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シボレー・エルカミーノ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

エルカミーノEl Camino)は、かつてゼネラルモーターズシボレーブランドで製造・販売していたクーペユーティリティ型のピックアップトラックである。GMCでもスプリントSprint)/キャバレロCaballero)の車名で姉妹車が発売されていた。

El Caminoスペイン語で「道」を意味し、ライバルのフォード・ランチェロの成功に対抗して開発された。その販売は、主に標準仕様とスーパー・スポートコンクイスタの3グレードで行われた。

初代 (1959年 - 1960年)

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シボレー・エルカミーノ
初代
概要
販売期間 1959年 - 1960年
ボディ
乗車定員 2名
ボディタイプ 2ドアピックアップトラック
パワートレイン
エンジン 3.9L 直6
4.6L V8
5.7L V8
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最初のエルカミーノは、フォード・ランチェロの発売から2年後の1959年シボレー・インパラをベースに開発された。その開発は急がれ、1960年にはベース車のインパラが改良されたのを受け、テールフィンの縮小など、大規模なスタイル変更が行われた。しかし販売は振るわず、第1世代は3万6千台余りを販売しただけで生産が打ち切られた。

2代目(1964年 - 1967年)

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シボレー・エルカミーノ
2代目
概要
販売期間 1964年 - 1967年
ボディ
乗車定員 2名
ボディタイプ 2ドアピックアップトラック
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン 5.4L V8
6.5L V8
変速機 3速MT
4速MT
2速AT
車両寸法
全長 5017mm
全幅 1905mm
全高 1435mm
車両重量 1468kg
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4年後、ランチェロの販売が好調の中、シボレーは、シボレー・シェベルをベースとして、エルカミーノを復活させた。1964年モデルは、基本的に、Bピラーまでがシェベルと同じであった。また、当初は実用性を重視したモデルであり、シェベルの最もパワフルなエンジンは不要と考えられていた。

1965年、327立方インチのエンジン(350馬力)が追加され、1966年には396立方インチのエンジンが325馬力と375馬力でラインナップした。1967年には、新しいフロントグリル、フロントバンパーなど、スタイリングに変更が加えられたほか、リアサスペンションにエア・ショックアブソーバーが追加された。

3代目 (1968年 - 1972年)

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シボレー・エルカミーノ
3代目
概要
販売期間 1968年 - 1972年
ボディ
ボディタイプ 2ドアピックアップトラック
パワートレイン
エンジン 5.7L V8
6.5L V8
7.4L V8
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1968年ステーションワゴンや4ドアセダンのベースとなるプラットフォームを基に、全長の増したエルカミーノがデビューした。新しく開発されたハイ・パフォーマンスなスーパー・スポート SS396 バージョンがシェベル・バージョンと並んで発表された。

1969年モデルでは大きな変化は無かったが、1970年には402立方インチのエンジンを積んだ新しい SS396 が発売された。また、当時、シボレーの最大かつ最強のエンジンが搭載されたモデルも僅かに存在した。

1971年モデルは、他のシボレー車と同様、パワーとパフォーマンスを減じ、有鉛ハイオク仕様となって、排気コントロールを行うようになった。1971年丸型デュアル(4灯式)ヘッドランプから2灯式に変更され、フロントグリルのデザインもポイントとなった。

また、1971年には GMC からも姉妹車のスプリントが発売された。

4代目 (1973年 - 1977年)

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シボレー・エルカミーノ
4代目
概要
販売期間 1973年 - 1977年
ボディ
ボディタイプ 2ドアピックアップトラック
パワートレイン
エンジン 5.7L V8
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1973年、エル・カミーノはシェベルの変更と合わせて、再びモデルチェンジを受けた。この世代は「マリブ/モンテカルロ」をベースにしており最大の車体を持っていた。しかし、構造材が軽く、重量は過去のモデルより軽くなった。1976年、フロントエンドのデザインがリフレッシュされ、角型4灯式ヘッドランプに変更された。

5代目 (1978年 - 1987年)

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シボレー・エルカミーノ
5代目
5代目 1985年
概要
販売期間 1978年 - 1987年
ボディ
ボディタイプ 2ドアピックアップトラック
パワートレイン
エンジン 3.8L V6
4.3L V6
5.0L V8
5.7L V8
車両寸法
ホイールベース 2743mm
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1978年、より小型化され、よりシャープでエッジを利かせたボディスタイルとなった、新たなエルカミーノがベールを脱いだ。GMC版はキャバレロに車名が変更された。シェベルが既に生産中止となっていたため、エル・カミーノは、代わってシボレー・マリブシボレー・モンテカルロコンポーネントを共用することとなった。当初、V6エンジンが搭載されていたが、1982年から1984年まで、オールズモビルディーゼルエンジンが搭載された。

1978年から1981年までのヘッドランプは2灯式であったが、1982年に角型4灯のスタイルとなった。

1984年以降の3年間、GMはエルカミーノの生産ラインメキシコに移した。1987年モデルの生産が終了して以降は、S-10ピックアップの販売が好調となった。なお、1984年から1987年のメキシコ生産のモデルは約200台が売れ残ったため、1988年モデルとして販売された。

関連項目

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