コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

グレゴール・エルハルト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
グレゴール・エルハルト
Gregor Erhart
エルハルト作の「マグダラのマリア」
(ルーブル美術館)
生誕 1465年ころ
ドイツ、ウルム
死没 1540年
ドイツ、アウクスブルク
テンプレートを表示

グレゴール・エルハルト(Gregor Erhart、1465年ころ生まれ、1540年没)は、ドイツの彫刻家である。南ドイツのアウクスブルクなどで働き、木彫や石彫の作品を制作した。ルーブル美術館に収蔵されている木彫像「マグダラのマリア」の作者として知られている。

略歴

[編集]

南ドイツの帝国自由都市ウルムで、彫刻家のミヒェル・エルハルト(c.1440/1445-1522)の息子に生まれた。兄弟に彫刻家のベルンハルト・エルハルト(Bernhard Erhart:生没年不詳)がいる。父親の工房で修行した後、1485年頃にはミュンヘン=タルキルヘン(München-Thalkirchen )の教会の仕事をした。1494年から経済的に繁栄していたアウクスブルクに移り、父親の弟子で1490年からアウクスブルクで働いていた彫刻家のアドルフ・ダウヘル(Adolf Dauher : c.1460/1465-1523/1525)と働き[1]、1496年にギルドの親方の権利を取得し、その年、ダウヘルの娘と結婚した。アウクスブルクの教会の祭壇彫刻など多くの注文を受けた。

1531年に工房を息子のパウル・エルハルト(Paul Erhart)に譲った。1540年にアウクスブルクで亡くなった。

現在ルーブル美術館に収蔵されている着色木彫像「マグダラのマリア」は1515年にアウクスブルクのドミニコ修道会教会(Dominikanerkircheのために制作された。

作品

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ Auch Folgendes in Baxandall 1984, S. 136ff.

参考文献

[編集]
  • Gertrud Otto: Erhart, Gregor. In: Neue Deutsche Biographie (NDB). Band 4, Duncker & Humblot, Berlin 1959, ISBN 3-428-00185-0, S. 582 f. (Digitalisat).
  • Hans Koepf: Hans Multscher und die Ulmer Plastik. In: Schwäbische Kunstgeschichte. Band 3. Thorbecke, Konstanz 1963, S. 15–20.
  • Michael Baxandall: Die Kunst der Bildschnitzer. Tilman Riemenschneider, Veit Stoß und ihre Zeitgenossen. C. H. Beck, München 1984 (Engl. Originalausgabe 1980), ISBN 3-406-52368-4.
  • Barbara Maier-Lörcher: Meisterwerke Ulmer Kunst. Ostfildern 2004, ISBN 3-7995-8004-2.
  • Manuel Teget-Welz: Ingeniosus Magister – der Augsburger Bildhauer Gregor Erhart. Michael Imhof Verlag, Petersberg 2021 (Studien zur internationalen Architektur- und Kunstgeschichte; 181), ISBN 978-3-7319-0709-1.