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エリザベス女王工学賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
The Queen Elizabeth Prize for Engineering
エリザベス女王工学賞
受賞対象人類にグローバルな恩恵をもたらした画期的な技術革新
会場イギリスロンドン
主催The Queen Elizabeth Prize for Engineering Foundation
初回2013
公式サイトqeprize.org

エリザベス女王工学賞あるいはクイーンエリザベス工学賞[1](英語:Queen Elizabeth Prize for Engineering、別称:QEPrize)は、人類にグローバルな恩恵をもたらす画期的な技術革新を担ったエンジニアに報酬を与え、賞賛する世界的な工学賞である。2012年にイギリス女王エリザベス2世即位60周年を記念して制定され、彼女の名において、隔年制で受賞者を発表し、100万ポンドを授与してきた[2]工学界のノーベル賞とされ、2022年から毎年受賞者選定と受賞者へ賞牌と賞金50万ポンドを授与している[3]

概要

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エリザベス女王工学賞は工学的見地から人類に対し著しい貢献をした個人もしくは団体に与えられる。団体は、5人以下の人数制限がある。2011年11月、工学分野のノーベル賞を目指して、デーヴィッド・キャメロン英国首相、ニック・クレッグ副首相、野党のリーダーエド・ミリバンドなど党を超えた議員達によって正式に設立、開始され、2013年3月第1回授賞式が執り行われた。2017年2月現在、BAEシステムズBPグラクソ・スミスクラインシーメンスジャガーランドローバータタ・モーターズナショナル・グリッドなどが、日本からはソニー日産東芝などの企業が協賛寄贈している[4]

歴代受賞者

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第1回

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2013年3月18日、インターネットWorld Wide Webブラウザを作成した5人のエンジニアへ送られた。

第2回

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2015年2月3日、放出制御型大分子ドラッグデリバリーシステムを開発した生体工学者へ贈られた[5][6]

第3回

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2017年2月1日、デジタル映像の画質を大幅に向上させて医療現場での活用を広げた4人の工学者へ送られた[7][8]

第4回

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2019年、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)開発の功労者である4人の工学者へ送られた。

第5回

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2021年、LED照明開発の功労者である5人の工学者へ送られた。

第6回

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2022年、ネオジム磁石開発(ネオジム-鉄-ボロン(Nd-Fe-B)永久磁石の粉末焼結製法を開発)の功労者として送られた。工学賞審査委員長のジョン・ブラウン卿は「今回の革新技術はポケットの中の携帯電話から海岸の風力発電機に至るまで様々な場所で利用されている」とし、「佐川博士の永久磁石は絶えず人類のために寄与する工学の精髄を具現した」と評価した[3]

第6回

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2023年、不動態化エミッタリアセル(PERC)技術による太陽光発電の功労者である4人の工学者へ送られた。

第7回

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2024年、高性能風力原動機の開発功労者である2人の工学者へ送られた。

  • Andrew Garrad
  • Henrik Stiesdal

出典

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  1. ^ クイーンエリザベス工学賞で日本人が初の受賞 駐日英国大使館
  2. ^ Prize rules and conditions”. QEPrize.org. The Queen Elizabeth Prize for Engineering Foundation. 20 March 2013閲覧。
  3. ^ a b 하드디스크 속 영구 자석 개발 日 과학자, 공학계 노벨상 수상” (朝鮮語). n.news.naver.com. 2022年2月5日閲覧。
  4. ^ Donor”. エリザベス女王工学賞 (2016年). 2017年2月4日閲覧。
  5. ^ Shukman, David (3 February 2015). “Drug-delivery pioneer wins £1m engineering prize”. BBC News Science & Environment. http://www.bbc.com/news/science-environment-31111835 3 February 2015閲覧。 
  6. ^ QEPrize Winner 2015 - Robert Langer”. Queen Elizabeth Prize for Engineering. 3 February 2015閲覧。
  7. ^ “2017 QEPrize goes to the creators of digital imaging sensors - Create the Future”. Create the Future. (2017年2月2日). http://qeprize.org/createthefuture/2017-qeprize-winners-image-sensors/ 2017年2月25日閲覧。 (英語)
  8. ^ 英エリザベス女王工学賞 寺西信一さんが受賞 日本人初 | NHKニュース(2017年2月1日時点のアーカイブ