カール・フローチ
基本情報 | |
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本名 | カール・マーティン・フローチ |
通称 | The Cobra(コブラ) |
階級 | スーパーミドル級 |
身長 | 185cm |
リーチ | 189cm |
国籍 | イギリス |
誕生日 | 1977年7月2日(47歳) |
出身地 |
イングランド ノッティンガムシャー州ノッティンガム |
スタイル | オーソドックス |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 35 |
勝ち | 33 |
KO勝ち | 24 |
敗け | 2 |
獲得メダル | ||
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イギリス | ||
男子 ボクシング | ||
世界ボクシング選手権 | ||
銅 | 2001 ベルファスト | ミドル級 |
カール・フローチ(Carl Froch、1977年7月2日 - )は、イングランドの元男性プロボクサー。ノッティンガムシャーノッティンガム出身。元WBC世界スーパーミドル級王者。元WBA・IBF世界スーパーミドル級統一王者。Super Six World Boxing Classic準優勝者。
来歴
[編集]父親はユダヤ系ポーランド人、母親はイギリス人[1]。9歳でボクシングを始めた[1]。
2001年、北アイルランドベルファストで開催された2001年世界ボクシング選手権大会にミドル級(75kg)で出場、準決勝で敗退するが銅メダルを獲得した[2]。
2002年3月16日、イングランド・ロンドンでプロデビューし、4回TKO勝ち。
2003年11月28日、10戦目で空位のBBBofCイングランドスーパーミドル級王座を獲得。
2004年3月12日、12戦目でコモンウェルスイギリス連邦スーパーミドル級王座を獲得。
2004年9月24日、14戦目で空位のBBBofC英国スーパーミドル級王座を獲得し、コモンウェルスイギリス連邦王座の3度目の防衛にも成功。その後BBBofC英国王座は4度防衛、コモンウェルスイギリス連邦王座は7度防衛した。
2008年12月6日、24戦目のWBC世界スーパーミドル級王座決定戦でジャン・パスカル(カナダ)と対戦し、判定勝ちで王座を獲得。
2009年4月25日、ジャーメイン・テイラー(アメリカ合衆国)と対戦。3回にはキャリア初のダウンを奪われたが[1]、12回にパンチの連打を浴びせレフェリーストップ勝ちとなり、王座の初防衛に成功した。
Super Six World Boxing Classic
[編集]2009年10月17日、イングランド・ノッティンガムのナショナル・アイス・センターでSuper Six World Boxing Classicのグループステージ1として行われた試合で アンドレ・ディレル(アメリカ合衆国)と対戦し、2-1(2者が115-112、113-114)の判定勝ちで2度目の防衛に成功した[3]。
2010年4月24日、デンマーク・ヘアニンの国際会議場でSuper Six World Boxing Classicのグループステージ2として行われた試合でミッケル・ケスラー(デンマーク)と対戦し、0-3の判定で敗れ3度目の防衛に失敗し王座陥落。初黒星を喫した[4]。
2010年11月27日、フィンランド・ヘルシンキのハートウォールアリーナでSuper Six World Boxing Classicのグループステージ3として行われた試合でアルツール・アブラハム(ドイツ)と空位のWBC世界スーパーミドル級王座決定戦で対戦し、3-0の判定勝ちで王座獲得に成功した。
2011年6月4日、アメリカ・ ボードウォーク・ホール・ダンスホールにて、Super Six World Boxing Classicの準決勝をグレン・ジョンソン(アメリカ合衆国)と対戦し、2-0の判定勝ちで初防衛に成功し、決勝進出を決めた[5]。
2011年12月17日、アメリカ・ボードウォーク・ホールでSuper Six World Boxing Classicの決勝戦としてWBA世界スーパーミドル級スーパー王者アンドレ・ウォード(アメリカ合衆国)と王座統一戦で対戦し、12回0-3(2者が113-115、110-118)の判定負けを喫しWBC王座の2度目の防衛に失敗し王座から陥落。WBAスーパー王座獲得に失敗しSuper Six World Boxing Classicを準優勝で終えた[6]。
2012年5月26日、ノッティンガムのノッティンガム・アリーナでIBF世界スーパーミドル級王者ルシアン・ブーテ(ルーマニア)と対戦し、5回1分5秒TKO勝ちを収め7ヵ月ぶりに王座に返り咲きに成功した[7]。
2012年11月17日、ノッティンガムのキャピタルFMアリーナでユーサフ・マック(アメリカ合衆国)と対戦し、3回2分30秒KO勝ちで初防衛に成功した。
2013年5月25日、ロンドンにあるO2アリーナにてWBA世界スーパーミドル級レギュラー王者ミッケル・ケスラーと再戦となる王座統一戦を行い、12回3-0(116-112、115-113、118-110)の判定勝ちを収めWBA王座(ユニファイド王座)を獲得するとともにIBF王座2度目の防衛に成功した[8]。
2013年11月23日、マンチェスターのマンチェスター・アリーナでジョージ・グローブス(イギリス)と対戦し、9回1分33秒TKO勝ちを収めWBA王座は初防衛、IBF王座は3度目の防衛に成功したが、レフェリーのストップが速すぎたと物議を醸した[9]。その後2014年5月31日に再戦を行う事が決定した。
2014年1月24日、IBFがカール・フローチとジョージ・グローブスに再戦を命令した。
2014年5月31日、ロンドンにあるウェンブリー・スタジアムでジョージ・グローブスとダイレクトリマッチで再戦し、8回2分34秒KO勝ちを収めWBA王座は2度目、IBF王座は4度目の防衛に成功した[10]。
2014年6月6日、WBAはフローチを2014年5月度の月間MVPに選出された[11][12]。
2015年2月3日、IBF世界スーパーミドル級王座を返上した[13][14]。
2015年2月10日、WBAはIBF王座を返上し統一王者ではなくなったフローチをユニファイド王者からレギュラー王者としてランクインした[15]。
2015年2月28日、WBAがWBA世界スーパーミドル級スーパー王者アンドレ・ウォードとの王座統一戦の交渉を30日以内に合意させ、120日以内に試合を行うよう指令を出した。対戦交渉が合意に至らない場合は入札となることを明かした[16][17]。
2015年5月8日、WBAが2014年5月31日以降防衛戦を行わなかったことを理由にフローチが保持していたレギュラー王座を剥奪し、フローチをWBA世界スーパーミドル級スーパー王者アンドレ・ウォードの指名挑戦者とすることを発表した[18][19]。
2015年7月14日、「ボクシングで成し遂げたきたことを誇らしく思うが、グローブを吊るすときがきた」と現役引退を表明し解説者に転身した[20][21]。
戦績
[編集]- アマチュアボクシング:96戦 88勝 8敗
- プロボクシング:35戦 33勝 (24KO) 2敗
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
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1 | 2002年3月16日 | ☆ | 4R 2:03 | TKO | マイケル・ピンノック | イギリス | プロデビュー戦 |
2 | 2002年5月10日 | ☆ | 1R 2:18 | KO | オージェイ・アブラハムス | イギリス | |
3 | 2002年8月23日 | ☆ | 1R 2:03 | TKO | ダーレン・コビル | イギリス | |
4 | 2002年10月25日 | ☆ | 6R | 判定 | ポール・ボンソン | イギリス | |
5 | 2002年12月21日 | ☆ | 1R 1:14 | TKO | マイク・ドゥフィールド | イギリス | |
6 | 2003年1月28日 | ☆ | 6R 2:15 | TKO | バレリー・オーディン | フランス | |
7 | 2003年3月5日 | ☆ | 5R 1:44 | TKO | ワルサン・デフチャン | イギリス | |
8 | 2003年4月16日 | ☆ | 3R 2:18 | TKO | マイケル・モナガン | イギリス | |
9 | 2003年10月4日 | ☆ | 8R | 判定 | ワゲ・コチャリャン | ロシア | |
10 | 2003年11月28日 | ☆ | 7R 1:40 | TKO | アラン・ペイジ | イギリス | BBBofCイングランドスーパーミドル級王座決定戦 |
11 | 2004年1月30日 | ☆ | 2R 1:07 | TKO | ディミトリー・アダモビッチ | ベラルーシ | |
12 | 2004年3月12日 | ☆ | 12R | 判定 | チャールズ・アダム | ガーナ | コモンウェルスイギリス連邦スーパーミドル級タイトルマッチ |
13 | 2004年6月2日 | ☆ | 11R 1:47 | TKO | マーク・ウールノー | カナダ | コモンウェルス王座防衛1 |
14 | 2004年9月24日 | ☆ | 1R 2:10 | TKO | デーモン・ハーグ | イギリス | コモンウェルス王座防衛2 BBBofC英国スーパーミドル級王座決定戦 |
15 | 2005年4月21日 | ☆ | 8R 0:56 | TKO | ヘンリー・ポラス | コスタリカ | |
16 | 2005年7月9日 | ☆ | 12R | 判定 | マシュー・バーニー | イギリス | コモンウェルス王座防衛3・BBBofC防衛1 |
17 | 2005年12月2日 | ☆ | 5R 2:25 | TKO | ルーベン・グローエンワル | イギリス | コモンウェルス王座防衛4 |
18 | 2006年2月17日 | ☆ | 9R 1:45 | TKO | デール・ウェスターマン | オーストラリア | コモンウェルス王座防衛5 |
19 | 2006年5月26日 | ☆ | 11R 1:21 | KO | ブライアン・マギー | イギリス | コモンウェルス王座防衛6・BBBofC防衛2 |
20 | 2006年11月24日 | ☆ | 3R 2:55 | KO | トニー・ドッドソン | イギリス | コモンウェルス王座防衛7・BBBofC防衛3 |
21 | 2007年3月23日 | ☆ | 2R 2:54 | TKO | セルゲイ・タテボシュアン | ロシア | |
22 | 2007年11月9日 | ☆ | 5R 終了 | TKO | ロビン・リード | イギリス | |
23 | 2008年5月10日 | ☆ | 4R 2:35 | TKO | アルバート・ライバッキー | ポーランド | |
24 | 2008年12月6日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | ジャン・パスカル | カナダ | WBC世界スーパーミドル級王座決定戦 |
25 | 2009年4月25日 | ☆ | 12R 2:46 | TKO | ジャーメイン・テイラー | アメリカ合衆国 | WBC防衛1 |
26 | 2009年10月17日 | ☆ | 12R | 判定2-1 | アンドレ・ディレル | アメリカ合衆国 | Super Six World Boxing Classicグループステージ1 WBC防衛2 |
27 | 2010年4月24日 | ★ | 12R | 判定0-3 | ミッケル・ケスラー | デンマーク | Super Sixグループステージ2 WBC王座陥落 |
28 | 2010年11月27日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | アルツール・アブラハム | ドイツ | Super Sixグループステージ3 WBC世界スーパーミドル級王座決定戦 |
29 | 2011年6月4日 | ☆ | 12R | 判定2-0 | グレンコフ・ジョンソン | ジャマイカ | Super Six準決勝 WBC防衛1 |
30 | 2011年12月17日 | ★ | 12R | 判定0-3 | アンドレ・ウォード | アメリカ合衆国 | Super Six決勝/WBA・WBC世界スーパーミドル級王座統一戦 WBC王座陥落 |
31 | 2012年5月26日 | ☆ | 5R 1:05 | TKO | ルシアン・ブーテ | ルーマニア | IBF世界スーパーミドル級タイトルマッチ |
32 | 2012年11月17日 | ☆ | 3R 2:30 | KO | ユーサフ・マック | アメリカ合衆国 | IBF防衛1 |
33 | 2013年5月25日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | ミッケル・ケスラー | デンマーク | WBA・IBF世界スーパーミドル級王座統一戦 WBA獲得・IBF防衛2 |
34 | 2013年11月23日 | ☆ | 9R 1:33 | TKO | ジョージ・グローブス | イギリス | WBA防衛1・IBF防衛3 |
35 | 2014年5月31日 | ☆ | 8R 2:34 | TKO | ジョージ・グローブス | イギリス | WBA防衛2・IBF防衛4 |
テンプレート |
獲得タイトル
[編集]- BBBofCイングランドスーパーミドル級王座
- コモンウェルスイギリス連邦スーパーミドル級王座
- BBBofC英国スーパーミドル級王座
- WBC世界スーパーミドル級王座(防衛2)
- WBC世界スーパーミドル級王座(防衛1)
- IBF世界スーパーミドル級王座(防衛4)
- WBA世界スーパーミドル級レギュラー王座(防衛2)
表彰
[編集]- 2014年度リングマガジン ノックアウト・オブ・ザ・イヤー(ジョージ・グローブス第2戦)
- 2014年度リングマガジン イベント・オブ・ザ・イヤー(ジョージ・グローブス第2戦)
脚注
[編集]- ^ a b c エキサイトマッチ 2009年11月 第5週 エキサイトマッチ|WOWOWオンライン
- ^ “11.World Championships - Belfast, Northern Ireland - June 3-10 2001”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2013年12月1日閲覧。
- ^ スーパー6開幕 アブラハム豪快KO、フロッチ競り勝つ ボクシングニュース「Box-on!」 2009年10月18日
- ^ ケスレル、WBCで王座復帰 フロッチに判定勝ち ボクシングニュース「Box-on!」 2010年4月25日
- ^ Carl Froch retains WBC title with majority decision over Glen Johnson guardian.co.uk(英語) 2011年6月5日
- ^ ウォード、スーパー6制す フロッチに3-0判定 ボクシングニュース「Box-on!」 2011年12月19日
- ^ フロッチ、無敗ブーテをTKO IBF・S・ミドル級戦 ボクシングニュース「Box-on!」 2012年5月27日
- ^ フロッチ、ケスラーに雪辱 2冠統一 ボクシングニュース「Box-on!」 2013年5月26日
- ^ フロッチ、幸運なTKO防衛 Boxing News(ボクシングニュース) 2013年11月24日
- ^ フロッチ一撃でグローブスを返り討ち Boxing News(ボクシングニュース) 2014年6月1日
- ^ World Boxing Association Ranking WBA公式サイト 2014年6月6日
- ^ WBA最新ランキング、月間MVPはフロッチ Boxing News(ボクシングニュース) 2014年6月9日
- ^ Carl Froch vacates IBF super-middleweight title due to elbow injury with James DeGale in talks to fight Andre Dirrell for vacant championship The Independent 2015年2月3日
- ^ フロッチIBFタイトル返上、ダルチニアン再起戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年2月4日
- ^ World Boxing Association Ranking WBA公式サイト 2015年2月10日
- ^ WBA orders Ward vs Froch mandatory fight negotiations WBA公式サイト 2015年2月28日
- ^ WBAがウォードvsフロッチをオーダー Boxing News(ボクシングニュース) 2015年3月2日
- ^ Andre Ward granted a Special Permit to fight con Smith WBA公式サイト 2015年5月8日
- ^ “Carl Froch loses WBA belt through inactivity”. ESPN.com (2015年5月8日). 2015年5月8日閲覧。
- ^ Carl Froch Calls It a Day WBA公式サイト 2015年7月14日
- ^ “ザ・コブラ”フロッチが引退表明、今後は解説者に Boxing News(ボクシングニュース) 2015年7月14日
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- カール・フローチ (@Carl_Froch) - X(旧Twitter)
- カール・フローチ (@carlcobrafroch) - Instagram
- カール・フローチの戦績 - BoxRec
空位 前タイトル保持者 ジョー・カルザゲ |
WBC世界スーパーミドル級王者 2008年12月6日 - 2010年4月24日 |
次王者 ミッケル・ケスラー |
空位 前タイトル保持者 ミッケル・ケスラー |
WBC世界スーパーミドル級王者 2010年11月27日 - 2011年12月17日 |
次王者 アンドレ・ウォード |
前王者 ルシアン・ブーテ |
IBF世界スーパーミドル級王者 2012年5月26日 - 2015年2月3日(返上) |
空位 次タイトル獲得者 ジェームス・デゲール |
前王者 ミッケル・ケスラー |
WBA世界スーパーミドル級王者 2013年5月25日 - 2015年5月8日(剥奪) |
空位 次タイトル獲得者 ヒョードル・チュディノフ |