スタイルから影響を受けており、最初に『Cyanide Sisters EP』でこのスタイルを取り上げた際、彼自身はこれを「ミッドハイ・シンセウェイヴ、スローモーション・ファンク (mid-fi synthwave slow-motion funk)」と称していた[11]

「コム・トゥルーズ」サガ

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Cyanide Sisters EP』に始まり、『Iteration』に至る、コム・トゥルーズの全てのアルバムは、コム・トゥルーズという名の宇宙旅行家の物語を語っており、ヘイリーによればこの人物は「合成(シンセ)的な宇宙飛行士 (synthetic astronaut)」であり[12]、その物語は抑圧的社会からの逃走の話であるという[13]

機材

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トゥルーズは、デジタルとアナログのハードウェアを組み合わせて使用しており、古典的なシンセサイザーロンプラーエミュレータも用いている。2015年の MusicRadar のインタビューによると、彼のお気に入りのデジタル・オーディオ・ワークステーション (DAW) は、Reason と Ableton である[14]

2017年以降、彼はデイヴ・スミス・インストゥルメンツ OB-6 を一部のトラックに使用しており、ライブ演奏でも使っている[15]

ディスコグラフィ

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コム・トゥルーズ

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SYSTM

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  • Invader[16] - EP:自主制作

エアライナー

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フィルモグラフィ

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作曲

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脚注

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  1. ^ Com Truise”. Tiny Mix Tape. 31 March 2018閲覧。
  2. ^ Tucker, Suz (September 1, 2011). “Meet Com Truise: Synthwave Wunderkind”. Pedestrian.tv. November 5, 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。May 7, 2016閲覧。
  3. ^ Ravits, Sarah (April 5, 2017). “Com Truise announces new album, Iteration, shares space-themed "Memory" — listen”. Consequence of Sound. April 14, 2017閲覧。
  4. ^ Music – Review of Com Truise – Galactic Melt”. BBC (2011年7月5日). 2017年7月9日閲覧。
  5. ^ About”. ComTruise.com. May 7, 2016閲覧。
  6. ^ Interview, Exclaim!
  7. ^ Com Truise | Biography & History”. AllMusic. 2024年8月27日閲覧。
  8. ^ Com Truise's Galactic Melt. Prefix Magazine.
  9. ^ Cihak, Lennon. “The Music In Coinbase's Viral Super Bowl Ad Was Produced By Com Truise and Samples The Beatles” (英語). EDM.com. 2022年4月27日閲覧。
  10. ^ Learn electronic music technique with your new teacher, Com Truise” (英語). MusicTech. 2022年5月10日閲覧。
  11. ^ Meet Com Truise: How Seth Haley Became Electronic Music Icon Com Truise (YouTube). Soundfly.
  12. ^ Com Truise – Wave 1”. Dazed (February 3, 2014). 2024年8月27日閲覧。
  13. ^ An Interview with Com Truise An Interview with Com Truise”. NewRetroWave (November 11, 2017). November 11, 2017時点のオリジナルよりアーカイブMarch 29, 2019閲覧。
  14. ^ Com Truise talks '80s inspiration, outboard, Reason and remixing” (英語). MusicRadar (2015年1月13日). 2022年9月9日閲覧。
  15. ^ Com Truise's Track By Track Guide to Iteration”. DrownedInSound. 2018年10月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年10月14日閲覧。
  16. ^ Systm (3)” (英語). Discogs. 2021年2月5日閲覧。
  17. ^ Airliner - None LP [Full Album]”. YouTube. 2019年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ2024年8月27日閲覧。
  18. ^ Airliner (3)” (英語). Discogs. 2021年2月5日閲覧。

外部リンク

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