オシュコシュ・コーポレーション
種類 | 公開会社 |
---|---|
業種 | 自動車産業、軍需産業 |
前身 | オシュコシュ・トラック |
設立 | 1917年 |
本社 | |
製品 | 貨物自動車、特殊自動車、軍用車両 |
売上高 | 1,850,000,000 アメリカ合衆国ドル (2018年) |
従業員数 | 約12,000人[1][2] |
子会社 |
Oshkosh Defence Oshkosh Airport Products JLG JERR-DAN Pierce FRONTLINE McNeilus LONDON IMT CON-E-CO |
ウェブサイト | oshkoshcorporation.com |
オシュコシュ・コーポレーション(Oshkosh Corporation、オシュコシュ社)は、アメリカ合衆国の自動車関連企業、軍事・防衛関連企業である。以前はオシュコシュ・トラック(Oshkosh Truck)として活動していた。ウィスコンシン州オシュコシュ市に本社を置き、世界中で計約12,000人の従業員が就業している。
概要
[編集]オシュコシュ・コーポレーション(以下、オシュコシュ社)は1917年、ウィスコンシン・デュープレックス・オート・カンパニー(Wisconsin Duplex Auto Company)として、4輪駆動トラックの製造を目的として設立された。最初に製造された4輪駆動トラックは"オールド・ベッツィー"(Old Betsy)として知られており、現在もオシュコシュ社で保管されている。この車両は現在も走行可能で、デモンストレーションやパレードでしばしば使用されている[3][4]。最初に量産された車両は2トントラックの"モデルA"で、1918年に7台製造された。その後、3.5トントラックの"モデルB"、5トントラックの"モデルF"が続いた。1933年の"モデルTR"は、初めてゴム製タイヤを装着した車両となった[5]。
1953年にはアメリカ沿岸警備隊向けに、ARFF(Aircraft rescue and firefighting、飛行場で活動する消防車)を開発した。1976年にはアメリカ陸軍から744両のM911戦車運搬車の受注を取り付け[5]、これが現在にいたるまでのアメリカ陸軍・海兵隊との多数の契約のスタートとなった[6]。
現在のオシュコシュ社は、高所作業車などを取り扱う"アクセス・イクイップメント"(Access equipment)部門、軍用トラックや装輪装甲車を扱う"ディフェンス"(Defense)部門、救急車や消防車、レッカー車などを取り扱う"ファイア・アンド・エマージェンシー"(Fire and emergency)部門、民間向けのミキサー車などの特装車やクレーン車などを扱う"コマーシャル"(Commercial)部門の4つの部署より成り立っている。
2015年8月25日には、アメリカ軍の進める次期軍用車両の調達・配備計画である"JLTV"(Joint Light Tactical Vehicle, 統合軽戦術車両)計画の車種に、オシュコシュ社のL-ATVが選定された。JLTVは現在アメリカ軍で広く使用されているハンヴィーシリーズの後継車種になる事を目的としており、第一弾の契約では約67.5億ドルの予算で17,000両のL-ATVが導入される予定で、最終的には53,582両が総額535億ドルで調達される大型契約となる予定である[7][8]。
製品の例
[編集]アクセス・イクイップメント
[編集]- ブームリフト
- テレハンドラー
- シザースリフト
- 荷役用トレーラー
ディフェンス
[編集]- L-ATV - JLTV計画の選定車種[8][9]。
- M-ATV[9] - アフガニスタンでの作戦向けに機動性を改善したMRAPの車種。
- サンドキャット[9] - イスラエル製の歩兵機動車。
- FMTV[9] - 積載量2.5トン/5トンの軍用トラックシリーズ。アメリカ陸軍等で採用。
- MTVR[9] - 積載量約7トンの軍用トラックシリーズ。アメリカ海兵隊および海軍などで採用。
- HEMTT[9] - 積載量約10トンの大型軍用トラック。アメリカ陸軍、イスラエル国防軍などで採用。
- PLS[9] - 積載量約16トンの大型軍用トラック。
- LVS[9] - 積載量約10~20トンの大型軍用トラック。海兵隊が採用。改良型に"LVSR"がある。
- M911 C-HET[9] - 戦車運搬車。
- M1070 HETS[9] - 戦車運搬車。
- テラマックス[9] - MTVRをベースに開発された無人自動車。
ファイア・アンド・エマージェンシー
[編集]- 救急車
- レッカー車
- タンクローリー
- 消防車
- 空中消火用設備
- 空港用化学消防車
- 救難消防車 - 陸上自衛隊で使用される空港用化学消防車。グローバル・ストライカーが救難消防車IB型として2013年より採用されている。
- 破壊機救難消防車A-MB-2 - 航空自衛隊で使用される空港用化学消防車。グローバル・ストライカーが救難消防車IB型として同じく採用された。
- スノープラウ、冬季作業車両
コマーシャル
[編集]画像
[編集]ディフェンス
[編集]-
M911 C-HET
ファイア・アンド・エマージェンシー
[編集]-
台湾空軍の基地で展示されているストライカー3000消防車。2014年。
-
アメリカ空軍で使用されるP-15消防車。
-
HEMTT重輸送トラックと同型の車体を持つ大型消防車。
-
アメリカ海兵隊で使用されているP-19消防車。
-
アメリカ海兵隊で採用された最新型のP-19R消防車。RはReplacementを意味する。
脚注・出典
[編集]- ^ Oshkosh Corporation Reports Fourth Quarter And Fiscal 2014 Results
- ^ Company Profile
- ^ Scott Eden, "The War Within: The Deal that Saved Oshkosh", TheStreet.com, November 19, 2009.
- ^ [1] アーカイブ 2009年3月18日 - ウェイバックマシン
- ^ a b Jungwirth, Clarence (1992). Oshkosh Trucks 75 Years Of Speciality Truck Production. Osceola WI, U.S: Motorbooks International. pp. 13–18 29–32.
- ^ “Oshkosh M977 heavy expanded mobility tactical truck (HEMTT) and M989A1 heavy expanded mobility ammunition trailer (HEMAT)”. IHS Jane's Shaun C Connors & Christopher F Foss (2015年6月14日). 2015年10月29日閲覧。
- ^ Capaccio, Anthony (August 25, 2015). “Oshkosh Wins $30 Billion U.S. Army Contract to Build Humvee Replacement”. Bloomberg
- ^ a b “Oshkosh Beats Lockheed, AM General For Historic JLTV Win”. Breaking Defense. August 26, 2015閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “Products”. Oshkosh Defense (2015年9月18日). 2015年12月18日閲覧。
関連項目
[編集]- オシュコシュ
- 軍需産業
- 軍需企業の一覧
- フレイトライナー・トラックス - 現ダイムラー傘下の貨物自動車メーカー。1995年オシュコシュのシャーシ部門を傘下に収める。
外部リンク
[編集]- 公式サイト(英語)
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