グレート・サンディ国立公園
グレートサンディ国立公園 | |
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地域 | オーストラリア・クイーンズランド州 |
最寄り | ハービー・ベイ |
座標 | 南緯25度2分42秒 東経153度12分35秒 / 南緯25.04500度 東経153.20972度座標: 南緯25度2分42秒 東経153度12分35秒 / 南緯25.04500度 東経153.20972度 |
面積 | 2195.55 km² |
創立日 | 1971年 |
運営組織 | クイーンズランド州公園・野生生物局 |
グレートサンディ国立公園(グレートサンディこくりつこうえん、Great Sandy National Park)は、オーストラリア・クイーンズランド州にある国立公園の一つ。
公園は2つの地区に分かれている。
- クールーラ地区は、南はヌーサ、北はレインボー・ビーチにはさまれた海岸に位置する。
- フレーザー島地区は世界最大の砂の島であるフレーザー島のほぼ全域に広がり、世界遺産に登録された地区である。フレーザー島はレインボー・ビーチの北に位置し、本土からグレート・サンディ海峡によって隔てられている。
公園の両地区へのアクセスには四輪駆動車が必要であり、また許可が必要である。どちらの地区にも多数のキャンプ場がある。
生態系
[編集]国立公園一帯には世界の宙水湖の40%があり、ヌーサ川、メアリー川、スーザン川、バッラム川、イシス川などの河川が流れる。ウーンガラ付近はオーストラリア東部海岸のサンゴ礁の分布の南限である。公園一帯の土壌は貧栄養の砂質土にもかかわらず、植生は主にマングローブ、ユーカリ林、河畔林の雨林、乾燥雨林などの砂地林がある。Xanthostemon oppositifolius、Floydia praealtaなどの絶滅危惧種やイチジク類のFicus coronata、ブリスベンアカシアなどの標徴種の植物が生える。パプアオオサンショウクイをはじめとするオーストラリアの鳥類種の49%はグレート・サンディに生息しており、一帯にはハグキホシザメも生息している。2009年にユネスコの生物圏保護区に登録された[1]。
フレイザー島と本土の間にあるグレート・サンディ海峡には潮間帯、干潟、藻場、マングローブ、塩類平原、塩性湿地などの多様な地形があり、付近には淡水生のコバノブラシノキ属とワラムなどの湿地もある。シギチドリ類などの水鳥、海鳥、海水魚、甲殻類、カキ、ジュゴン、ウミガメ、イルカの生息地であり、ラムサール条約の登録地である[2]。海峡北端のハービー・ベイ付近にはサンゴ礁や藻場があり、ザトウクジラの重要な生息地である[1]。
脚注
[編集]- ^ a b “Great Sandy Biosphere Reserve, Australia” (英語). UNESCO (2019年8月). 2023年2月6日閲覧。
- ^ “Great Sandy Strait | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (1999年6月14日). 2023年2月6日閲覧。