スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
ジャンル | シミュレーションRPG |
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対応機種 | PlayStation 2 |
開発元 | バンプレソフト、トーセ |
発売元 | バンプレスト |
シリーズ | スーパーロボット大戦シリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | DVD-ROM |
発売日 |
通常版:2007年6月28日[1] Best版:2008年8月7日[2] |
対象年齢 | CERO:B(12才以上対象)[1][2] |
売上本数 | 通常版:45万本[3] |
『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS』(スーパーロボットたいせんオージー オリジナルジェネレーションズ)は、バンプレストから発売されたシミュレーションRPGである。
キャッチコピーは「すべての戦いは、ここから始まる。」。
概要
[編集]「スーパーロボット大戦シリーズ」のカテゴリの一つである、同シリーズやその関連作品に登場するオリジナルキャラクターのみで構成される「OG(ORIGINAL GENERATION)シリーズ」の作品。ゲームボーイアドバンス(GBA)用ソフトとして発売された『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』(以下『OG1』)と、『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2』(以下『OG2』)をPlayStation 2(PS2)向けにリメイクした作品である。
機種がディスクメディアのPS2となったことでキャラクターボイスの搭載や『スーパーロボット大戦MX』で試みられた、画面全体を活用した演出が本格的に導入された。また、シナリオの追加や『OG1』『OG2』に登場しなかったユニットやキャラクターが多数登場するなど新規要素も多い。
ストーリーは大きく分けてDC戦争からL5戦役までの「EPISODE1」(『OG1』)と、インスペクター事件やシャドウミラー反乱を描く「EPISODE2」(『OG2』)に分かれており、さらに「EPISODE2」クリア後には後日談の新規シナリオ「EPISODE2.5」がプレイ可能となる。「EPISODE2.5」はOVAで発売された『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION THE ANIMATION』に新ストーリーを追加したものだが、物語の前半部分が描かれるに留まっており、後に発売された『スーパーロボット大戦OG外伝』(以下『OG外伝』)にその完全版が収録されている。
シナリオは2作品+α分の合計104話と、『スーパーロボット大戦COMPACT2』3部作のコンピレーションソフトであった『スーパーロボット大戦IMPACT』を抜いて現在シリーズ最長話数を誇る。ただし通しでプレイする必要があった『スーパーロボット大戦IMPACT』とは異なり、「EPISODE1」と「EPISODE2」は独立した別の作品として扱われているため、どちらからでもプレイ可能である。
『OG外伝』プレイ時にメモリーカードに本作のセーブデータが記録されていると、初期資金が追加されるボーナスがある。
発売までの過程
[編集]2006年4月22日、スーパーロボット大戦15周年を記念したイベント『鋼のOG祭り』で大々的に制作が発表された[4]。2006年中に発売予定と発表され、夏からはテレビなどでCMも放送されはじめた。その後、発売日が翌年の2007年1月25日に確定し、15周年にあたる2006年にリリースすることはできなくなった。
さらに2006年12月14日、諸般の事情から発売を延期することが発表[5]。詳細な理由は発表されていないが、プロデューサーの寺田貴信は「諸々の不測の事態や事故が相次ぎ、今年の夏から冬にかけて企画サイドの開発進行を一時的に中断せざるを得なくなった」と釈明している[6]。
2007年3月、TVアニメ『スーパーロボット大戦OG -ディバイン・ウォーズ-』最終話の特別CMにおいて2007年6月28日発売と発表[7]。今度は延期されることなく発売された。
次回作となった『OG外伝』は、本作の発売から一ヶ月経たないうちに開発が発表された[8]。
あらすじ
[編集]- EPISODE1
- 新西暦179年、アイドネウス島にメテオ3という隕石が落下した。メテオ3を調査したビアン・ゾルダーク博士はそれが人工物と判断し、メテオ3を研究するEOTI機関が設立された。それから7年、異星人の襲来まで時間がないことを悟ったビアン博士は地球に軍事政権を設立するためにディバイン・クルセイダーズ(DC)を結成するが、その手段はあまりに過激であった。地球連邦軍のハガネとヒリュウ改は、DCとそれに賛同するコロニー統合軍を打ち倒すことに成功するが、それはビアンが提唱していた異星人との戦いの前章に過ぎなかった。
- EPISODE2
- ホワイトスターでのエアロゲイターとの戦いL5戦役から半年、連邦政府は地球外知的生命体の存在を認め、連邦軍の組織改編と軍備増強計画イージス計画を発表した。しかし、DCの残党が結集した新たな組織ノイエDC、新たな異星人インスペクター、それらの影で暗躍する謎の組織シャドウミラー、そしてアインストと呼ばれる謎の存在など、地球人類はさらなる戦いの渦に巻き込まれていくことになった。
- EPISODE2.5
- インスペクターやアインストとの戦いからしばらく、イージス計画の更なる強化のための新型機のトライアルで突如暴走した新型機は民間人を攫っていった。ハガネとヒリュウ改は攫われた人々を救出するため、ヘルゲートへと向かった。
参戦作品
[編集]一覧
[編集]本作はバンプレストオリジナルしか登場しないため、厳密には参戦作品の概念は存在しない。
キャラクター、機体出典は以下の通り。☆はOGシリーズ初登場。
- DC戦争シリーズ/魔装機神シリーズ
- αシリーズ
- COMPACTシリーズ
- 任天堂携帯機シリーズ
- 他スーパーロボット大戦シリーズゲーム作品
- スーパーロボット大戦シリーズメディア作品
- スーパーロボット大戦シリーズ以外作品
パッケージ登場機体
[編集]機体の後ろに括弧書きで初登場した作品。
- R-1(新スーパーロボット大戦)
- アルトアイゼン(スーパーロボット大戦COMPACT2)
- グルンガスト(第4次スーパーロボット大戦)
- サイバスター(第2次スーパーロボット大戦)
- ダイゼンガー(第2次スーパーロボット大戦α)
システム
[編集]ここでは、本作特有のシステムや新規追加・変更されたシステムについて解説する。シリーズ共通のシステムについてはスーパーロボット大戦シリーズのシステムを参照。
武器換装やパイロット養成といった『OG』シリーズの特徴的なシステムはそのままに、さらに新しい要素を盛り込んでいる。
- ツインバトルシステム
- 本作で初めて採用されたシステム。前後左右あるいは斜めに近接して位置する2機のユニットが必要な気力(110)を満たしていると「合流」コマンドが追加され、選択することでツインユニットを形成する。ツインユニットはメイン側・サブ側の2機で同時に攻撃できるようになるほか、「ツイン精神コマンド」も使用可能になり、またユニットの属性によって異なる様々な機体特性を得られる。攻撃時には2機で敵1体を攻撃する「集中攻撃」かツインユニットの敵をそれぞれ攻撃する「個別攻撃」を選択可能。ツインユニットでツインユニットを援護することも可能であり、最大4機で攻撃をかけることができる(合体攻撃は1体として扱われるため、同時に戦闘参加可能な機体数はさらに多い)。
- ダブルアタック
- ツインバトルシステムの追加により2機で1ユニット扱いになるため、ツインユニットのメイン・サブ双方を攻撃できる「全体攻撃属性」の武器が増えた。さらに全体攻撃の上位版として、『スーパーロボット大戦MX』にあった、全体攻撃かつ隣接ユニットまで攻撃できる「ダブルアタック」も追加された(代わりに『OG2』にあった「連続攻撃」は削除された)。
- 特殊弾
- 今作で初めて採用されたシステム。マップ上のコンテナ取得により得られるアイテムの中には「地形適応陸↑」などの素材が存在し、2種類または3種類の素材を組み合わせて特殊弾を開発する。特殊弾をブーステッド・ライフルなど実体弾系の換装武器に装填することで武器の性能を変化させることができる。特殊弾の効果は原則として素材の効果を反映するが、特定の組み合わせでは独自の追加効果(装甲値の低下など)が得られるものもある。特殊弾を素材に戻すことや組み合わせの変更も自由に行える。装填は換装武器ひとつにつき特殊弾ひとつに限られるが取り外し・再装填は任意。実弾系であっても機体の固定武装には装填できない。メガ・ビームライフルなどの非実弾系武器やリープ・スラッシャーなど砲弾を使用しない換装武器にも装填不可となっている。
登場人物・機動兵器
[編集]スタッフ
[編集]- プロデューサー
- 寺田貴信
- じっぱひとからげ
- 菊池博
- ディレクター
- 早浚真澄
- 脚本
- 千住京太郎
- 寺田貴信
- 森住惣一郎(MONOLITHSOFT)
- オリジナルメカニックデザイン
- 宮武一貴
- カトキハジメ
- 大張正己
- 大河原邦男
- 齋藤和衛
- 青木健太
- 藤井大誠(レイ・アップ)
- 大輪充
- 守谷淳一
- 富士原昌幸
- 津島直人
- Mがんぢー
- 射尾卓弥
- 間垣亮太
- 高倉武史
- 八房龍之助
- 杉浦俊朗
- 安藤弘
- 小野聖二
- 金丸仁
- 土屋英寛
- 小林淳
- 森野健一郎
- 宝木新太郎
- オリジナルキャラクターデザイン
- 河野さち子(シー・ピー・トムズ)
- Mがんぢー
- 糸井美帆
- 歌津義明
- 八房龍之助
- 白川紋子
主題歌
[編集]どちらも:JAM Projectが担当。OPテーマ「Rocks」は、『OG外伝』でBGMとして収録されている。
- OP「Rocks」
- ED「Portal」
プロモーション
[編集]15周年記念感謝祭『鋼のOG祭り』
[編集]2006年4月に品川プリンスホテル「ステラボール」にて開催された、スーパーロボット大戦シリーズの15周年記念イベント[4]。本作の発表はこのイベントの中で行われた。大まかな流れは前年の『スパロボ感謝祭』と同様に、ゲームの新作発表やジャムプロジェクトの主題歌発表を兼ねたライブ、ゲストを迎えてのトークが軸となっている。他に、テレビアニメとして『スーパーロボット大戦OG -ディバイン・ウォーズ-』の制作発表も行われている。今回のゲストは、ゲームに出演している主要な声優とは別に、河野さち子や大張正己などゲームの制作に深く関わっているスタッフとのトークコーナーが設けられた。
秘密の宴
[編集]2006年7月22日に新宿LOFT/PLUS ONEにて、本作のトークライブが開催された[9]。プロデューサーの寺田貴信、公式ブログの執筆者に任命されて日が浅い声優の斉藤梨絵・相沢舞(通称T.B.R.)、開発スタッフの安藤弘・土屋英寛、演出家の嶋崎直登、ボークスの鷹尾充輝が出演し、制作裏話や戦闘シーンの先行公開、SRXフルアクションフィギュアの合体実演などが行われた。
キャラホビ2006
[編集]2006年8月19日、20日に幕張メッセで開催された「C3×HOBBY キャラホビ2006」にて、本作のステージイベントを計6回にわたり実施した[10]。プロデューサーの寺田貴信、三木眞一郎、冬馬由美、置鮎龍太郎、緑川光の4人の声優陣、テーマソングを歌うJAM Projectが出演し、PVの上映やトークイベント、テレビアニメ『スーパーロボット大戦OG -ディバイン・ウォーズ-』のテーマ曲「Break Out」の初披露が行われた。
テレビCM
[編集]- 第1弾CM
- イングラム・プリスケン役の古澤徹がナレーションを務めるバージョン[11]。
- 特報60秒CM編
- 『スーパーロボット大戦OG -ディバイン・ウォーズ-』の最終回終了直後に流れた特報CM[7]。リュウセイ・ダテ役の三木眞一郎がナレーションを務める。
- 武神装攻編
- ゼンガー・ゾンボルト役の小野健一がナレーションを務めるバージョン[12]。
- ヴァルシオーネしょこたん編
- 中川翔子がヴァルシオーネのコスプレをして行うCM[13]。
ディスプレイコンテスト
[編集]ゲームショップの店頭ディスプレイを表彰するディスプレイコンテストが行われた[14]。
購入特典
[編集]予約特典は、設定資料集「Super Robot Wars OG ORIGINAL GENERATIONS Official Perfect File」[15]。
関連商品
[編集]攻略本
[編集]- スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS プレイヤースバイブル ISBN 9784757736580
- スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS パーフェクトバイブル ISBN 9784757737709
- スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS ザ・コンプリートガイド ISBN 9784840240017
- スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS パーフェクトガイド ISBN 9784797343380
コミック
[編集]- スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS コミックアンソロジー
- 2008年4月15日初版、一迅社、DNAメディアコミックス。ISBN 9784758004268
- 複数作家による二次創作短編漫画。
- スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS 4コマKINGS
- 2008年5月15日初版、一迅社、DNAメディアコミックス。ISBN 9784758004350
- 複数作家による二次創作4コマ漫画。
CD
[編集]- スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS オリジナルサウンドトラック
- 2007年9月5日発売 ランティス
- 本編BGMを収録したサウンドトラックCD。
周辺機器
[編集]脚注
[編集]- ^ a b “ラインナップ|スーパーロボット大戦 公式サイト[SRW]”. 2012年1月9日閲覧。
- ^ a b “廉価版のくせになまいき(!?)な良質タイトルがズラリッ - ファミ通.com” (2008年7月3日). 2011年11月22日閲覧。
- ^ バンダイナムコホールディングス (2008年5月8日). “2008年(平成20年)3月期 決算短信 補足資料”. 2010年5月28日閲覧。
- ^ a b “ファンへの感謝を込めて! "スパロボ15周年記念 鋼のOG祭り"盛大に開催! - ファミ通.com” (2006年4月24日). 2011年10月5日閲覧。
- ^ “ITmedia +D Games:「スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS」発売日延期” (2006年12月14日). 2011年10月5日閲覧。
- ^ “スーパーロボット大戦OG発売延期のお詫び|スーパーロボット大戦公式BLOG「熱血!必中!スパログ!」” (2006年12月16日). 2018年5月5日閲覧。
- ^ a b “『スーパーロボット大戦OG オリジナルジェネレーションズ』の発売日が決定! - ファミ通.com” (2007年3月29日). 2011年10月5日閲覧。
- ^ “ぐぁいでーん!!|スーパーロボット大戦公式BLOG「熱血!必中!スパログ!」” (2007年7月20日). 2018年5月5日閲覧。
- ^ “スーパーロボット大戦OGトークライブ~秘密の宴~”. 2011年10月16日閲覧。
- ^ “「キャラホビ2006」バンプレストステージイベント、PS2「スーパーロボット大戦OG」最新映像と新曲を公開” (2006年8月22日). 2011年10月16日閲覧。
- ^ “OGアニメスタート!!|スーパーロボット大戦公式BLOG「熱血!必中!スパログ!」” (2006年10月7日). 2018年5月5日閲覧。
- ^ “一意専心!!|スーパーロボット大戦公式BLOG「熱血!必中!スパログ!」” (2007年6月11日). 2018年5月5日閲覧。
- ^ “GameSpot Japan - 【スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS】しょこたんコスプレCMは6月28日より放送開始” (2007年6月13日). 2011年10月5日閲覧。
- ^ “第2回 スパロボディスプレイコンテスト 〜スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS〜”. 2011年10月5日閲覧。
- ^ 『ゲーマガ 2006年8月号』ソフトバンク クリエイティブ、2006年、47頁。
- ^ “ITmedia +D Games:ホリ「スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS」メモリーカードを同日発売” (2007年6月4日). 2011年10月5日閲覧。