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サルソウル・オーケストラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サルソウル・オーケストラ
原語名 Salsoul Orchestra
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨーク
ジャンル
活動期間 1974年 - 1983年
レーベル サルソウル・レコード英語版
共同作業者
メンバー

サルソウル・オーケストラ(Salsoul Orchestra)は、アメリカ合衆国バンドである。1975年から1982年にかけて、ニューヨークのレコードレーベルであるサルソウル・レコード英語版所属アーティストのバックバンドとして活動したほか、自身の名義でシングルやアルバムをリリースした。

歴史

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1974年に結成され、1983年に解散した。フィラデルフィア・ソウルファンクラテン・ミュージック英語版ディスコの要素を特徴としていた[1]。最大で50人のメンバーが在籍した。結成から1978年までは、フィラデルフィア・ソウルのミュージシャンであるヴィンセント・モンタナ・ジュニア英語版が中心となり、全楽曲の作曲、アレンジ、指揮、プロデュース、演奏を担当した[2]

当初のサルソウル・オーケストラは、フィラデルフィア・インターナショナル・レコードに所属するMFSBのほとんどのオリジナル・メンバーで構成されていた。彼らは、プロデューサーのギャンブル&ハフと金銭面で決裂し、サルソウルに移籍した。他に、リッチー・ファミリー英語版ジョン・デイヴィスとモンスター・オーケストラ英語版のメンバーも合流した。当時。MFSBをはじめとする大規模なディスコ楽団が人気を博していた。サルソウル・オーケストラは、モンタナほか大半のメンバーが在籍していたMFSBと多くの共通点があったが、サルソウル・オーケストラがストリングスを中心とするのに対し、MFSBはバリトンサックス5人を使ったビッグ・バンド的な構成だった。モンタナにはMFSBの構成が合わず、バリトンサックスを構成から省いた。

サルソウル・オーケストラの最大のヒットは、1976年に発表した『タンジェリン』のディスコ・インストゥルメンタル・バージョン(ポップスチャート18位、R&Bチャート英語版36位)と、同年末の"Nice 'N' Naasty"(ポップスチャート30位、R&Bチャート20位)だった[3]

モンタナが脱退した後は、フィラデルフィアのシグマサウンドスタジオで、主にプロデューサーのバニー・シグラー英語版とともにアルバムのレコーディングを行った。最後の3枚のアルバムは、ニューヨークでパトリック・アダムス英語版トム・モールトン英語版ら地元のセッション・プレイヤー、プロデューサーとともにレコーディングされた。

"Love Break (Ooh I Love It)"は、50セントの"Candy Shop"やエリックB&ラキム英語版の"Paid in Full"などのヒップホップ・ミュージックサンプリングされている。マドンナの『ヴォーグ』でも使用され、サルソウル側が提訴したが、マドンナの勝訴に終わった。

ディスコグラフィ

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スタジオアルバム

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タイトル ヒットチャート
最高位
レーベル
US
[4]
US
R&B
英語版

[4]
CAN
[5]
1975 The Salsoul Orchestra 14 20 47 サルソウル英語版
1976 Nice 'n' Naasty 61 23
Christmas Jollies 38
1977 Magic Journey 61 51
Cuchi-Cuchi (with Charo英語版) 100
1978 Up the Yellow Brick Road 117 52
How Deep Is Your Love
1979 Street Sense
How High 201
1981 Christmas Jollies II 170
1982 Heat It Up
"—"は、チャートインしなかったか、その地域でリリースされなかったことを示す。

コンピレーションアルバム

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タイトル 最高位 レーベル
US
[4]
1978 Greatest Disco Hits: Music for Non-Stop Dancing 97 サルソウル
1994 Anthology
2005 The Anthology Suss'd
2010 The Salsoul Orchestra Story: 35th Anniversary Collection Groove Line
"—"は、チャートインしなかったか、その地域でリリースされなかったことを示す。

シングル

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タイトル ヒットチャート
最高位
US
[4]
US
R&B
英語版

[4]
US
Dan
英語版

[4]
CAN
[5]
NL
[6]
UK
[7]
1975 "I Just Can't Give You Up" (with Floyd Smith)
"Salsoul Hustle" 76 44 4
1976 "Tangerine" 18 36 21 21
"You're Just the Right Size" 88 76
"Nice 'n' Naasty" 30 20 3 87
1977 "Ritzy Mambo" 99
"Short Shorts" 106
"Getaway" 33 3
"Run Away" (featuring Loleatta Holloway) 84
"Magic Bird of Fire"
"Dance a Little Bit Closer" (with Charo) 104 18 44
"We Wish You a Merry Christmas"
1978 "West Side Encounter" / "West Side Story" (medley) 68 13
"Ease on Down the Road"
"Fiddler on the Roof" (medley)
"Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band"
"The Little Drummer Boy"
1979 "Sun After the Rain"
"Street Sense" 40
"212 North 12th"
"How High" (featuring Cognac) 105 66 21
1981 "Deck the Halls"
1982 "Take Some Time Out (For Love)" 52 46
"Seconds" (featuring Loleatta Holloway) 22
1983 "Ooh, I Love It (Love Break)" 19 83
"—"は、チャートインしなかったか、その地域でリリースされなかったことを示す。

脚注

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  1. ^ Artist Biography”. AllMusic. 28 September 2021閲覧。
  2. ^ Whitburn, Joel (2000). Top Pop Singles 1955–1999. Record Research Inc.. p. 429. ISBN 0-89820-139-X 
  3. ^ The Salsoul Orchestra Top Songs / Chart Singles Discography”. Music VF. 28 September 2021閲覧。
  4. ^ a b c d e f “US Charts > Salsoul Orchestra”. Billboard. オリジナルのSeptember 29, 2014時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140929152455/http://www.allmusic.com/artist/the-salsoul-orchestra-mn0000495702/awards. 
  5. ^ a b “CAN Charts > Salsoul Orchestra”. RPM. http://www.bac-lac.gc.ca/eng/discover/films-videos-sound-recordings/rpm/Pages/list.aspx?OCRText=salsoul&. 
  6. ^ NL Charts > Salsoul Orchestra”. Dutch Charts. December 4, 2021閲覧。
  7. ^ UK Charts > Salsoul Orchestra”. Official Charts Company. 2016年2月21日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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