サミュエル・アーヴィング・ニューハウス・ジュニア
サミュエル・アーヴィング・ニューハウス・ジュニア | |
---|---|
Samuel Irving Newhouse Jr. | |
生誕 |
1927年11月8日 アメリカ合衆国 ニューヨーク州ニューヨーク |
死没 |
2017年10月1日 (89歳没) アメリカ合衆国 ニューヨーク州ニューヨーク |
国籍 | アメリカ合衆国 |
職業 | 出版業 |
純資産 | 130億USドル(2016年8月)[1] |
肩書き | コンデナスト・パブリケーションズ名誉会長 |
配偶者 |
Jane Franke (1951–1959) Victoria Newhouse (1973–2017) |
子供 | 3人 |
親 |
Samuel Newhouse Sr. Mitzi Newhouse |
親戚 | Donald Newhouse(弟) |
サミュエル・アーヴィング・ニューハウス・ジュニア(Samuel Irving "Si" Newhouse Jr.、1927年11月8日 - 2017年10月1日)は、アメリカ合衆国の実業家。
1922年にアドバンス・パブリケーションズを創業したサミュエル・アーヴィング・ニューハウス・シニアの長男であり、弟のドナルドとともに、その資産を相続した。兄弟が相続した資産の中には、コンデナスト・パブリケーションズ(『ヴォーグ』、『ヴァニティ・フェア』、『ザ・ニューヨーカー』などの雑誌の出版社)、全米の新聞社数十社(スター・レッジャー、プレイン・ディーラー、オレゴニアンなど)、元ケーブル会社のブライトハウス・ネットワークス、ディスカバリー・コミュニケーションズの支配的株式などがある[2]。
若年期
[編集]アドバンス・パブリケーションズの創始者であるサミュエル・アーヴィング・ニューハウス・シニアと妻のミッツィ(旧姓エプスタイン)の長男として生まれた[3]。
ニューヨークのプレップスクールであるホレイス・マン・スクールを卒業した後[4]、シラキュース大学に入学したが、中退して父が経営する新聞社で働き始めた[4]。
キャリア
[編集]シラキュース大学を中退後、パリのインターナショナル・ニュース・サービスに勤務した[5]。アメリカ空軍に2年間従軍した後、ペンシルバニア州ハリスバーグに行き、父が経営していた新聞社2社を指揮した[5]。1964年には『ヴォーグ』アメリカ版の発行人となり[5]、1975年にコンデナスト社の会長に就任した[6]。1985年には『ザ・ニューヨーカー』を買収した[6]。
亡くなる前の推定純資産額は95億ドルで、2014年の『フォーブス』誌ではアメリカの富豪の46位にランクインしていた[1]。
ニューハウスは、母校のシラキュース大学への1,500万ドルなど、多くの慈善活動に寄付した。また、彼は美術コレクターでもあり[7]、世界で最も高値で落札された絵画の一つであるジャクソン・ポロックのドリップ・ペインティング『No. 5, 1948』を所有していた[8]。ニューハウスは、『アートニュース』誌で世界の美術収集家トップ200人のうちの1人に選ばれている[9]。
私生活
[編集]1951年にジェーン・フランケ(Jane Franke)と結婚し、サミュエル・アーヴィング・ニューハウス3世、ウィン・ニューハウス、パメラ・ニューハウス・メンシュの3人の子供をもうけたが、1959年に離婚した[6]。彼の両親は離婚に深く失望した[10]。
1973年にビクトリア・キャリントン・ベネディクト・ド・ラメル(Victoria Carrington Benedict de Ramel)と結婚した[6]。
孫のサミュエル・アーヴィング・ニューハウス4世は、ドキュメンタリー映画『ボーン・リッチ』に出演している[11]。
死去
[編集]ニューハウスは2017年10月1日にニューヨークにおいて89歳で死去した[6][12]。
脚注
[編集]- ^ a b Samuel Newhouse Jr. – Forbes September 2015
- ^ “Si Newhouse Passes Away at Age 89”. October 13, 2017閲覧。
- ^ Staff. "Samuel I. Newhouse, Publisher, Dies at 84; Samuel I. Newhouse, Builder of an Empire in Newspapers and Broadcasting, Is Dead at 84 Relatives on the Payroll Some Takeover Bids Resisted Newhouse Beneficiaries Payment on a Bad Debt Newhouse Publications and Broadcast Stations", The New York Times, August 30, 1979.
- ^ a b Hajela, Deepti (1 October 2017). “S.I. Newhouse Jr., low-profile publisher of high-profile magazines, dies at 89”. The Washington Post. 2020年10月29日閲覧。
- ^ a b c Arnold, Laurence. “'Si' Newhouse, billionaire publisher of Vogue and GQ, dies at 89”. chicagotribune.com. 2019年10月18日閲覧。
- ^ a b c d e Horwell, Veronica (October 2, 2017). “Si Newhouse obituary”. October 7, 2017閲覧。
- ^ Felsenthal, Carol (1998). Citizen Newhouse: Portrait of a Media Merchant. Seven Stories Press. ISBN 1-888363-87-8
- ^ Vogel, Carol (November 2, 2006). “A Pollock Is Sold, Possibly for a Record Price”. The New York Times
- ^ Newhouse reference Archived 2010-10-25 at the Wayback Machine., artnews.com; accessed October 13, 2017.
- ^ “Citizen Newhouse”. archive.nytimes.com. 2018年8月10日閲覧。
- ^ Sam Dangremond, "How Born Rich Launched Ivanka Trump and Burned Nearly Everyone Else", Town and Country Magazine, May 10, 2017.
- ^ Meyersohn, Nathaniel. “Magazine legend Si Newhouse, publisher of Vogue, dies at 89”. cnn.com. October 7, 2017閲覧。
参考文献
[編集]- Astor, Maggie; Ember, Sydney (2017年10月1日). “‘Today, We Lost a Giant’: S. I. Newhouse, as Recalled by Colleagues”. The New York Times. ISSN 0362-4331
- Ember, Sydney (2017年10月1日). “A Media Empire Loses Its King. What Now?”. The New York Times. ISSN 0362-4331
- Fishman, Steve (June 8, 2009). “Si Newhouse’s Dream Factory”. New York (New York: New York Media) .
- Kandell, Jonathan (2017年10月1日). “S.I. Newhouse Jr., Who Turned Condé Nast Into a Magazine Powerhouse, Dies at 89”. The New York Times. ISSN 0362-4331
- Koblin, John (2017年10月2日). “S.I. Newhouse Jr., Unlikely Savior of The New Yorker”. The New York Times. ISSN 0362-4331
- Maier, Thomas (1994). Newhouse: All the Glitter, Power and Glory of America's Richest Media Empire and the Secretive Man Behind It. New York: St. Martin's Press. ISBN 0312114818
- Pérez-Peña, Richard (July 20, 2008). “Can Si Newhouse Keep Condé Nast's Gloss Going?”. The New York Times