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Wikipedia:自動ブロック

オートブロックから転送)
自動ブロックに巻き込まれている例。画面からは英語版の管理者Curpsが複数の利用者をブロックしているように見えますが、実際には Curps がブロックしたのは1つのアカウントだけであり、他の利用者はすべてブロックされた利用者と同じIPアドレスの範囲を使用しているために自動ブロックに「巻き込まれた」ものです。

自動ブロックとは、その名からも推測できるように、MediaWikiによって設定されるIPアドレスの自動的なブロックです。自動ブロックは、ブロックされた利用者が最近に使用したIPアドレスを通して編集しようとするとかかります。

自動ブロックされても、パニックにならないでください。落ち着いてブロックの解除を依頼すれば、管理者が状況を確認します。

自動ブロックされた利用者のブロック解除

自動ブロックの解除を依頼するにはこの節の指示に従ってください。

自動ブロックに巻き込まれてしまった場合はブロック解除を申請してください。自分のアカウントがブロックされていないかどうかは最初に確認してください。

自動ブロックの解除申請では、解除の判断材料としてブロックの状況を知らせる必要があります。

  1. ウィキペディアのアカウントをお持ちであればログインしてください。アカウントをお持ちでなければ次のステップにそのまま進んでください。
  2. サンドボックスを編集してみてください。
    • 編集できる → 自動ブロックの状態は解除されているか、元々ブロックされていません。他のページを編集可能です。
    • 編集できない → 自動ブロックに巻き込まれている可能性があります。次のステップに進んでください。
  3. あなたの会話ページの一番下に{{Unblock-ip}}を使って、ブロックの解除を申請します。このとき、引数にはブロックの状況(ブロックID)を記述してください。

連絡手段としては、最初のブロックを実施した管理者の利用者ページから「この利用者にメールする」の機能を使用して電子メールを送ることもできます。また、IRCの #wikipedia-ja-unblock チャンネルで管理者に連絡がつくかもしれません。

ヒント

  • 自動ブロックに巻き込まれた場合には、落ち着いて辛抱強く対応しましょう。ブロックをかけているのは、ブロックのお知らせに名前が出ている管理者ではなく、ソフトウェアです。
  • 数秒から数分の間に2つ以上のIPアドレスが自動ブロックされているのであれば、それは可変IPプールである可能性が高く、無関係の人がまきこまれているかもしれません。
  • 自動ブロックされた利用者は、怒ってメーリングリストに投稿する前に上の方法か電子メールで管理者に連絡をとってください。なぜならば、それは管理者の過ちではなく、不快な思いを互いにすることなく、簡単に解決できる問題だからです。

最後に、自動ブロックされても多くの場合はノートページは編集できます。この場合には、管理者の会話ページに直接メッセージを書き込んでもよいでしょう。メッセージを書き込む時には、自動ブロックに巻き込まれていることを明記してください。そうでないと、管理者がブロック機能が誤作動しているのではないかと勘違いしてしまいます。会話ページに書き込む場合でも、電子メールで連絡する場合にでも、必ずブロックのお知らせに表示されているIPアドレスまたは利用者名を書いてください。あなたが知らせない限り、管理者は自動ブロックの原因となっているIPアドレスを知ることはできません。

仕組み

ウィキペディアが使用しているソフトウェアのMediaWikiは、利用者がウィキペディアを編集するたびに、サイトに接続するのに使用したIPアドレスを記録し、一定期間保持します。ただし、各利用者が使用したIPアドレスの記録は非公開であり、MediaWikiのチェックユーザー権限(m:checkuser)権限を持つ利用者以外が見ることはできません。

自動ブロックが有効である場合、ブロックされている利用者がウィキペディアを編集しようとすると、その時に使用していたIPアドレスが「自動ブロック」されます。これにより、ブロック中の利用者がログアウトした状態や他のアカウントから編集することが防がれます。しかし、この場合、同じISPを共有している他の利用者のブロックなどに巻き込まれて自動ブロックされる可能性があります。

例えば、他の利用者がこの自動ブロックされたIPから編集しようとすると、この利用者もブロックされます。新たにブロックされた利用者がブロックされたまま編集を試みようとするたびに、その時に使用しているIPアドレスもブロックされていきます。そしてまた別の利用者がこのIPアドレスを使用すると、この別の利用者も自動ブロックされ、という繰り返しが発生します。場合によっては、自動ブロックの渦に巻き込まれて、多くの利用者が自動ブロックされてしまうこともあります。例えば次の通りです。

  1. 管理者Aが利用者Bを24時間ブロックしました。管理者Aにはわからない情報でしたが、実はBはインターネット接続プロバイダ AOL を使ってウィキペディアを編集していました。そして、ブロックに際して自動ブロックは有効でした。
  2. Bが使用していたIPアドレスは、自宅から同じAOLを使用している別の利用者Cに割り当てられました。(DHCP)そしてCがウィキペディアにログインしました。
  3. CがこのIPアドレスを使用したことを検知したMediaWikiは、これがBと同じ人物であるという前提のもとに、Cに対して、管理者Aの名前で24時間のブロックをかけます。このブロックについて管理者Aに特定の通知は送られません。
  4. Cは「ブロックのお知らせ」を受け取りますが、自動ブロックについて知らないため、憤慨し、なぜブロックされているのか知りたいと考えます。
  5. そこでCはAOLを使用していない職場のコンピュータからログインを試みます。
  6. MediaWikiはCがブロックを回避しようとしているとみなし、彼の職場のIPアドレスも自動ブロックします。
  7. CとIPアドレスを共有している同僚Dがウィキペディアにアクセスしようとします。
  8. MediaWikiはDのログインを検知し、これもまた自動ブロックします……

自動ブロックについて利用者が理解しなければならないのは、これは管理者が設定しているものではないということです。管理者は自動ブロックが有効な状態でブロックを実施しただけであり、自動ブロックそのものはMediaWikiが行っています。自動ブロックは管理者のブロック実施記録にあらわれませんし、管理者に対して通知もされません。これはログイン利用者の接続情報を秘匿するというウィキペディアのプライバシー・ポリシーに基づく措置です。各編集に用いられたIPアドレスはMediaWikiによって記録されていますが、管理者はこの情報にアクセスできません。

利用者とIPアドレスを結びつける情報が開示されうるのは、唯一、チェックユーザーの方針に示された方針違反が認められた場合のみです。この場合でも、チェックユーザー・ツールにアクセスできるのは管理者一般ではなく、特別に信任された少数の利用者のみです。

自動リセット

自動ブロックには内部的に24時間の有効期限が設定されています。すなわち、自動ブロックが有効なのは24時間のみです。しかし、可変IPプールの場合、自動ブロックが切れる前に多くの利用者が巻き込まれる場合があります。このため、当初のブロックが無期限の場合、自動ブロックが数週間、時には数ヶ月にわたり「継続」する場合もあります。また、自動ブロック除外ホワイトリスト、およびブロック時の無効設定機能の導入前にかけられた古いブロックが自動ブロックを作動させることもあります。2003年や2004年にかけられた無期限ブロックに由来する自動ブロックがかけられる場合も珍しくないのです。

ブロック一覧

IPアドレスが自動ブロックされると特別:ブロック一覧に表示されます(管理者のブロック操作記録にはあらわれません)。この時、自動ブロックではIPアドレスは詳細がわからないように「自動ブロック #(数字のブロックID)」と表示されます。特別:ブロック一覧に表示される自動ブロックの記録、およびブロックされた利用者に向けてのブロックのお知らせには、自動ブロックの原因となっている最初のブロックを実施した利用者の名前が記されています。しかし、自動ブロックがかかっても、管理者には通知がされません。

自動ブロックが解除されると、利用者の名前は一覧に現れなくなります。

メッセージ

ブロックのお知らせ

利用者が自動ブロックされると、以下のメッセージが表示されます。

閲覧が目的の方へ: ご不便をおかけして申し訳ありません。現在ご覧になっているページの機能は利用できません。お手数ですが、[戻る]ボタンを押して前のページにお戻りください。以下のメッセージはあなたに宛てられているメッセージではありません。


ご利用のIPアドレスは ブロックを行った管理者名 によって投稿をブロックされた利用者によって使用されたために自動的にブロックされています。理由は次の通りです。

理由

  • ブロックの開始: ブロックが実施された日時
  • ブロック解除予定: ブロックが終了する日時
  • 意図されているブロック対象者: 最初にブロックされた利用者名

※時刻はいずれも協定世界時 (UTC)

投稿ブロック依頼やブロック対象者の会話ページなどに、ブロックについての詳しい情報が記載されている場合もあります。

あなたの現在のIPアドレスは ここにIPアドレスが表示 、ブロックIDは #ここにブロックIDが表示 です。問い合わせを行う際には、この情報を必ず書いてください。

ログのメッセージ

ブロックの記録の中に「自動ブロック無効」と表示されていることがあります。これは、ブロックが実施された時に利用者名だけをブロックしており、同じIPアドレスを使用する利用者は引き続き編集できるという意味です。

ブロックの通常設定は自動ブロック有効ですが、このことはブロック記録中に明示的には表示されていません。アカウントに対する自動ブロックを無効にするには、管理者がこの利用者が最後に使用したIPアドレスと、ブロック後に編集を試みた際のIPアドレスを$1の期間、自動的にブロックのチェックボックスからチェックを外す必要があります。

自動ブロックの無効化

ブロックが行われる際には、通常、広範に共有される可変IPアドレスの場合を除き、自動ブロックは初期状態で「有効」になります。MediaWiki:Autoblock whitelist で設定されるIPアドレスの範囲は、自動的に自動ブロックの初期状態が無効となります。

管理者は、利用者をブロックするに際して自動ブロックを無効にすることができます。また、自動ブロック有効でブロックをかけた後に、いったんブロックを解除してかけなおすことで、自動ブロックを無効に変更することができますが、このような措置はどうしても必要な場合に限られます。

管理者向け情報

管理者は、定期的に特別:ブロック一覧を確認し、1人の利用者に対するブロックに由来する自動ブロックが短い時間の間に連鎖しているようであれば、すべての自動ブロックを解除してください。

あなたがまめな管理者であるならば、ブロックを早期解除した時には、継続している自動ブロックがないか、ブロック一覧を確認するとよいかも知れません。

ブロック解除したのにIPアドレスが自動ブロックされたままであるために、ふたたび自動ブロックされるような時には、管理者は以下の手順で自動ブロックを解消できます。

  • 特別:ブロック一覧 の一覧を検討し、利用者名を検索する(大文字小文字の区別に注意)
  • 関連する #xxxxx の番号を同定する。"#" も検索語に含めること
  • 「ブロック解除」リンクをクリックして #xxxxx をブロック解除する

関連項目