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ジョゼフ・M・リーグル・ジュニア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジョゼフ・リーグルから転送)
ジョゼフ・M・リーグル・ジュニア
Joseph Reagle
2019年撮影。
生誕 Joseph Michael Reagle Jr.
1972年(51 - 52歳)[1]
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
教育 メリーランド大学ボルチモア郡校 (BS 1994)
マサチューセッツ工科大学 (MS 1996)
ニューヨーク大学 (PhD 2008)
職業 教授、著作家
活動期間 1996年 – 現在
雇用者 ノースイースタン大学
著名な実績 インターネット研究
代表作 Good Faith Collaboration (2010)
肩書き 准教授
受賞 TR35 (2002)[2]
科学者経歴
博士論文 In good faith: Wikipedia collaboration and the pursuit of the universal encyclopedia (2008)
博士課程
指導教員
ヘレン・ニッセンバウム
公式サイト
http://reagle.org/joseph/
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ジョゼフ・マイケル・リーグル・ジュニア(Joseph Michael Reagle Jr.、1972年[1] - )は、デジタル技術と文化、特にウィキペディア、オンライン・コメント、ギーク・フェミニズム、ライフ・ハッキングなどに焦点を当てているアメリカ合衆国の学者、著作家[3]。リーグルは、ノースイースタン大学コミュニケーション学担当の准教授である[4]。彼は、マサチューセッツ工科大学を拠点としていたWorld Wide Web Consortium(ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム)の初期メンバーであり[5]1998年2010年にはハーバード大学インターネットと社会のためのバークマン・クライン・センターのフェローを務めた[6]

学歴

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リーグルは、メリーランド大学ボルチモア郡校英語版コンピュータ科学を主専攻、歴史を副専攻として学士号を得た。次いで彼は、マサチューセッツ工科大学の技術政策プログラム (the Technology Policy Program) に進学し、信用と暗号資産についての修士論文をまとめた[7]。彼は、研究技師 (a research engineer) としてMITに戻り、ハーバード大学バークマン・センターのフェローにもなった[5][6]。彼は、ニューヨーク大学の博士課程に進み、また同大学で教鞭もとった上で[8]2008年にウィキペディアの歴史と協働文化について博士論文を提出して PhDを取得したが[9]、その指導教員は、ヘレン・ニッセンバウム英語版であった。

経歴と研究

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2008年撮影。

リーグルは、1996年から2003年にかけて、World Wide Web Consortiumのメンバーであった[5]。そこで彼は、知的財産権やプライバシーなどの問題に取り組んだ[5][10]

2002年、彼は、『MIT Technology Review』誌の選ぶ「TR35」、すなわち35歳未満で世界最高のイノベーターのリストに選出された[2]

2010年、彼は、ウィキペディア初期の1万件の編集を失われたデータのゴミ捨て場から回収して、単純なウェブサイトに再構築した[11][12]

2011年、リーグルはローレン・ルー (Lauren Rhue) と連名の論文で、ウィキペディアにおけるジェンダーバイアスについて検討し、代名詞の性を用いて女性に関する記事を抽出し、その知見を他の百科事典類における女性に関する記事の状況と比較した[13][14]。この論文の結論は、「ウィキペディアは、より広い対象をカバーし、より長い記事を提供しており、ブリタニカよりも絶対数において多数の女性に関する記事を含んでいるが、ブリタニカと照らし合わせると、女性に関するウィキペディアの記事は、男性に関する記事よりも欠けている場合が多い」というものであった[14]

リーグルは、オープンアクセスの支持者であり[15]、彼の著書はいずれもオンラインで入手可能である[16]

おもな業績

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書籍

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おもな論文

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ウィキペディア関係

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文化関係

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政策、技術関係

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脚注

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  1. ^ a b VIAF 106756706
  2. ^ a b “Joseph Reagle, 29”. Technology Review. http://www2.technologyreview.com/tr35/profile.aspx?trid=384 11 July 2015閲覧。. 
  3. ^ ジョゼフ・M・リーグル・ジュニアの出版物 - エルゼビアが提供するScopus文献データベースによる索引 (Paid subscription required要購読契約); ジョゼフ・M・リーグル・ジュニアの出版物 - Google Scholar
  4. ^ Joseph Reagle”. camd.northeastern.edu. 23 June 2020閲覧。
  5. ^ a b c d Joseph's W3 Page”. www.w3.org. 14 February 1998時点のオリジナルよりアーカイブ。2 August 2020閲覧。 Reagle's "papers" page on the W3C website indicates that he had co-authored a paper there in 1996: Joseph's W3 Page [papers]”. www.w3.org. 2 August 2020閲覧。 An archived message from January 2004 indicates that Reagle had left the W3C by that date: Re: Hi from Joseph Reagle on 2004-01-19 (w3c-translators@w3.org from January to March 2004)”. lists.w3.org. 2 August 2020閲覧。
  6. ^ a b Joseph Reagle | Berkman Klein Center”. cyber.harvard.edu. 23 June 2020閲覧。
  7. ^ Reagle, Joseph (1996). Trust in a cryptographic economy and digital security deposits: Protocols and policies (MS thesis). Cambridge, MA: Massachusetts Institute of Technology, Dept. of Electrical Engineering and Computer Science. hdl:1721.1/11016
  8. ^ Faculty Update for 2008–2009”. Steinhardt School of Culture, Education, and Human Development, New York University (2008年). 23 June 2020閲覧。
  9. ^ Reagle Jr., Joseph Michael (2008). In good faith: Wikipedia collaboration and the pursuit of the universal encyclopedia (PhD thesis). New York: New York University. OCLC 479700253
  10. ^ New W3C Software License: Please update OSI page from Joseph Reagle on 2003-01-06 (www-archive@w3.org from January 2003)”. lists.w3.org (6 January 2003). 1 May 2020閲覧。
  11. ^ Wikipedia's first 10,000 edits”. Boing Boing (18 December 2010). 23 June 2020閲覧。
  12. ^ Wikipedia 10K redux”. reagle.org (16 December 2010). 14 February 2019閲覧。
  13. ^ How to Ethically and Responsibly Identify Gender in Large Datasets”. PBS MediaShift. 11 July 2015閲覧。
  14. ^ a b Reagle, Joseph; Rhue, Lauren (2011). “Gender Bias in Wikipedia and Britannica”. International Journal of Communication 5. https://ijoc.org/index.php/ijoc/article/view/777. 
  15. ^ Open Access Week panel: "Wikipedia: Friend or Foe?" – Wednesday at 1:30”. librarynews.northeastern.edu (25 October 2011). 24 July 2020閲覧。
  16. ^ The MIT Press to launch print and Open Access book series with support from the MIT libraries”. libraries.mit.edu (28 November 2018). 24 July 2020閲覧。
  17. ^ Reviews of Good Faith Collaboration:
  18. ^ Reviews of Reading the Comments:
  19. ^ Reviews of Hacking Life:

外部リンク

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