クオリファイングトーナメント
クオリファイングトーナメント(Qualifying Tournament、略称QT)は、一般にプロゴルフツアーにおいてツアー本戦へのシード権を持たないプロゴルファーが、シード権を得るために参加する予選会のこと。
ツアーによってはクオリファイングスクール(Qualifying school、略称Q-School)の名称も使用される。
概要
[編集]PGAツアー
[編集]PGAツアーでは正式名称としてウェブドットコムツアー・クオリファイングトーナメントとされており、略称でQスクールとも呼ばれている。例年11月から12月にかけての最終予選会で上位25位までに入れば翌年の下部ツアーのウェブドットコムツアーの出場資格が与えられる。
欧州PGAツアー
[編集]欧州PGAツアーでは3つのステージに分かれているが、第二・最終予選会はともにスペインで開催され、最終ステージの上位30名が翌シーズンの欧州ツアーの出場資格が与えられる。
LPGA
[編集]全米女子プロゴルフ協会(LPGA)では2つのステージがあり、第二次予選会はカリフォルニア州とフロリダ州の2会場で行われる。最終予選会はフロリダ州デイトナビーチで5ラウンド行う。上位40名が翌シーズンの出場資格が与えられるが、順位によって異なる。
日本ツアー
[編集]男子ツアー
[編集]JGTO日本ゴルフツアー機構では、ツアートーナメント及びチャレンジトーナメントの出場権を争う競技としてQTを実施しており、そこでの成績に応じて、来年度のツアーに出場できる試合が確定する。
女子ツアー
[編集]JLPGA日本女子プロゴルフ協会では、翌年度のJLPGAツアーおよびJLPGAステップ・アップ・ツアーの出場資格を決定するための競技としてQTを実施している。 JLPGAツアーにおける前年のランキング51位から55位までの5選手を含む第1回目のリランキングまでは、QTの順位により出場資格が決定する。 JLPGAツアーにおけるシード選手以外の選手は第1回目のリランキング(メルセデスランキング上位者)までの出場権をQTの順位により決定し、第2回目のリランキングでシーズン終了までの出場権(日本女子オープンとツアーチャンピオンシップは除く)が決定する。 ※QTは2ステージ制となり、11月下旬から2週連続で実施する。 ※2022年度からJLPGAの正会員(プロテスト合格者)のみが出場できる。
参考文献
[編集]- David Gould: Q School Confidential : Inside Golf's Cruelest Tournament (1999) ISBN 0-312-20355-1.
- John Feinstein: Tales from Q School: Inside Golf's Fifth Major (2007) ISBN 0-316-01430-3.
- Ross Biddiscombe: Golf On The Edge: Triumphs & Tragedies Of Q School (2008) ISBN 978-0-9545199-5-7
- Ross Biddiscombe: Golf On The Edge 2: Q School Complete (2009) ISBN 978-0-9562850-0-3