一澤信三郎帆布
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一澤信三郎帆布店舗 | |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒605-0017 京都府京都市東山区東大路通古門前北高畑町602 |
本店所在地 |
〒605-0016 京都府京都市東山区東大路三条下ル進之町590番地 |
設立 | 1905年創業 |
業種 | 繊維製品 |
法人番号 | 4130001026614 |
事業内容 | 帆布製かばんの企画・製造・販売 |
代表者 | 代表取締役社長 一澤信三郎 |
資本金 | 1000万円 |
従業員数 | 85人 |
外部リンク | https://www.ichizawa.co.jp/ |
株式会社一澤信三郎帆布(いちざわしんざぶろうはんぷ)は、京都市東山区にある布製手作りかばんの直売メーカーである。通称 「信三郎帆布」、「しんざぶ」。
2006年、一澤帆布工業株式会社の相続トラブルにより、裁判に負けて社長を解任された先代の三男が、ほぼ全ての職人と従業員を引き連れ独立し、創設した。
→詳細は「一澤帆布工業」を参照
ロゴマークは、同社が創作した合成漢字、布へんに包と書いた「布包(かばん)」を使っている。
沿革
[編集]- 2006年3月 - 京都市左京区に設立。
- 2006年4月 - 同市東山区稲荷町南組(グランエターナ知恩院前1F)に開店。
- 2008年3月 - 店舗を同区高畑町(サンコーポ東山1F)へ移転。
- 2008年6月 - カタログ通信販売を開始。
- 2009年2月 - 東京に初出展(伊勢丹新宿店で期間限定)。
- 2011年4月 - 店舗を京都市東山区高畑町(旧一澤帆布工業店舗1Fおよび2F)へ移転。一澤帆布製タグ商品の復活。
商品
[編集]信三郎帆布のかばんや袋物は、純綿または本麻製の帆布と呼ばれる厚布で作られている。素朴でシンプルなデザイン、豊富な色ぞろえ、堅牢なつくりが特徴。帆布の素材感や使うほどに増す風合いなどが注目され、ファッションアイテムとしても老若男女を問わず人気が高い。
同社では、3つのブランドラインで展開。
- 信三郎帆布
- 無地の純綿帆布を使ったライン。手提げやショルダーバッグ、タウンユース向けのリュックサックなどがある。空色や桜色、若草色などの新色も加わっている。
- 信三郎 布包(かばん)
- 本麻帆布や、新たに加わった柄物の純綿帆布を使ったライン。草花文様や蔓草更紗文様、鉄腕アトムの図柄をあしらったものなどがある。
- 一澤帆布製
- 職人向けの道具入れ、昔ながらの登山系リュックサックなどがある。
店舗
[編集]信三郎帆布の販売店は、京都東山区の直営一店舗のみ。店頭販売、およびカタログによる通信販売(一部対象外の商品あり)を行っている。破損した場合には実費で修繕も受け付けている。
なお、同社の製造部門である株式会社信三郎帆布加工所の「東山工房」(京都市東山区進之町)では、職人の作業風景を窓ガラス越しに公開している。
備考
[編集]- 帆布生地は、一澤帆布時代から引き続き、朝日加工株式会社が納入。
- 縫製には、南極用テントの縫糸と同じ素材の糸を使用。
- 同志社小学校の指定ランドセルや、京都俵屋旅館の備品なども製作にあたっている。学会の記念品や引出物などの別注品も受けている。
- 店舗入り口の「布包(かばん)」の暖簾は、永六輔の書。
テレビ番組
[編集]- 日経スペシャル カンブリア宮殿 京都オンリーワンのものづくり! 奇跡の老舗かばん店の全貌(2018年5月10日、テレビ東京)[1]
参考文献
[編集]- 『一澤信三郎帆布物語』(著者:菅聖子)(2009年10月10日、朝日新聞出版 朝日新書)ISBN 9784022732996
- 『感性マーケティングの実践 早稲田大学ビジネススクール講義録』(編者:長沢伸也)(2013年12月18日、同友館)ISBN 9784496049958 -アルビオン、一澤信三郎帆布、末富、虎屋各社長が語る
- 『一澤信三郎帆布 愛され続けるかばんの本』(2017年6月1日、宝島社)ISBN 9784800267771
脚注
[編集]- ^ 京都オンリーワンのものづくり! 奇跡の老舗かばん店の全貌 - テレビ東京 2018年5月10日