サントリーローヤル
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サントリーローヤル | |
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基本情報 | |
種類 |
ウイスキー (ブレンデッドウイスキー) |
度数 | 43% |
主原料 |
モルト、グレーン ※グレーンウイスキー、モルトウイスキー共に国産品を使用 |
原産国 | 日本 |
製造元 | サントリースピリッツ |
販売元 | サントリー酒類(二代目) |
詳細情報 |
サントリーローヤルは、サントリースピリッツが製造し、サントリー酒類(二代目)が販売する純国産ブレンデッド・ウイスキー(日本洋酒酒造組合の定めるジャパニーズ・ウイスキーの表示基準に合致した商品[1])の一つである。
プレミアムクラスのブレンデッド・ウイスキーとして、その名を知られており、1899年に創業したサントリーの前身である壽屋からかぞえて、創業60周年を記念して発売された。
歴史
[編集]サントリーローヤルは1960年に誕生。壽屋の創業者であり、初代マスターブレンダーでもある鳥井信治郎が長年にわたるウイスキーづくりの過程で、自身が培った香り・味・色の「黄金比」を体現化した一品である。漢字の「酒」のつくりの部分にあたる「酉」のカタチをボトルに模り、栓を神社の鳥居に見立て、サントリー渾身の自信作として、世に送り出される。
発売当時はオールドより上のクラスのウイスキーとして発売されたため、途方もない値段がつき、一部の富裕層が主に贈答用として買うということが多かったが、やがて1980年代中期以降より、同社が様々なタイプのウイスキーを送り出した(例・山崎、白州、響など)ことや、また1998年の酒税法改正に伴い、値段が下がったことで、一般層にも買うことが出来るようになり、世間に浸透するようになった。
国産ウイスキーの父、鳥井信治郎の遺作となったウイスキーでもあり、この一品が世に送り出された2年後の1962年、鳥井は次男の佐治敬三に後の壽屋の舵取りを頼みつつ、その試行錯誤の生涯に幕を下ろした。
その他
[編集]- 1960年の発売以来、主となるボトルのデザインは、1990年頃にスリムボトルが登場し、2007年に曲線を描いたボトルにリニューアルした以外は、基本的に変わっていないものの、ラベルの変更は1980年代以降頻繁におこなわれるようになる。発売当時はサントリーの創業60周年と、発売年の1960年を引っ掛けた「'60」という数字をラベルに記していた。
- その後、1980年代中期に「'60」ラベルから、サントリーローヤルの英語表記であるSUNTORY ROYALの頭文字をそれぞれ取った「SR」ラベルに変わる。1995年に青のローヤル(12年ものの青ラベル)が登場。1997年にリニューアルし、酒齢12年(プレミアムは15年)以上の原酒が中心となったことで、ラベルには2008年8月まで「AGED 12 YEARS」という記載がなされた。2002年に、メタリック調のやや明るい色で復活し、2007年のリニューアルで、背景の文字表記は再び姿を消していたが、2008年9月の値上げに伴うラベルのマイナーチェンジで、非常に見づらいながらも復活している。このマイナーチェンジで、首掛けがラベルに印刷されるようになるとともに無くなっている。なお、これによりサントリーから創業90周年を記念して発売され、同じく12年ものウイスキーの一つであったサントリークレスト12年は2006年をもって製造中止となった。
- テレビCMも過去多数がつくられ、中でも1983年から1985年にかけて、テレビ放映されたアルチュール・ランボー、アントニオ・ガウディ、グスタフ・マーラー、アンリ・ファーブルらの偉人を取り上げたCMは、今でも人々によく知られている。他にも1980年から1982年に放映されたアーネスト・ヘミングウェイ、ジョン・スタインベックらが書いた小説の世界に題材に、森山周一郎がナレーションを担当した「男はグラスの中に、自分だけの小説を書く事が出来る」のシリーズCMも有名である。
- またサントリーは1970年代から1990年代中期まで、お中元・お歳暮用にむけてCMを放映していたことでも知られ、特にローヤルは、オールドやリザーブと並んで、贈答用というイメージの高いウイスキーでもある。これらのCMも数多くのモノがつくられているが、中でも1983年から1984年に放映され、山下達郎がCM用に書き下ろしたアカペラ曲「I LOVE YOU」をBGMに、ロバート・シールズがパントマイムをしていたCMや、1985年に鹿賀丈史がステファン・カルカットと共演したCMは人気を博し、贈答向けの売り上げを飛躍的に伸ばすことになった。これまで「贈答」というと、古めかしく、形式ばったイメージが強かったが、その堅苦しいイメージをポップに変えることに成功したのも、一因と言えよう。その他にも同社の社歴ある作家の開高健(1988年頃)をはじめ、小林薫や大地康雄、時任三郎などの俳優も同CMに出演している。
- 以前は現行サイズのボトル(現在は700mlのオリジナルボトル、および660mlのスリムボトル。1997年までは720ml)の他に、贈答用のみでクイーンサイズ(1000ml)が存在した。また数は少ないながらリザーブに似たカタチのボトル(ダンピーボトル、760ml)で発売されていたことがある。
脚注
[編集]- ^ 「ジャパニーズウイスキー」の定義 業界団体が作成 - 日本経済新聞 2021年2月16日(2021年3月2日閲覧)