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クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クラにかから転送)
クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった
ジャンル 青春[1]ラブコメ[2]
小説
著者 たかた
イラスト
  • 長部トム(1巻)
  • 日向あずり(2巻以降)
出版社 KADOKAWA
掲載誌 カクヨム
レーベル 角川スニーカー文庫
連載期間 2020年11月30日 -
刊行期間 2021年12月24日 -
巻数 既刊7巻(2024年10月現在)
漫画
原作・原案など
  • たかた(原作)
  • 日向あずり(キャラクター原案)
作画 尾野凛
出版社 KADOKAWA
掲載誌 アライブ+
レーベル MFコミックス アライブ+シリーズ
発表期間 2022年7月27日 -
巻数 既刊5巻(2024年11月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル漫画アニメ
ポータル 文学漫画アニメ

クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった』(クラスでにばんめにかわいいおんなのことともだちになった)は、たかたによる日本ライトノベル。略称は「クラにか[3]。本作はカクヨムにて2020年11月30日より投稿が開始された[4]。書籍版は角川スニーカー文庫KADOKAWA)より2021年12月から刊行されている。イラストは長部トム(1巻)と日向あずり(2巻以降)が担当している[5]

第6回カクヨムWeb小説コンテストラブコメ部門特別賞受賞作[6]。「次にくるライトノベル大賞2022」では文庫部門で7位[1]、「次にくるライトノベル大賞2023」では同部門で1位をそれぞれ獲得している[7]。「2022年1番売れたライトノベル新作シリーズ(KADOKAWA調べ)」となり[1]、2024年10月時点で電子版を含めたシリーズ累計部数は77万部を突破している[8]

メディアミックスとして、尾野凛によるコミカライズが『アライブ+』(KADOKAWA)にて2022年7月27日から連載中[9][10]。2022年12月5日、公式Twitterが開設された[11]。コミック1巻の発売時にはボイスコミックが公開された[12]。2023年9月にはアニメ化企画が発表された[13]

男子高校生の前原真樹が、「クラスで2番目に可愛い女の子」と呼ばれている朝凪海と「同好の士」であると知り、金曜日の放課後に前原の家で秘密の時間を過ごすようになるラブコメ[14]

あらすじ

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前原真樹中学3年生の冬、両親の離婚により母親について隣の県へと引っ越すこととなった。金曜日はだいたい家で1人で過ごすことが多く、ゲームをしたり、映画を見たり、漫画を読んだり、出前でジャンクフードを食べたりすることが主な楽しみであった。県外から引っ越してきたばかりのため入学したばかりの高校では友人はいなかったが、とある金曜日の放課後に朝凪海と知り合い金曜日だけの交流が始まった。2人だけで家で遊ぶことは彼女への負担を避けるため公にしないように海に依頼し、海の親友である天海夕も含め、クラスメイトには秘密にしている。

登場人物

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声の項はボイスドラマ[15][16]、ボイスコミックの声優

主要人物

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前原真樹(まえはら まき)
声 - 石谷春貴[12]
本作の主人公[1]。高校1年生。中3の冬に両親が離婚してから、母親について、隣県から通っている高校の町に引っ越した。金曜日はだいたい家で一人で過ごすため、ゲームをしたり、映画を見たり、漫画を読んだり、出前でジャンクフードを食べたりすることが主な楽しみ。県外から引っ越してきたばかりで、学校では友だちはいなかったが[17]、とある金曜日の放課後に朝凪海が自分の家に訪ねて[注釈 1]、二人が友だちになって、金曜日だけの交流が始まった[18]。二人で家で遊ぶことは、迷惑をかけることはしたくないため、海に頼んで、海の親友である天海夕も含め、クラスメイトには内緒にしてもらっている[19]
作者は朝凪海を幸せにできるのはどのような男子であるかを考えて作りだしたキャラクターであると話している[1]
朝凪海(あさなぎ うみ)
声 - 石見舞菜香[12]
本作のヒロイン[1]。真樹のクラスメイト[1]。「クラスで2番目に可愛い女の子」[20]。成績が優秀で、運動神経も良い[21]
作者は天海夕と対を為すキャラクターであると話している[1]
『このライトノベルがすごい!』女性キャラクター部門では2024年版で8位を獲得している[22]
天海夕(あまみ ゆう)
声 - 鈴代紗弓[12]
「クラスで1番目に可愛い女の子」[1]。クォーター混血[20]。海とは小学校からの親友。
作者はビジュアル面および立ち振る舞いでメインヒロイン感を出すことを特に意識したと話している[1]

学生

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新田新奈(にった にな)
海と夕の友人で、三人で一緒に行動することが多い[23]文化祭以降は真樹のことを「委員長」と呼んでいる[24]
関望(せき のぞむ)
真樹たちのクラスメイト。野球部の部員。
関智緒(せき ともお)
望の姉。生徒会長[25]
中村澪(なかむら みお)[26]
学年1位[27]。2年生になってから生徒会長を引き受けた[28]
荒江渚(あらえ なぎさ)
中学時代にバスケをやっていた[29]
滝沢総司(たきざわ そうじ)
中村の一年下の後輩で、副生徒会長[30]

家族

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前原真咲(まえはら まさき)
真樹の母[31]。出版社で編集をやっている。仕事が忙しくて、毎週末はほとんど会社に泊まる[32]
朝凪空(あさなぎ そら)
海の母[33]
朝凪陸(あさなぎ りく)
海の兄[33]
前原樹(まえはら いつき)
真樹の父[34]。離婚した後、月に1回程度の面会で、真樹と二人で会う[35]
朝凪大地(あさなぎ だいち)
海の父[36]
天海絵里(あまみ えり)
夕の母[37]

その他

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湊京香(みなと きょうか)
樹の部下[34]
清水雫(しみず しずく)
陸の幼馴染[38]
清水零次(しみずれいじ)
雫の息子。

作風・制作背景

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カクヨム」で執筆活動を行っていた作者は「カクヨムWeb小説コンテスト」で受賞した2作品の執筆終了後に新作の執筆に取りかかるもののなかなか上手くいかない時期が続いていた。そのため作者は「自分のやりたいことをシンプルにやってみよう」と考え直して第6回カクヨムWeb小説コンテストに向けて執筆したのが本作であり、その後角川スニーカー文庫から書籍化を打診された。作者によると、書籍化を視野にいれて本作の執筆を行っており、異世界ラブコメ作品だったデビュー作で感じた課題や当時の担当編集者との打ち合わせを鑑みた結果、ジャンルを現代ラブコメに決めたという。また、「Webで好まれる題材を選ぶ意識は少なからずあった」とも話している[1]

作者は元々メインヒロインよりもサブヒロインに魅力を感じることが多く、物語完結後に頭の中で「サブヒロインが主人公と結ばれるifストーリー」を頭の中で思い描いていたことが本作の着想の源となっている。第1巻の核となるストーリーはタイトル決定後に作られており、作者は「1番目のヒロインが隣に居ることで、2番目のヒロインが持つ陰の部分を表面化させる。2番目のヒロインならではの心情や悩みを描写することで、「2番目の女の子」をメインヒロインへと昇華させることができる」と話している。作者は海や真樹の苦悩の部分を描かずに平坦な物語にしても問題はなかったかもしれないが、二人の性格および生い立ちから「互いの悩みを知ってしまったら無視できないだろう」と考え、明るい部分以外にも焦点を当てることにしたと話している[1]

第3巻ではWeb版において省略していたバレンタインやホワイトデーの話を書かれている[39]

既刊一覧

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小説

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  • たかた(著)・長部トム(イラスト、1巻)・日向あずり(イラスト、2巻以降) 『クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった』 KADOKAWA〈角川スニーカー文庫〉、既刊7巻(2024年10月1日現在)
    1. 2022年1月1日初版発行(2021年12月24日発売[40])、ISBN 978-4-04-112034-7
    2. 2022年8月1日初版発行(7月29日発売[41])、ISBN 978-4-04-112035-4
    3. 2022年12月28日発売[42]ISBN 978-4-04-113287-6
    4. 2023年6月1日発売[43]ISBN 978-4-04-113731-4
    5. 2023年11月1日発売[44]ISBN 978-4-04-113732-1
    6. 2024年5月1日発売[45]ISBN 978-4-04-114918-8
    7. 2024年10月1日発売[46]ISBN 978-4-04-115434-2

漫画

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脚注

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注釈

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  1. ^ 文庫版(およびコミカライズ)では海が直接真樹の家に訪ねる展開ではなく、海がレンタルビデオ店で真樹に自分の本当の趣味を告白するようになっている。

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l たかた(インタビュー)「独占インタビュー「ラノベの素」 たかた先生『クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった』」『ラノベニュースオンライン』、Days、2023年6月1日https://ln-news.com/articles/1168322024年9月14日閲覧 
  2. ^ このラノ2023 (2022), p. 138.
  3. ^ このラノ2025 (2024), p. 92.
  4. ^ たかた. “クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった”. カクヨム. 2023年1月29日閲覧。
  5. ^ たかた (2022年6月3日). “2巻出ます”. カクヨム. 2023年1月29日閲覧。
  6. ^ 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 最終選考結果”. カクヨム. 2023年1月29日閲覧。
  7. ^ 次にくるライトノベル大賞2023:文庫部門は『クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった』、単行本部門は『TS衛生兵さんの戦場日記』が1位に選出」『ラノベニュースオンライン』Days、2024年2月26日。2024年3月24日閲覧
  8. ^ 原作小説第7巻帯の表記より。
  9. ^ 『クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった』のコミカライズ連載が開始」『ラノベニュースオンライン』Days、2022年7月28日。2023年1月29日閲覧
  10. ^ たかた、尾野凛. “クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった”. アライブ+. ニコニコ静画. 2024年5月1日閲覧。
  11. ^ 『クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった』公式 [@2ndinclass]「📢スニーカー文庫から大好評発売中のラブコメシリーズ『クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった』の公式Twitterが開設しました🎉小説やコミカライズ情報ほか、作品の最新情報やキャンペーンなどを発信していきますので、フォローよろしくお願いいたします~!」2022年12月5日。X(旧Twitter)より2023年1月29日閲覧
  12. ^ a b c d e 「クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった」1巻、ボイスコミックも」『コミックナタリー』ナターシャ、2023年3月1日。2023年3月2日閲覧
  13. ^ たかたの小説「クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった」アニメ化企画進行中」『コミックナタリー』ナターシャ、2023年9月24日。2023年9月24日閲覧
  14. ^ 『クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった』公式 [@2ndinclass]「🔻#クラにか こんなお話です」2022年12月5日。X(旧Twitter)より2023年1月29日閲覧
  15. ^ しっかり者の『クラスで2番目に可愛い女の子』。放課後は甘えたがりで――?(CV.石見舞菜香&石谷春貴)【スニーカー文庫】』KADOKAWAanime、2021年12月22日https://www.youtube.com/watch?v=nA3gUwWJM7w 
  16. ^ クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになったら!? 放課後の焦れ甘ボイスドラマ❤ CV.石見舞菜香&石谷春貴』KADOKAWAanime、2022年7月27日https://www.youtube.com/watch?v=MT2pvUajcmA 
  17. ^ たかた (2021年2月2日). “第2話 出会いのきっかけ 1”. カクヨム. 2023年1月30日閲覧。
  18. ^ たかた (2020年12月2日). “第3話 出会いのきっかけ 2”. カクヨム. 2023年1月30日閲覧。
  19. ^ たかた (2020年12月3日). “第4話 クラスの皆には内緒”. カクヨム. 2023年1月30日閲覧。
  20. ^ a b たかた (2020年11月30日). “第1話 クラスで二番目に可愛い女の子”. カクヨム. 2023年1月29日閲覧。
  21. ^ たかた (2020年12月5日). “第5話 朝凪海という女の子”. カクヨム. 2023年1月30日閲覧。
  22. ^ このラノ2024 (2023), p. 88.
  23. ^ たかた (2020年12月5日). “第6話 学校での呼び名”. カクヨム. 2023年1月30日閲覧。
  24. ^ たかた (2021年3月18日). “第67話 告白祭り”. カクヨム. 2023年1月30日閲覧。
  25. ^ たかた (2021年4月13日). “第93話 生徒会長”. カクヨム. 2023年1月29日閲覧。
  26. ^ たかた (2021年9月17日). “第131話 2年11組”. カクヨム. 2023年1月30日閲覧。
  27. ^ たかた (2021年9月18日). “第132話 愛されキャラ”. カクヨム. 2023年1月30日閲覧。
  28. ^ たかた (2022年8月8日). “第234話 ひとりの放課後 1”. カクヨム. 2023年1月30日閲覧。
  29. ^ たかた (2021年9月13日). “第127話 秘密の特訓?”. カクヨム. 2023年1月30日閲覧。
  30. ^ たかた (2021年8月8日). “第234話 ひとりの放課後 1”. カクヨム. 2023年1月30日閲覧。
  31. ^ たかた (2020年12月9日). “第10話 気兼ねしない関係”. カクヨム. 2023年1月30日閲覧。
  32. ^ たかた (2020年12月10日). “第11話 たまには外で”. カクヨム. 2023年1月30日閲覧。
  33. ^ a b たかた (2021年1月21日). “第32話 朝凪家”. カクヨム. 2023年1月29日閲覧。
  34. ^ a b たかた (2021年3月28日). “第77話 前原樹”. カクヨム. 2023年1月29日閲覧。
  35. ^ たかた (2021年4月5日). “第85話 家族アルバム”. カクヨム. 2023年1月29日閲覧。
  36. ^ たかた (2021年4月14日). “第94話 朝凪家再び 1”. カクヨム. 2023年1月30日閲覧。
  37. ^ たかた (2021年8月29日). “第112話 天海家”. カクヨム. 2023年1月30日閲覧。
  38. ^ たかた (2022年1月10日). “第173話 朝凪陸と清水雫”. カクヨム. 2023年1月29日閲覧。
  39. ^ たかた (2022年12月5日). “近況報告”. カクヨム. 2023年1月29日閲覧。
  40. ^ クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった”. KADOKAWA. 2023年1月29日閲覧。
  41. ^ クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった2”. KADOKAWA. 2023年1月29日閲覧。
  42. ^ クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった3”. KADOKAWA. 2023年1月29日閲覧。
  43. ^ クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった4”. KADOKAWA. 2023年6月1日閲覧。
  44. ^ クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった5”. KADOKAWA. 2023年11月1日閲覧。
  45. ^ クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった6”. KADOKAWA. 2024年5月1日閲覧。
  46. ^ クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった7”. KADOKAWA. 2024年10月1日閲覧。
  47. ^ クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった 1”. KADOKAWA. 2023年3月1日閲覧。
  48. ^ クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった 2”. KADOKAWA. 2023年5月26日閲覧。
  49. ^ クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった 3”. KADOKAWA. 2023年10月27日閲覧。
  50. ^ クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった 4”. KADOKAWA. 2024年5月28日閲覧。
  51. ^ クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった 5”. KADOKAWA. 2024年11月28日閲覧。

参考文献

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外部リンク

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