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シェフィールド男爵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シェフィールド伯爵から転送)
シェフィールド男爵(第3期)
Baron Sheffield
兼 オルダリーのスタンリー男爵
兼 エディスベリー男爵英語版
創設時期1783年9月20日
創設者ジョージ3世
貴族アイルランド貴族
初代初代男爵ジョン・ベイカー・ホルロイド
現所有者9代男爵リチャード・スタンリー
推定相続人チャールズ・スタンリー
付随称号(オルダリーの)準男爵
邸宅オルダリー・パーク英語版
モットー変わることなくあれ
(Sans Changer)

シェフィールド男爵(シェフィールドだんしゃく、: Baron Sheffield)は、イギリス貴族の爵位。イングランド貴族として1度、アイルランド貴族として2度、連合王国貴族として1度創設された。1783年に創設された爵位のみ現存する。

歴史

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イングランド庶民院議長ロバート・シェフィールド英語版(b.1462–1518)の孫エドマンド・シェフィールド英語版(1521–1549)は国王ヘンリー8世の遺言状に基づき、1547年2月16日にイングランド貴族である(バターウィックの)シェフィールド男爵に叙されたが[1][2]、1549年のケットの乱英語版で殺害された[3]。その息子である2代男爵ジョン・シェフィールド英語版(c.1538–1568)は1559年にエリザベス1世の戴冠式でバス騎士団員に選ばれた[3]

3代男爵エドマンド・シェフィールド英語版(1564–1646)は1626年2月5日にヨーク州におけるマルグレイヴ伯爵に叙された[4]。以降シェフィールド男爵位はこれらの爵位がすべて廃絶する1735年までマルグレイヴ伯爵の従属爵位となった[4]

政治家ジョン・ホルロイド(1735–1821)は1768年に母方のおじから遺産を相続して、「ベイカー」を姓に加えた[5]。その後、1780年よりグレートブリテン庶民院議員を務め、1781年1月9日にアイルランド貴族であるミーズ県におけるダナモアのシェフィールド男爵に叙された[5]。彼は結婚してから15年後も男子をもうけなかったため、1783年9月20日にアイルランド貴族であるロスコモン県におけるロスコモンのシェフィールド男爵に叙された[5]。この爵位には特別残余権(special remainder)が規定されており、初代男爵の男系男子が断絶した場合は初代男爵の娘2人およびその男系男子が継承できるとした[5]。彼が1800年合同法を支持したため、1802年7月29日に連合王国貴族であるヨーク州におけるシェフィールドのシェフィールド男爵に叙された[5]。同年に彼と3人目の妻との間で息子が生まれており、この爵位には特別残余権が規定されなかった[5]。さらに1816年1月22日にアイルランド貴族であるペヴェンジー子爵シェフィールド伯爵に叙された[6]

2代伯爵ジョージ・オーガスタス・フレデリック・チャールズ・ホルロイド英語版(1802–1876)保守党の政治家であり、第二次ダービー伯爵内閣侍従たる議員英語版を務めた[7]。3代伯爵ヘンリー・ノース・ホルロイド英語版(1832–1909)も保守党の政治家であり、襲爵以前に庶民院議員を務めた[7]。彼は生涯未婚であり、その死とともに1783年に創設されたシェフィールド男爵は特別残余権に基づき初代男爵の長女マリア・ジョセファ・スタンリー英語版(1771–1863)の孫にあたる第4代アルダリーのスタンリー男爵エドワード・リュルフ・スタンリー英語版(1839–1925)が継承、それ以外の爵位は廃絶した[7]。以降のシェフィールド男爵位の歴史についてはオルダリーのスタンリー男爵英語版を参照。

シェフィールド男爵(1547年)

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シェフィールド男爵(1781年、1783年、1802年)、シェフィールド伯爵(1816年)

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シェフィールド男爵(1783年、継続)

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出典

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  1. ^ Cokayne & White 1949, p. 661.
  2. ^ Archbold, William Arthur Jobson (1897). "Sheffield, Robert" . In Lee, Sidney (ed.). Dictionary of National Biography (英語). Vol. 52. London: Smith, Elder & Co. p. 16.
  3. ^ a b Cokayne & White 1949, p. 662.
  4. ^ a b Cokayne & White 1949, p. 663.
  5. ^ a b c d e f Cokayne & White 1949, p. 664.
  6. ^ Cokayne & White 1949, p. 665.
  7. ^ a b c Cokayne & White 1949, p. 666.

参考文献

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関連項目

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