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NJ/NY ゴッサムFC

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スカイブルーFCから転送)
NJ/NY ゴッサムFC
NJ/NY Gotham FC
原語表記 NJ/NY Gotham FC
愛称 The Beez/The Goths
創設 2007年 (17年前) (2007) (スカイ・ブルーFCとして)
所属リーグ ナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ
ホームスタジアム
レッドブル・アリーナ
収容人数 25,000
会長 タミー・マーフィー英語版
ヘッドコーチ フアン・カルロス・アモロス英語版
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

NJ/NY ゴッサムFC (英語 : NJ/NY Gotham FC) は、アメリカ合衆国ニュージャージー州ハリソン市を本拠地とするプロフェッショナルの女子サッカークラブである。ナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ所属。サマセット郡を活動本拠地とし、長期的計画にのっとった育成のための機会を与え、サッカー選手を幼年時から育成する総合プログラムを運営している、ラージャー・スカイ・ブルー・サッカー・オーガニゼーション (the larger Sky Blue Soccer organization) の一部門でもある。2021年にスカイ・ブルーFC (Sky Blue FC) から名称が変更された[1]

歴史

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キックオフへの助走

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スカイ・ブルーFCは2008年5月5日、初代ヘッドコーチのイアン・ソーヤーズ英語版によって命名された。しかし、ニューヨーク/ニュージャージーにおけるリーグ参入予定クラブとしてのお披露目は、同年9月9日に初めて行われる事となった。その1週間後、ヘザー・オライリー英語版ナターシャ・カイ英語版クリスティ・ランポーン英語版アメリカ代表の3選手の割り当てが発表された[2]

9月24日、WPSの国際ドラフトが開催され、スカイ・ブルーFCはオーストラリア代表サラ・ウォルシュ英語版を1巡目に、ブラジル代表ロザーナ英語版エスター英語版を2、3巡目に、カナダ代表ケリー・パーカー英語版を4巡目に指名した[3]。またドラフトでの指名に加え、オーストラリア代表のコレット・マッカラム英語版イングランド代表アニータ・アサンテ英語版を、9月26日および10月2日に指名し、交渉権を獲得した。

10月6日には一般ドラフトが開催され、スカイ・ブルーFCはコリー・アレグザンダー、キーリー・ダウリング英語版ケイシー・ホワイト英語版、ジェニー・ハモンドの4選手を指名した[4]。ソーヤーズは12月3日、アシスタントコーチにケリー・リンゼーが就任する事を発表し、それが2008年における締めくくりの仕事となった。

2009年という新しい年に、新たな選手がスカイ・ブルーFCに加わった。1月16日に新卒選手・一般ドラフト対象外選手向けドラフトが開催され、ヤエル・アバーブック英語版、ミーガン・シューナー、カレン・バーズリー英語版、クリスティ・シェイナー、ジュリアン・シッチ、ジェン・バチュコウスキ英語版張欧影英語版メアリー・テレーズ・マクドネル英語版、メール・フレンチ、ファンタ・クーパーの10選手を指名した。2月に行われたトライアウト合格者も加え、プレシーズンマッチ向けの登録選手一覧を発表した[5]

2009シーズン

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2009年4月5日、スカイ・ブルーFCは開幕節をニュージャージー州ブリッジウォーター所在のホームスタジアム、TDバンク・ボールパークで迎えた。対戦相手はロサンゼルス・ソル、試合は0-2で敗北した[6]。5月31日に行われた第8節 (対戦相手: ボストン・ブレイカーズ) 以降、ホームゲームはラトガース大学キャンパス内に所在するヤーカック・フィールドで開催されるようになった。

セントルイス・アスレティカ戦の様子

開幕からの6試合は調子が振るわず、スカイ・ブルーFCは1勝2敗2分という成績で、しかも通算で3得点という状態であった。クラブは5月28日、ソーヤーズをヘッドコーチ兼ジェネラル・マネージャーの職から解任した[7]。ソーヤーズの後任は、ケリー・リンゼー英語版がヘッドコーチ代行 (6月19日より正式にヘッドコーチに就任[8]) をつとめる事によって補われた。リンゼーはヘッドコーチ (代行含む) 在任中、5勝3分という成績を挙げ、チームは調子を取り戻しつつあった。

リンゼーが指揮を執った期間は短期間に終わった。2009年7月30日に彼女は突如コーチを辞任。2人目のヘッドコーチ代行 (にして3人目のヘッドコーチ) に指名されたのは同クラブの主将であるクリスティ・ランポーン英語版だった[9]。ランポーンはヘッドコーチ代行就任後も引き続き選手として試合に出場、WPS初のプレーイング・マネージャーともなった。最終的にスカイ・ブルーFCはレギュラーシーズンを4位の成績で終え、プレーオフ出場権を獲得した。

プレーオフ初戦は2009年8月15日、メリーランド州ジャーマンタウン所在のメリーランド・サッカープレックスにて行われ、スカイ・ブルーFCはワシントン・フリーダムと対戦した。試合は55分にナターシャ・カイ英語版、85分にフランシエル英語版が得点を挙げて2-1で勝利した[10]。8月19日にミズーリ州フェントンアンハウザー=ブッシュ・センターで行われた準決勝 (対戦相手: セントルイス・アスレティカ) では、キーリー・ダウリング英語版の得点が決勝点となり1-0で勝利し、チームは決勝戦に駒を進めた[11]

8月22日、カリフォルニア州カーソンホーム・デポ・センターにて行われた決勝戦 (WPS final) にて、スカイ・ブルーFCはレギュラーシーズン1位のロサンゼルス・ソルと対戦した。前半16分、キーリー・ダウリングが右サイドからクロスを上げ、ナターシャ・カイ英語版がゴール正面に落としたボールをヘザー・オライリー英語版がシュート、これが先制点となった[12]。オライリーのこの得点はそのまま決勝点となり、スカイ・ブルーFCは初代WPSチャンピオンとなった[13]

シーズンオフ

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2009年8月30日に2009年度WPS表彰式が開催され、クリスティ・ランポーンが年間最優秀スポーツウーマン賞を受賞した[14]

2010年度より新規参入のアトランタ・ビート英語版フィラデルフィア・インディペンデンス英語版の2クラブに、拡張ドラフトで初年度より参加している7クラブの選手を指名獲得する権利が与えられた。9月15日に行われた拡張ドラフトにおいて、ジェン・バチュコウスキ英語版がフィラデルフィアに、ノエル・ケゼリカがアトランタに指名され、両者は移籍のためスカイ・ブルーFCを退団した。

9月29日、元フィンランド代表であったパウリーナ・ミエッティネン英語版が、監督をつとめるPK-35ヴァンター英語版での契約終了後の2010シーズンよりヘッドコーチに就任する事が発表された[15]

スタジアム

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シーズン別成績

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シーズン レギュラーシーズン プレイオフ NWSL
チャレンジカップ
平均観客動員数 ヘッドコーチ
リーグ 試合数 得点 失点 勝点 順位
2009 WPS 20 7 5 8 19 20 26 4位 優勝 3,651 イングランドの旗 イアン・ソーヤーズ英語版
アメリカ合衆国の旗 ケリー・リンゼー英語版
アメリカ合衆国の旗 クリスティ・ランポーン英語版
2010 24 7 7 10 20 31 28 5位 3,320 フィンランドの旗 パウリーナ・ミエッティネン英語版
2011 18 5 4 9 24 29 19 5位 2,033 フィンランドの旗 パウリーナ・ミエッティネン→
アメリカ合衆国の旗 リック・ステイントン
2013 NWSL 22 10 6 6 31 26 36 4位 準決勝 1,664 アメリカ合衆国の旗 ジム・ガバラ英語版
2014 24 9 7 8 30 37 34 6位 1,640
2015 20 5 7 8 22 28 22 8位 2,189
2016 20 7 5 8 24 30 26 7位 2,162 北アイルランドの旗 クリスティ・ホリー英語版
2017 24 10 3 11 42 51 33 6位 2,613 北アイルランドの旗 クリスティ・ホリー→
イングランドの旗 デイブ・ホジソン(暫定)
2018 24 1 6 17 21 52 9 9位 2,532 アメリカ合衆国の旗 デニース・レディ英語版
2019 24 5 5 14 20 34 20 8位 3,338 アメリカ合衆国の旗 デニース・レディ→
ブラジルの旗 クリスティアン・レッサ英語版
2020 [注 1] 準決勝 イングランドの旗 フレイヤ・クーム英語版
2021 24 8 11 5 29 21 35 5位 準々決勝 準優勝 3,793 イングランドの旗 フレイヤ・クーム→
イングランドの旗 スコット・パーキンソン英語版
2022 22 4 1 17 16 46 13 12位 東地区3位 4,415 イングランドの旗 スコット・パーキンソン
2023 22 8 7 7 25 24 31 6位 東地区2位 スペインの旗 フアン・カルロス・アモロス英語版

タイトル

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選手

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現所属メンバー

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2023年10月21日[16]現在

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
1 GK アメリカ合衆国 ミシェル・ベトス英語版
2 DF アメリカ合衆国 イマニ・ドーシー英語版
3 DF ブラジル ブルニーニャ英語版
4 GK アメリカ合衆国 アビー・スミス英語版
5 DF アメリカ合衆国 ケリー・オハラ英語版
6 MF アメリカ合衆国 アリー・ロング英語版
7 MF アメリカ合衆国 マッコール・ゼルボーニ英語版
8 MF アメリカ合衆国 タリン・トーレス
9 FW スペイン エスター・ゴンザレス
10 FW アメリカ合衆国 リン・ウィリアムズ英語版
11 DF アメリカ合衆国 アリ・クリーガー英語版 キャプテン
12 DF アメリカ合衆国 クリステン・エドモンズ英語版
13 MF アメリカ合衆国 マナ・シム
14 DF アメリカ合衆国 ニアリー・マーティン英語版
No. Pos. 選手名
15 DF メキシコ サブリナ・フローレス英語版
17 MF アメリカ合衆国 デラニー・シーハン英語版
18 MF アメリカ合衆国 ヤズミン・ライアン英語版
19 MF アメリカ合衆国 クリスティ・ミュイス英語版
20 DF アメリカ合衆国 テイラー・スミス英語版
21 DF アメリカ合衆国 エリー・ジーン
22 DF アメリカ合衆国 マンディ・フリーマン英語版
23 FW アメリカ合衆国 マーガレット・パース英語版
24 GK アメリカ合衆国 マンディ・ハウト英語版
25 FW ナイジェリア イフェオマ・オヌモヌ英語版
28 MF アメリカ合衆国 ケイティ・ステンゲル
32 FW アメリカ合衆国 ジェナ・ナイスウォンガー英語版
33 MF アイルランド シニード・ファレリー
77 MF スペイン マイタン・ロペス
ラウラ・エステルベルグ・カルマリ

在籍歴のある選手

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歴代ヘッドコーチ

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2022年11月1日現在。

氏名 国籍 就任 辞任 試合数 得点 失点 勝率 タイトル
イアン・ソーヤーズ英語版 イングランドの旗 2008年3月5日 2009年5月23日 6 1 2 3 3 5 16.67
ケリー・リンゼー英語版 アメリカ合衆国の旗 2009年5月23日 2009年7月29日 12 5 3 4 13 12 41.67
クリスティ・ランポーン英語版 アメリカ合衆国の旗 2009年7月30日 2009年9月29日 5 4 0 1 6 4 80.00 WPS年間チャンピオン
パウリーナ・ミエッティネン英語版 フィンランドの旗 2009年9月29日 2010年7月19日 14 5 3 6 12 16 35.71
リック・ステイントン アメリカ合衆国の旗 2010年7月19日 2010年10月7日 10 2 4 4 8 15 20.00
ジム・ガバラ英語版 アメリカ合衆国の旗 2010年10月7日 2015年10月14日 84 29 29 26 68 87 34.52
クリスティ・ホリー英語版 北アイルランドの旗 2016年1月13日 2017年8月16日 38 14 7 17 53 67 36.84
デイブ・ホジソン (暫定) イングランドの旗 2017年8月16日 2017年11月15日 6 3 1 2 13 14 50.00
デニース・レディ英語版 アメリカ合衆国の旗 2017年11月15日 2019年6月28日 33 1 8 24 27 66 3.03
クリスティアン・レッサ英語版
ウーゴ・マセド (暫定)
ブラジルの旗
ブラジルの旗
2019年6月28日 2019年9月4日 10 4 2 4 10 13 40.00
フレイヤ・クーム英語版 (暫定) イングランドの旗 2019年9月4日 2019年12月17日 5 1 1 3 5 9 20.00
フレイヤ・クーム イングランドの旗 2019年12月17日 2021年8月29日 31 10 11 10 33 32 32.26
スコット・パーキンソン英語版 イングランドの旗 2021年8月31日 2022年8月11日 27 7 5 12 24 37 29.17
ヒュー・メンジース英語版 (暫定) イングランドの旗 2022年8月13日 2022年10月2日 10 0 1 9 7 22 0.00
フアン・カルロス・アモロス英語版 スペインの旗 2022年11月1日

脚注

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注釈

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  1. ^ COVID-19パンデミックの影響のため、中止。

出典

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  1. ^ NWSL side Sky Blue FC rebrand as NJ/NY Gotham FC | Goal.com”. www.goal.com. 2021年11月29日閲覧。
  2. ^ Steven Goff, WPS Allocation List (英語) ワシントン・ポスト公式サイト 2008.9.16付
  3. ^ WPS Holds Initial International Draft (英語) WPS公式サイト 2008.9.24付ニュースリリース
  4. ^ W-League players in high demand in 2008 WPS General Draft Archived 2012年2月3日, at the Wayback Machine. (英語) USL公式サイト 2008.10.6付ニュースリリース
  5. ^ Sky Blue FC Releases Preseason Roster (英語) スカイ・ブルーFC公式サイト 2009.2.27付ニュースリリース
  6. ^ Marta Spoils Sky Blue FC's Debut Celebration (英語) スカイ・ブルーFC公式サイト 2009.4.5付ニュースリリース
  7. ^ Sky Blue FC Relieves Ian Sawyers of Duties as Head Coach & General Manager (英語) スカイ・ブルーFC公式サイト 2009.5.28付ニュースリリース
  8. ^ Lindsey Named Head Coach of Sky Blue FC (英語) スカイ・ブルーFC公式サイト 2009.6.19付ニュースリリース
  9. ^ Rampone Named Sky Blue FC Interim Player/Coach After Lindsey Resigns (英語) スカイ・ブルーFC公式サイト 2009.7.30付ニュースリリース
  10. ^ Substitutes Kai, Francielle Connect as Sky Blue FC Advances (英語) スカイ・ブルーFC公式サイト 2009.8.15付ニュースリリース
  11. ^ Dowling Goal Launches Sky Blue FC into WPS Championship (英語) スカイ・ブルーFC公式サイト 2009.8.19付ニュースリリース
  12. ^ WPS Highlights: Final Sky/Sol (動画) FOXスポーツonMSN 2010.1.24 05:54 (UTC) 閲覧
  13. ^ Can You Believe It? Sky Blue FC Captures WPS Championship! (英語) スカイ・ブルーFC公式サイト 2009.8.22付ニュースリリース
  14. ^ Rampone Named the 2009 Hint Water Sportswoman of the Year (英語) スカイ・ブルー公式サイト 2009.8.30付ニュースリリース
  15. ^ Sky Blue FC Introduces Pauliina Miettinen as Head Coach (英語) スカイ・ブルーFC公式サイト 2009.9.29付ニュースリリース
  16. ^ Team Roster”. www.gothamfc.com. 2023年10月21日閲覧。

外部リンク

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