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キワタ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コットンツリーから転送)
キワタ
花を咲かせたキワタ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: アオイ目 Malvales
: アオイ科 Malvaceae
パンヤ科 Bombacaceae
亜科 : パンヤ亜科 Bombacoideae
: キワタ属 Bombax
: キワタ B. ceiba
学名
Bombax ceiba L.
シノニム

Bombax malabaricum DC.
Salmalia malabarica

和名
キワタ(木棉)
英名
cotton tree

キワタ木棉)は、アオイ科クロンキスト体系新エングラー体系ではパンヤ科キワタ属の1種の落葉高木である。学名 Bombax ceiba。なお、同じ科にキワタの種小名と同じ属名のセイバ属 Ceiba があるので注意。

和名キワタは「に生る綿」の意味であり、漢字では木棉で「もくめん」とも読むが、「もめん」と読んではならない。紅棉(こうめん)、コットンツリー (cotton tree)、攀枝花・斑枝花(はんしか)。ワタノキ、インドワタノキとも言うが、この呼び名は同科の別種パンヤ Ceiba pentandra としばしば混同される。

分布

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熱帯アジア原産(パンヤはアメリカアフリカ原産)。中国では古代から栽培されている。

特徴

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トックリキワタに似て、綿に包まれた種子を飛ばし、幹にがある個体も多いが、幹がトックリ型にならないことや、葉がやや大型で鋸歯がなく、小葉柄が明瞭な点で区別できる。[1]

鮮やかな赤色をした肉質の五弁花を春に咲かせる。は木棉花(もくめんか)・紅棉花(こうめんか)と呼び、五花茶などの涼茶ハーブティー)に使われる。

種子には白い毛が生えており、枕、布団の綿などとして使う。

文化

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キワタの花は広東省広州市潮州市四川省攀枝花市台湾高雄市などの市花であり、金門県県花である。また、広州市を拠点とする中国南方航空のシンボルマークのモチーフになっており、同社の機体の垂直尾翼に描かれている。

のように、花が葉よりも先に開き、幹がまっすぐなことが多いため、中国では英雄の木とも見なされている。香港作曲家歌手であるテディ・ロビンは、「紅棉」という楽曲で、中国人の気骨のイメージにこの木を取り上げている。

脚注

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  1. ^ 大川智史・林将之(2016)『ネイチャーガイド 琉球の樹木 奄美・沖縄~八重山の亜熱帯植物図鑑』文一総合出版.