ハリル・ハッカーニ
ハッジ ハリル・ユール・ラフマン・ハッカーニ | |
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خلیلالرحمن حقاني | |
難民大臣 | |
任期 2021年9月7日 – 2024年12月11日 | |
首相 | ハッサン・アフンド |
最高指導者 | ハイバトゥラー・アクンザダ |
個人情報 | |
生誕 | 1966年1月1日 アフガニスタン王国 パクティヤー州 |
死没 | 2024年12月11日 (58歳没) アフガニスタン カーブル |
国籍 | アフガニスタン |
政党 | ターリバーン |
親戚 | ジャラルディン・ハッカーニ シラジュディン・ハッカーニ(甥) アナス・ハッカーニ(甥) |
兵役経験 | |
所属国 | ターリバーン (アフガニスタン) |
所属組織 | ハッカーニ・ネットワーク |
軍歴 | - 2021年 |
最終階級 | 最高執行責任者 (-2009) 司令官 (2009-2021) |
指揮 | カーブール治安大臣 (2021,8,10 - 2021,9.7) |
戦闘 | ソ連・アフガン戦争 |
ハリル・ユール・ラフマン・ハッカーニ(パシュトー語: خلیل الرحمن حقاني [xalilʊrahˈmɑn haqɑˈni]; 1966年1月1日 - 2024年12月11日)は、アフガニスタンの政治家。同国難民大臣を務めたほか、ハッカーニ・ネットワークの著名な指導者であった。
ハリル・ユール・レーマン・ハッカーニ、ハリール・アル・ラーマン・ハッカーニ、ハリール・ハッカニ、ハリール・アフマド・ハッカーニとも呼ばれる[1][2]。
活動
[編集]アフガニスタン紛争中、ハッカーニはターリバーンとその作戦ために国際的な資金調達に務め、アフガニスタンでの作戦を支援した[3]。2002年、アフガニスタンのパクティヤー州でアルカーイダを強化するため担当の兵士を配備させている[3]。2009年にはハッカーニ・ネットワークとターリバーンに捕らえられた敵の囚人の拘留を支援[3]、2010年にはロガール州のターリバーンに資金を提供した[3]。ハリル・ハッカーニは、2008年3月のアメリカ大統領令13224号でテロリストに指定され、ハッカーニ・ネットワークの指導者でもある、甥のシラジュディン・ハッカーニから示された指令を実行した[3]。
2011年2月9日、大統領令13224号に基づき、アメリカ合衆国財務省はハリル・ハッカーニを特別指定国際テロリストに指定[4]、指名手配中のテロリストの一人として、500万ドルの報奨金を掛けた[5][3]。
2011年2月9日、国連決議1904(2009)第2項に基づいて、ハッカーニは、アルカーイダ、オサマ・ビン・ラディン、ターリバーンとの関係を理由に、1988年の制裁リスト(TAi.150)に「活動または活動の資金調達、計画、促進、準備、実行に参加、関連し、代表として、またはその代理として」あるいは「それ以外の場合、ターリバーンの活動または活動を支援」しているとして追加された[6]。
ハッカーニ・ネットワークは、ハリル・ハッカーニの兄弟ジャラルディン・ハッカーニによって設立された。1990年代半ばにムハンマド・オマル政権に加わった[6]。国連は、ハッカーニがターリバーンとハッカーニ・ネットワークを代表して募金活動をし、資金援助を得るために海外に出ていると確定[6]。2009年9月にペルシャ湾のアラブ諸国や、南アジアと東アジアの資金源から援助を得ている[6]。また、アルカイダを代表し、アフガニスタンのパクティヤー州のアルカイダ分子への増援部隊の配備を含んだ軍事作戦に関与した[6]。
政府の立場
[編集]2021年8月にカーブルが陥落し、ハッカーニはターリバーンへの権力移行中にカーブルの治安を担当することになった[7][8]。9月7日に新ターリバーン政権の難民大臣に任命された[9]。
2024年12月11日、カーブルの爆発事件で他の6人と共に死亡[10]。アルジャジーラの報道では難民省で爆発があったとしている[11]。
脚注
[編集]- ^ United States Foreign Terrorist Organizations
- ^ Fox News: Top terrorist on most wanted list is welcomed into Kabul
- ^ a b c d e f Rewards for Justice - Khalil Haqqani
- ^ Executive Order 13224: Blocking Terrorist Property and a summary of the Terrorism Sanctions Regulations
- ^ New York Times: Khalil Haqqani, long on America’s terrorist list, is welcomed by cheering crowds in Kabul
- ^ a b c d e United Nations Security Council - Khalil Ahmed Haqqani
- ^ Latifi, Ali M. (22 August 2021). “'All Afghans' should feel safe under Taliban, says security chief”. en:Al Jazeera English. 2022年5月30日閲覧。
- ^ Gardner, Frank (26 August 2021). “Afghanistan crisis: Who are Isis-K?”. BBC News. 2022年5月30日閲覧。
- ^ “Taliban announce new government for Afghanistan”. BBC News. (2021年9月7日). オリジナルの2021年9月7日時点におけるアーカイブ。 2021年9月7日閲覧。
- ^ “Afghan Taliban's refugees minister killed in Kabul blast, his nephew says”. Reuters (2024年12月11日). 2024年12月11日閲覧。
- ^ “Afghan refugee minister Khalil Ur-Rahman Haqqani killed in blast”. al-Jazīra (2024年12月11日). 2024年12月12日閲覧。
参考文献
[編集]- U.S. Army (2014). The Haqqani Network. CreateSpace Independent Publishing Platform. ISBN 978-1500318796
- Brown, Vahid (2013). Fountainhead of Jihad: The Haqqani Nexus, 1973–2012. Oxford University Press. ISBN 978-0-19-932798-0
- Coll, Steve (2004). Ghost Wars: The Secret History of the CIA, Afghanistan, and Bin Laden, from the Soviet Invasion to September 10, 2001. Penguin Press. ISBN 1-59420-007-6
- Goodson, Larry P. (2001). Afghanistan's Endless War: State Failure, Regional Politics and the Rise of the Taliban. Seattle: University of Washington Press. ISBN 0-295-98111-3. OCLC 44634408
- Griffiths, John C. (2001), Afghanistan: A History of Conflict, London: Carlton Books, ISBN 978-1-84222-597-4
- Matinuddin, Kamal (1999), The Taliban Phenomenon: Afghanistan 1994–1997, Karachi: Oxford University Press, ISBN 0-19-579274-2
- Rashid, Ahmed (2000), Taliban: Militant Islam, Oil and Fundamentalism in Central Asia, New Haven: Yale University Press, ISBN 978-0-300-08340-8
- Rashid, Ahmad (2001). Taliban: The Story of the Afghan Warlords. London: Pan Books. ISBN 0-330-49221-7