ストーマ
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(オストミーから転送)
ストーマ(pl.: stomata /ˈ stoʊmətə/ または stomas)とは、医学的には管腔臓器から体表へ、手術で作成された開口部分である[1]。これには食道、胃、十二指腸、回腸、結腸、胸腔、尿管、膀胱、腎盂などが含まれる。このようなストーマは、永久的な場合も一時的な場合もある。
一般的には、消化管や尿路の疾患などにより、腹部に便又は尿を排泄するために造設された排泄口のことである。ストーマを持つ人をオストメイトと呼ぶ。
大きく分けて消化管ストーマと尿路ストーマがある。消化管ストーマは人工肛門、尿路ストーマは人工膀胱とも呼ばれる。 ストーマ(στόμα)はギリシャ語で口を意味する[2]。
人工ストーマの作成を伴う外科的処置には、接尾辞「-ostomy」で終わる名前があり、作成されたストーマを指すために同じ名前がよく使われる。例えば、「人工肛門造設術(Colostomy)という言葉は、人工肛門またはそれを作成する手順のいずれかを指すことがよくある。したがって、ストーマがオストミー(ostomy)と呼ばれることは珍しくない。これは、創傷、オストミー、および排泄ケアの標準となっている。
消化管ストーマ
[編集]消化管ストーマには結腸から排泄するために作られたコロストミーと、回腸から排泄するために作られたイレオストミーがある。[3]
- コロストミーは一般的には腹部の左側に作られ、軟便または有形便が排泄される。
- イレオストミーは一般的には腹部の右側に作られ、多くは水様便が排泄される。
尿路ストーマ
[編集]手術で膀胱を切除したときに尿を排泄するために作られたストーマをウロストミーという。ウロストミーには回腸導管や尿管皮膚瘻などがある。
- 回腸導管は回腸を15 - 20センチメートル切り取り口側を閉鎖、両側尿管をそれぞれ吻合、反対側(肛門側)をストーマとして腹部に開口して尿を排泄する。
- 尿管皮膚瘻は尿管を直接、腹部などの皮膚に開口して尿を排泄する。
その他、腎于瘻、膀胱瘻などもある。それぞれ腎臓や膀胱にカテーテルを挿入して尿を排泄する。
脚注
[編集]- ^ “https://www.cancer.gov/publications/dictionaries/cancer-terms/def/stoma” (英語). www.cancer.gov (2011年2月2日). 2024年3月25日閲覧。
- ^ 大辞林 第三版『ストーマ』 - コトバンク。2019年3月31日閲覧。
- ^ “Which Ostomy Pouching System Would you Choose?” (英語). www.garnersupply.com. 2021年4月6日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 公益社団法人 日本オストミー協会
- 一般社団法人 日本創傷・オストミー・失禁管理学会