GLACIER
GLACIER | |
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別名 | グレイシア、glasier |
出身地 | 日本沖縄県中頭郡西原町 |
ジャンル | ロック |
活動期間 | 2007年 - |
レーベル |
CROWN RECORDS(2008年) Hibiscus Music(2009年 - 現在) |
共同作業者 | 由田直也(サウンド・プロデューサー) |
公式サイト | www.glacier-official.com |
メンバー |
マコト(ボーカル) 仍(ギター) Aki(ベース) |
旧メンバー |
幸二郎(ギター) 佑生(ドラム) |
GLACIERは沖縄県出身のヴィジュアル系ロックバンド。小学校からの幼馴染みであったマコト、仍、Akiを中心に沖縄にて活動を開始した。「琉球エンターティナー」を標榜し、2008年7月23日にシングル『南国少女』をCROWN RECORDSより発売した。
概要
[編集]「GLACIER」は氷河という意味である。GLACIERが沖縄にいた当初は「琉球」を意識しておらず、バンド名を決める際には、沖縄にないものを選んだ[1]。しかし、沖縄音階を使うなど、音楽性は沖縄音楽といってもよいものであった[1]。
上京後は、内に秘めていたウチナー魂を表に出してゆくべきではないかということになった[1]。デビュー・シングル『南国少女』の表題曲「南国少女」の歌詞に、その思いが表れている[1]。作詞をしたマコトは、自分たちの育ってきた環境や感情を分かりやすく伝えるために、南国の風景が目に浮かぶような歌詞を書いた[1]。ここから、「琉球エンターティナー」のなかのポイントである「琉球クラブ・ポップス」が広がっていった[1]。
初のアルバム『琉球カルメン80's』は、沖縄音楽らしさを出しつつも、打ち込みを多用し、歌謡曲のようなメロディをつけるという作品となった[1]。これについて、多くの楽曲の作曲を担った仍は、自分のなかから自然に生まれたものであると述べている[1]。「琉球クラブ・ポップス」のみならず、「南国」もアルバムのコンセプトであった[1]。そのため、アルバムには、スペイン風の情熱的なサウンドを意識した楽曲「琉球カルメン」が収録されている[1]。この楽曲は、アルバム制作時に最初にできあがった曲である[1]。
2008年12月17日には、シングル『SADISTIC LOVE』を発売した。前作『琉球カルメン80's』はメジャー・レーベルであるCROWN RECORDSから作品を発売したが、本作ではインディーズ・レーベルからのリリースとなった。それまでの代表曲であった「南国少女」が沖縄での淡い恋模様を描く作品であったのに対し、「SADISTIC LOVE」はクラブ・テイストが強調され、レトロでお洒落な雰囲気が表現された曲調となった[2]。 2008年にはバンドを見つめ直す時間を持った。その結果、GLACIERは沖縄の看板を背負いつつ、いつまでも沖縄バンドであるという精神を保持して活動を継続してゆきたいという自分たちの根源的な思いを再確認した[2]。
ヴィジュアル系のファンは、紙媒体に対する親和性が高い。そのため、出版不況が長く続くなかでも、ヴィジュアル系アーティストの作品発売および公演開催の広報は、ヴィジュアル系を専門とする特定の音楽専門誌への露出および広告出稿を中心に宣伝戦略が練られる傾向が多年にわたり続いてきた。それらの雑誌を発行する出版社は東京に本社を設立していることが多いことから、必然的に、ヴィジュアル系の情報発信はもっぱら東京が寡占してきたといえる。しかしGLACIERは、2009年を機に、東京から発信されるヴィジュアル系専門音楽誌などへの露出を逓減させ、代わりにエフエム沖縄[3]、沖縄ラジオ[4]、エフエム二十一[5]など、地元沖縄の媒体を中心に露出が増えている。2009年8月14日には沖縄県那覇市にて単独公演を開催した。また、翌日の8月15日には沖縄県与那原町の伝統行事「与那原大綱曳・第27回与那原まつり2009」の特設ステージに招聘され、ライブを行った[6]。
2009年11月4日、GLACIERは自身のレーベルとしては初となる作品『かなさんバナ』を発売した。本作のサウンド・プロデューサーには、Valentine D.C.にてギタリストを務めていた由田直也がその任に就いた[7]。前述した与那原まつりの特設ステージでの模様は、本作に附属するDVDに収録されている。沖縄ラジオの番組「ラブチュっぱ」にて、GLACIERのメンバーの本人出演がないままに本作『かなさんバナ』の三十分の特別番組が組まれ放送された[8]。『かなさんバナ』のCDパッケージには「Made in Japan」ではなく「Made in Okinawa」と記載されており、この記述からも、GLACIERが従前よりもなお沖縄を意識しているであろうことが窺える。
2009年11月8日に東京都渋谷区にて開催された単独公演をもって、それまでサポート・ギタリストを務めていた幸二郎が正式メンバーとして加入した[9]。
2010年11月25日、池袋CYBERにおけるライブをもって、ギターの幸二郎とドラムの佑生がGLACIERから脱退した[10]。公式発表によれば、今後の活動予定については「今すぐには結論を出せない状況」であるとのこと。
メンバー
[編集]- Vocal:マコト
- Guitar:仍(なお)
- Bass:Aki(あき)
ディスコグラフィ
[編集]シングル
[編集]- 琉球恋歌(2007年11月11日、EXCC-0113)
- 南国少女(2008年7月23日、CRCP-10202)
- SADISTIC LOVE(2008年12月17日、XQDT-1010)
- かなさんバナ(2009年11月4日、HMCG-10001)
- The Dancing Branches(2010年4月28日、配信限定)
- 星のしるし(2010年5月26日、配信限定)
- 愛の降る街(2010年6月30日、配信限定)
- かりゆし(2010年7月28日、配信限定)
アルバム
[編集]- 琉球カルメン80's(2008年8月6日、CRCP-40212)
ビデオ
[編集]- 東京かなさんバナ(モバイル限定配信)
- 南国少女 (2010年2月24日 配信)
- 蒼い美ら島 (2010年3月3日 配信)
- SADISTIC LOVE (2010年3月10日 配信)
- オリオンの手紙 (2010年3月17日 配信)
- 菊先紅蒼 (2010年3月24日 配信)
- うりずん日和~レイニーデイ~ (2010年3月31日 配信)
- 琉球カルメン (2010年4月7日 配信)
- 九月 incense (2010年4月14日 配信)
- Rhythmic Interlude (2010年4月21日 配信)
- Dollパレード (2010年4月28日 配信)
- かりゆし (2010年5月12日 配信)
- 星のしるし (2010年5月19日 配信)
- 島唄 (2010年5月26日 配信)
- 星砂 (2010年6月2日 配信)
- かなさんバナ (2010年6月9日 配信)
- でいごの花が咲く頃に (2010年6月16日 配信)
- 太陽の国 (2010年6月23日 配信)
参加作品
[編集]- Shock Edge 2008(2008年10月15日、SWCD-2008)
タイアップ
[編集]楽曲 | 主体 | 時期 |
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南国少女 | TBS『エンプラ』エンディング・テーマ[11] | 2008年7月~9月 |
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k 清水, 素子「break down stereotypes」『Zy.[zi:]』第42号、ジィーコネクション、東京都世田谷区、2008年9月、p. 117、JANコード 4910862190985、2009年4月20日閲覧。
- ^ a b 清水, 素子「甘いワナと危険なホンネ」『Zy.[zi:]』第44号、ジィーコネクション、東京都世田谷区、2008年12月、p. 112、2009年11月13日閲覧。
- ^ “Repose After Hours”. ゲスト. エフエム沖縄 (2009年8月12日). 2010年6月6日閲覧。
- ^ “SEVになる効果0811” (FLV). SEVになる効果. 沖縄ラジオ (2009年8月11日). 2009年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年11月13日閲覧。
- ^ “2009年8月13日コミュニティープラザ☆グレイシア” (FLV). コミュニティープラザ. エフエム二十一 (2009年8月13日). 2009年11月13日閲覧。
- ^ 与那原町商工会青年部 (2009年8月15日). “与那原大綱曳・第27回与那原まつり2009”. 与那原町商工会. 2009年11月13日閲覧。
- ^ 黒田, 隆憲「My Private Studio Life」『SOUND DESIGNER』第9巻第2号、サウンド・デザイナー、東京都千代田区、2010年2月、p. 35、JANコード 4910040950202、2010年1月24日閲覧。
- ^ “ラブチュっぱ番外編 GLACIER radio 1112” (FLV). ラブチュっぱ. 沖縄ラジオ (2009年11月12日). 2009年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年11月13日閲覧。
- ^ なかはら, ひろえ (2009年11月16日). “ハイサイ!琉球エンターティナーGLACIERが渋谷を南国に変える!”. BIGLOBE 音楽芸能ニュース. BIGLOBE. 2009年11月20日閲覧。
- ^ GLACIER (2010年10月10日). “GLACIERを応援して頂いている皆様へ重要なお知らせ”. 2010年12月12日閲覧。 “今後のGLACIERについてですが、残るメンバーでの活動続行有無につきまして、今すぐには結論を出せない状況です。”
- ^ ““琉球エンターティナー”グレイシア。7月23日シングル、8月6日にアルバム発売!沖縄からの恋の唄、あの夏の日が甦る・・・☆動画コメント到着”. So-net Music VISUAL. So-net (2008年7月23日). 2010年1月24日閲覧。