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カリブモンクアザラシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カリブモンクアザラシ
『The Fisheries and Fisheries Industries
of the United States』(George Brown Goode 1887年)から
保全状況評価[1]
EXTINCT
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
亜綱 : 獣亜綱 Theria
: 食肉目 Carnivora
亜目 : イヌ亜目 Caniformia
下目 : クマ下目 Arctoidea
小目 : クマ小目 Ursida
上科 : アザラシ上科 Phocoidea
: アザラシ科 Phocidae
亜科 : モンクアザラシ亜科
Monachinae
: Neomonachus
: カリブモンクアザラシ
N. tropicalis
学名
Neomonachus tropicalis
(Gray, 1850)
和名
カリブモンクアザラシ
英名
Caribbean Monk Seal

カリブモンクアザラシMonachus tropicalis)は、食肉目アザラシ科に属するアザラシ。カリブカイモンクアザラシと呼ばれることもある。絶滅種

分布

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カリブ海

特徴

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体長2m以上、体重160kg程度。モンクアザラシの仲間にはカリブモンクアザラシのほかに、現在も生存しているハワイモンクアザラシチチュウカイモンクアザラシの2種類があるが、その他のアザラシに比べると原始的なものであるとされる。

絶滅

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カリブモンクアザラシは16世紀以降、脂肪からを取るための乱獲(クジラや他のアザラシにも共通する)や、漁業関係者による駆除、観光開発による陸上での生息地の減少などにより数が大きく減少した。アザラシは陸上での動きは鈍く、棍棒で殴って回るという方法でも十分にアザラシ猟は成立したという。

カリブモンクアザラシが最後に目撃されたのは1952年で、現在はその年に絶滅したものとされている。まだ野生動物の保護に大きな関心がむけられない時代でもあったため、彼等の生存時期は何ら有効な保護対策がとられなかった。 1967年に、絶滅危惧種保護法に基づき、ようやく絶滅危惧種に指定されたが、あまりにも遅きに失していた(ただし、アメリカ合衆国絶滅の危機に瀕する種の保存に関する法律が制定されたのは1973年である)。その後数回にわたって調査が行われたが、生息は確認されないままであった。

2008年、アメリカ海洋大気庁(NOAA)漁業局が、過去50年間にわたって姿が見られなかったカリブモンクアザラシについて「絶滅した」と公式に判断した。 カリブモンクアザラシは人為的な要因によって絶滅した唯一のアザラシということになる。

脚注

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  1. ^ Kovacs, K. (2008). "Monachus tropicalis". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2008. International Union for Conservation of Nature. 2009年1月6日閲覧

関連項目

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外部リンク

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