ジェイアールバス関東新城支店
座標: 北緯34度55分07秒 東経137度32分07秒 / 北緯34.9187度 東経137.5353度 ジェイアールバス関東新城支店(ジェイアールバスかんとうしんしろしてん)は、愛知県新城市八束穂字清水ヶ入146-8にある[1]ジェイアールバス関東の営業所。
2021年10月28日に静岡県浜松市北区(現:浜名区)三ヶ日町駒場101-1にあった東名三ヶ日支店(とうめいみっかびしてん)が現在地に移転し、開業した。本項では移転前の東名三ヶ日支店についても併せて記述する。
概要
[編集]東京支店三ヶ日営業所開設まで
[編集]国鉄バス時代の夜行高速バス「ドリーム号」では、東京駅 - 東名静岡・東名静岡 - 名古屋インター・名古屋インター - 京都駅/大阪駅の3区間をそれぞれ運転士が交代乗務していた。国鉄分割民営化とその後のバス事業分社化によって、JRバス関東と西日本JRバスの2社による運行となったことから、ほぼ中間地点であり、東名高速道路の三ヶ日インターチェンジに隣接し、国鉄バス時代には途中の休憩地点でもあった三ヶ日ドライブイン(当時)を乗務員の交代箇所とし、以降は、東京駅 - 三ケ日をJRバス関東・三ケ日 - 大阪駅等を西日本JRバスの運転士がそれぞれ担当する形となった。
当初は乗務員の折り返しのための宿舎だけであったが、2005年に東京支店管轄の三ヶ日営業所となり乗務員が配置された(車両の配置はなし)。JAみっかび特産センター2階に入居していた。当支店の2軒隣には西日本ジェイアールバス三ヶ日宿泊所(三ヶ日町駒場113)も設置されていた。
東名三ヶ日支店への昇格
[編集]2018年(平成30年)10月1日、東京支店三ヶ日営業所から東名三ヶ日支店に昇格した。
当支店では京阪神系統以外にも、東名ハイウェイバスや新宿TDR線、かしま号などの乗務も担当していた。東名ハイウェイバスの停車する三ヶ日バスストップから東名三ヶ日支店までは直線距離で約4kmある。
-
東名三ヶ日支店(2階に入居)
-
夜間の東名三ヶ日支店
新東名高速道路経由への経路変更と新城市への移転
[編集]2021年(令和3年)1月30日、愛知県新城市とジェイアールバス関東は包括連携協定を締結することを発表[2][3]。同社では京阪神系統を従来の東名高速道路経由から、災害に強く安全性や快適性が高いことを理由に新東名高速道路へ変更するため、東名三ヶ日支店を静岡県に隣接する新東名新城インターチェンジ付近へ移転することを計画していることが発表された[2][3][4][5]。これに伴い、新城市は奥三河地方の観光振興や地方創生のため、移転後の支店付近に同社の高速バス停留所を誘致したいとして、市と同社の間で協定を締結するとした[2]。新城市では協定締結により、バス停留所の誘致や雇用の創出、バス車内や東京駅バスターミナルなどでの市の観光PR、ジェイアールバス関東がすでに手がけている貨客混載を活用した市の特産物輸送などを計画している[2][3][4][5]。新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言の発出に伴い、同日時点では協定締結日は未定としていたが[2]、年度内の3月末までには締結したいとしていた[3][5]。その後新年度に入り、同年4月28日に協定が締結された[4]。
それに先立ち、新城市は同年1月29日、同社の高速バス停留所が同年秋に開設予定と発表[5]。候補地として予定された新城IC近くの道の駅もっくる新城では、ジェイアールバス関東の高速バス乗り入れ実験も行われた[5][5]。道の駅もっくる新城構内へ「新城(道の駅もっくる新城)」バス停を10月28日より開設し、同時に近隣へ新城支店を開設した[6][7][8]。
所管路線
[編集]- 東名高速線(東京 - 静岡 - 浜松 - 名古屋)
- グラン昼特急号・青春昼特急号(東京・新宿 - 京都・大阪) ※新城以東を担当
- ドリーム号(TDL・東京・新宿 - 京都・奈良・大阪・USJ・三宮) ※新城以東を担当
- 新宿 - 東京ディズニーリゾート ※TDR発のみ交通系ICカード利用可能
- ドリーム知多(TDL・東京 - 知多半島・金山駅・八田駅)
脚注
[編集]- ^ “各支店・営業所”. ジェイアールバス関東. 2021年11月14日閲覧。
- ^ a b c d e 『愛知県新城市とジェイアールバス関東株式会社との包括連携協定について』(PDF)(プレスリリース)愛知県新城市・ジェイアールバス関東、2021年1月29日 。2021年6月12日閲覧。
- ^ a b c d “東京〜京阪神間のJRバス、新東名経由に JRバス関東 東名三ヶ日支店を愛知・新城市に移転へ”. TRAICY(トライシー) (2021年1月30日). 2021年2月25日閲覧。
- ^ a b c “地方創生に係るジェイアールバス関東株式会社との包括連携協定について”. 新城市 (2021年4月28日). 2021年6月12日閲覧。
- ^ a b c d e f 「新東名新城IC周辺にJRバス関東が停留所設置へ」『東愛知新聞』2021年1月30日。2021年2月25日閲覧。
- ^ “JR高速バス“新東名経由”本格化 東京~京阪神線10月から 愛知に新拠点&新バス停”. 乗りものニュース. 2021年9月28日閲覧。
- ^ 『新城市、ジェイアールバス関東株式会社及び西日本ジェイアールバス株式会社による「新城(道の駅もっくる新城)」バス停の設置及び供用開始について』(PDF)(プレスリリース)新城市、ジェイアールバス関東、西日本ジェイアールバス、2021年9月22日 。2021年9月28日閲覧。
- ^ “来月28日から供用開始”. 東日新聞. (2021年9月23日) 2021年9月28日閲覧。
参考文献
[編集]- 『バスラマ・インターナショナル』24号「特集:国鉄~JR東名・名神ハイウェイバス」、ぽると出版、1994年6月
- 『バスラマ・インターナショナル』48号「ユーザー訪問:ジェイアールバス関東」、ぽると出版、1998年6月
- 『バスジャパン・ハンドブック 18 ジェイアールバス関東』BJエディターズ/星雲社、1994年6月。ISBN 4-79527775-3
- 『バスジャパン・ニューハンドブックシリーズ 37 ジェイアールバス関東』BJエディターズ/星雲社、2002年8月1日。ISBN 4-43401902-3
関連項目
[編集]- ジェイアールバス関東 / 西日本ジェイアールバス
- ドリーム号 (高速バス) / 東名ハイウェイバス / 昼特急
- 三ヶ日インターチェンジ / 三ヶ日バスストップ
- 道の駅もっくる新城 / 新城インターチェンジ
- WILLER EXPRESS清水BASE / 新清水インターチェンジ - 同様の機能を持つ乗務員中継基地
外部リンク
[編集]- 各支店・営業所情報 - ジェイアールバス関東