コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

キャビア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オシェトラから転送)
キャビア(ロシア産ベルーガ)
鮭の卵 イクラ(左)と チョウザメ の卵(右)キャビアの味を損なわないようキャビアスプーン (真珠層) に載せたもの

キャビア英語: フランス語: caviar 英語: [ˈkæviaːr] フランス語: [kavjaʁ]ロシア語: чёрная икра:チョールナヤ・イクラー)は、チョウザメ卵巣をほぐしたものの塩漬けオードブルなどで供される高級食材である。

一般的にはキャビアとはチョウザメの卵巣をほぐしたものを指すが、ヨーロッパの多くの国では魚卵の総称としてキャビアと言うこともある。逆に、ロシアでは魚卵全体をイクラと呼び、キャビアは「チョールナヤ・イクラー」すなわち「黒い魚卵」と呼ぶ。

定義

[編集]

国連食糧農業機関の定義によると、チョウザメから取った魚卵製品だけが「キャビア」と呼ばれることができ、その他の魚卵で作られた類似食品は「キャビア代替品」として分類されている。この定義は絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(以下「ワシントン条約」)にも通用し、世界自然保護基金、そしてアメリカ合衆国(米国)とフランス税関が採用している。

概要

[編集]
イランの様々な色の魚卵(キャビア)

主な産地はロシアで特にカスピ海中国国境沿いのアムール川が有名。またカスピ海はイランにも面しているためイラン産のキャビアもよく知られている。古くはヨーロッパ沿岸河川、北米大西洋沿岸でも商業的に生産されていた。

カスピ海に生息するチョウザメの種類によって卵の粒の大きさとブランド価値が異なる。大きい順にベルーガ(Beluga、オオチョウザメ)、オシェトラ(Oscietra、ロシアチョウザメとシップチョウザメ)、セヴルーガ(Sevruga、ホシチョウザメ)キャビアと呼ばれる。アムール川に生息するカルーガ(Kaluga)、アムールスタージョン(Amur)の卵で作られるキャビアも高品質なものが2014年頃から市場に出ている。なお、その他の地域に生息するチョウザメの仲間からもキャビアは生産される[1]

キャビアは世界各地で作られているが、チョウザメの種が同じでも餌としているプランクトンが異なるとキャビアの味にも違いが生じるため、カスピ海産のキャビアの価値は相対的に高い。そして、同じカスピ海産でもイラン産のキャビアとロシア産のキャビアではロシア産の方が高級である。川を遡上するチョウザメを捕らえるロシア式に対して、イラン産のキャビアは釣ったチョウザメから採取されるためストレスがかかっており、使われる塩もロシアのものと違う、という理由からであるという[2]

チョウザメ目の種は全てワシントン条約の規制対象となっている。これに加え、条約の締約国会議決議において、チョウザメ目の種の加⼯された未受精卵(キャビア)の国際取引について、締約国は(1)キャビアの製造を⾏う施設等(養殖場含む)の登録制度を確⽴し、(2)キャビアを⼊れる容器に再使⽤が不可能なラベルを貼付するといった「国際統⼀ラベリング制度」を実⾏し、(3)この再使⽤不可ラベルが貼付されていないキャビアは輸⼊してはならない旨が勧告されている」(水産庁「ワシントン条約決議に基づくキャビアの輸出制度開始のお知らせ」[3]より)。

野生チョウザメの捕獲が禁止されて以降、世界各国では養殖が盛んになり、2020年代では90%が養殖である[1]。2020年時点で、最も大規模な養殖キャビアを産出、輸出している国は中国であり、世界市場の70%を占めている[4]。特に千島湖で大規模に養殖されており、ルフトハンザドイツ航空ファーストクラスで提供するなど品質も向上している[1]。種類は主にカルーガ、オシェトラ、アムール、シベリア、Hybrid(カルーガとアムールの雑交種)だが、ベルーガも少量生産している。中でも、カルーガは一番品質が高く、安定供給ができている。カスピ海でも禁漁を受けて漁師が養殖に転向しているが、大量供給が可能な中国に対抗するため品質を重視したベルーガに絞る例もある[1]

フランス語・英語の「キャビア」(caviar) は、イタリア語[5]またはトルコ語[6]から伝わったもので、その起源はペルシャ語の「khaviyar」にある。卵を意味する「khaya」(中期ペルシャ語で「khayak」、古イラン語で「*qvyaka-」、インド・ヨーロッパ祖語で「*owyo-」「*oyyo-」)と、産むことを意味する「dar」からなる[5]。Caviarの語源に関しては、アメリカ人女性作家Inga Saffronの著書『Caviar: The Strange History and Uncertain Future of the World's Most Coveted Delicacy』の中で詳しく検証されている[7]

英語圏では、魚卵を意味するRoeという言葉があるが、フランスの影響でタラコ(コッドロー、Cod roe)やイクラ(サーモンロー、Salomon roe)のことをコッドキャビア (Cod caviar)、サーモンキャビア (salmon caviar) と表記されることも多い。日本では、キャビアと言えばチョウザメの魚卵のみを指す言葉と思われがちだが、欧米ではこのように広義ではいくつかの種類の魚の卵を指すことがある。

種類

[編集]
オオチョウザメ
ベルーガ
オオチョウザメ。チョウザメの仲間の中では最も大きく、体長3〜4m、体重300kgを超えるものもある。普通は体重100〜200kgでその約15%に当たる15〜30kgがキャビアとして取れる。成熟まで約20年を要する[1]。近年漁獲量が減少し、希少価値が高まっている。卵のサイズは1グラムあたり30粒と大きい。
キャビアの特徴は大粒なこと。色の濃淡はあるが灰色で明るい色ほど好まれる。皮は柔らかくマイルドである。
カルーガ
ダウリアチョウザメ
ダウリアチョウザメ。アムール川に生息する大型のチョウザメであり、現在中国で最も養殖に成功しているチョウザメの一種である。中でも、中国雲南省で産出されたカルーガは特に高く評価されている。成熟するには最低12年が必要。
オシェトラ
カスピ海に生息する2種類のチョウザメ(ロシアチョウザメ・シップチョウザメ)を指す。いずれもチョウザメ類の中では平均的な大きさで体長2m、体重40〜80kg。成熟に8年を要する。
キャビアは1グラムあたり50粒と中粒で色は茶色がかった灰色からゴールドまで変化に富む。
アムール
アムールチョウザメ。カルーガ同様、アムール川に生息するチョウザメ。中国で大規模養殖に成功し、世界市場で主流なキャビア品種に成りつつある。
セヴルーガ
ホシチョウザメ。小型でスマートな体型をしている。口先が尖っているのが特徴。体長は最大で1〜1.5m、体重は25kgを超えることは滅多にない。成熟に掛かる時間は比較的短く平均8〜9年である。
キャビアは1グラムあたり70粒と小粒で色は暗灰色。繊細で独特な風味がある。
スターレット
コチョウザメ。カスピ海では滅多に獲れないため、そのキャビアはロシア皇帝への献上品とされていた。


キャビアの種類を説明する時に、同じ種のチョウザメの成長経過年数による違いと説明されることがあるが、それは誤りで、ベルーガ、オシェトラ、セヴルーガなどは完全にそれぞれ違う種のチョウザメである。

製造法

[編集]
缶詰め工程(ロシアン・キャビア・ハウス社)。

従来、一般の輸入キャビアでは保存期間を長く保つため7〜10%の塩分濃度で塩漬処理されており、キャビア本来の味がその強い塩分に負けてしまっていた。原産国でのみ3〜5%前後で処理された減塩のキャビアが楽しめていたが、流通と包装技術、製造環境の改善によって低い塩分濃度で処理されたキャビアも半年以上保存できるようになり、近年では旨みが豊富な熟成キャビアが世界市場で主流となってきている。

なお、ヨーロッパ向けキャビアには、輸入業者の在庫リスクを下げるため、その要求に応じて防腐剤としてホウ酸を添加している。アメリカや日本向けのキャビアにはホウ酸の添加はできないゆえに、流通を考慮して輸入後にリパック(分封)され低温殺菌(63度で30分間加熱殺菌する方法)で処理されるものも多いが、そうした処理で熟成がとまり、食感の低下にも繋がる。したがって、少量なおかつ頻繁に輸入販売されている生の熟成したキャビアこそ上質なものとして期待できる。このため特に高級なものは20~50g入りの小さな缶で販売されている。

なお、ホウ酸の添加はキャビアの風味自体に関わっており、ホウ酸が添加されていないキャビアはヨーロッパ向けのキャビアに慣れた人の好みには合わないと言われる[2]

日本の食品衛生法ではキャビアの食品添加物(保存料)として安息香酸を添加することが認められている。使用基準は、2.5g/kg以下であり、安息香酸の使用基準としては他の食品よりも高い[8]。ただし、安息香酸の一日摂取許容量 (ADI) は0-5 mg/kg/dayであるため、大量のキャビアを毎日食べ続けるような食生活をしない限り、害は無い[9]

殺菌は密閉できるガラス瓶等にキャビアを入れ63°Cで約30分ほど湯煎する。この低温殺菌処理によりキャビア本来の風味と食感が変わるので低温殺菌されたキャビアを「パスチャライズ・キャビア」、低温殺菌されないキャビアを「フレッシュ・キャビア」と分けて呼ばれる。

価格の高騰

[編集]

チョウザメの漁獲高が激減しているためキャビアの値段が高騰しており問題になっている。チョウザメ類は成長に長い年月が掛かりまた成熟してからも非常に長い寿命を生きて何度も繁殖する動物であるが、漁獲してキャビアを採取すると個体を殺してしまうため何十回分もの繁殖の可能性を一度に奪うことになる。

これは同じようにその魚卵が珍重されるが繁殖が生涯に一度だけであるサケと大きく異なる点である。それゆえキャビア漁業は乱獲に陥らないように厳しい資源管理を必要とする。しかしソビエト連邦の崩壊後のロシアではチョウザメ資源の管理体制が崩壊して闇市場での流通が激増し、個体群によっては無秩序な乱獲により絶滅に瀕するに至った。

その結果、2006年のカスピ海産のキャビアの国際取引はワシントン条約事務局によって当面禁止された

中国の養殖ものでは2020年時点で最高級品が100gあたり約27万円であるが、種類によっては1万円台のものもある[1]

養殖

[編集]
ハロッズの店頭に並ぶキャビア缶。青・黄・赤の他に黒・白・緑がある(2017年)。

世界的なキャビアの需要と供給に大きなギャップが生じたことを受けて先進諸国を中心に1990年代から大規模な養殖が始まった。養殖種は北米太平洋側に生息するシロチョウザメ(米国、イタリア、パラグアイ等)、シベリアを流れるレナ川産のシベリアチョウザメ(フランス、ドイツ、中国等)が多く、また、各国に生息する種類も養殖される。

世界自然保護基金の調査によると、2020年時点で流通量の90%が養殖とされる[1]

日本などでもチョウザメの養殖が試みられており、成果を収めつつあるが、その主な種は「ベステル」である。ベステルは、ロシアで食肉用及びキャビア採取のために開発された、ベルーガとスターレットの交配種である。病気に強く、ベルーガの血が入っているので旨く、スターレットの血が入っているので早く成長する(従って、早くキャビアが採れる)という長所を持っている[10]

カスピ海産のキャビアは瓶のラベル色で、どのチョウザメのキャビアかが判るようになっていた。ラベルには、青・黄・赤があり、青はベルーガ、黄はオシェトラ、赤はセヴルーガから採れたキャビアを示していたが、カスピ海産以外のキャビアが増えた現代ではこのラベル識別にとらわれないものもある。元々、瓶詰めキャビアを三色のラベルで識別する方法は、カスピ海に生息するチョウザメの種類によってキャビアを峻別するためのものであり、カスピ海のチョウザメの減少により、他の地域に生息するチョウザメからもキャビアが採取されるようになった現在では、この3色のラベリングにとらわれないものが流通している[10][11]

また、キャビアはその卵径の大きさで等級が分けられる。卵径の大きさはチョウザメの種類によって異なり、その大きさは、ベルーガ、オシェトラ、セヴルーガの順となるので、等級も青ラベル、黄ラベル、赤ラベルの順となっている。しかしながら、この等級とキャビアの味は一致するものではなく、キャビアの味は製造条件、貯蔵状態、製造してからの日数によって左右され、パスチャライズ・キャビアより、フレッシュ・キャビアの方が、格段に美味しく[12]、特にmallassol(ロシア語で「薄味」という意味)といわれる塩分5パーセント以下のキャビアは高級品とされている[13]

日本の養殖事業

[編集]

日本でも養殖によるキャビアの生産が行われている。ジャパンキャビア(宮崎県宮崎市)の「宮崎キャビア1983」、近畿大学の「近大キャビア」、キャビック(香川県高松市)の「瀬戸内キャビア」、森のめぐみ(宮崎県椎葉村)の「平家キャビア」のほか、静岡県岡山県島根県広島県などでブランド化されたキャビアが生産・販売されている。日本国内の養殖業者は、輸入品より塩分濃度を低めに仕上げて(輸入品が4%近いのに対して、茨城県南地域の「霞ケ浦キャビア」は2.5%[14])、皮を軟らかく味をまろやかにしているほか、チョウザメの品種などを店側が指定するオーダーメイドに応じることもある[15]

個別の取り組み

[編集]
  • 岩手県釜石市などが出資している第三セクターの「サンロック」(釜石市)が2003年12月に日本初の商品化に成功し、その後、生産は釜石キャビア株式会社に引き継がれた。アムールチョウザメ、シロチョウザメが多くベステルは少ない。だが、2011年3月11日東日本大震災による津波被害によって養殖場は壊滅的な被害を受け、釜石キャビア株式会社も解散したため生産再開は困難であるとされている[16]
  • 高知県高知市(旧春野町)では養鰻用の池を使ってキャビアの親であるベステルチョウザメを養殖しており「よさこいキャビア」、岐阜県高山市では奥飛騨温泉の温泉熱を利用した養殖池でベステルチョウザメを養殖しているため「奥飛騨温泉キャビア」の名が付いている。
  • 2014年12月、静岡県浜松市春野町の気田川漁協養殖池でチョウザメ稚魚1,000尾の養殖を開始した金子コード株式会社が、同町の自社施設「春野キャビアバレー(HARUNO CAVIAR VALLEY)」でベステルチョウザメを養殖しており、キャビアを「HALCAVIAR」というブランドで販売している。[17]
  • 2015年8月、愛媛県四国中央市中央道路株式会社は養殖のチョウザメ事業を本格化した[18]
  • 2015年9月、愛知県北設楽郡豊根村では、低温プラズマ技術を応用した水質浄化装置を用いる養殖手法の実証実験を始めている。山から引いた沢水でチョウザメを養殖、キャビアの特産品化を目指しチョウザメの養殖プロジェクトに取り組んでいる[19][20]
  • 北海道美深町では、株式会社美深振興社が同町内にある「びふか温泉」において、チョウザメの養殖が行われており、同町に宿泊する客向けにキャビアやチョウザメの魚肉が提供されてきたが、2030年頃を目処に、生産量を2017年の現状比の7倍に増産する計画を立てているという[21]。美深町は見学施設として「美深チョウザメ館」を開館しており、チョウザメの生態を展示したり、併設のレストランではチョウザメ料理を味わうことができる。
  • 2020年8月、宮崎県の大淀川でチョウザメが釣れたという報告が相次いだ。養殖場は逃げ出した可能性を否定しているが[22]、宮崎県は洪水で逃げ出した可能性があるとして調査を行っている[23]

MIYAZAKI CAVIAR 1983

[編集]

宮崎県では1983年にチョウザメの養殖技術に着手、2004年に全国で初めて卵を孵化させ育てた成魚から卵を採取する完全養殖に成功。2011年にはチョウザメの稚魚の量産技術を国内で初めて確立した[24]。宮崎県内の養殖業者により立ち上げられた宮崎チョウザメ普及促進会(現:ジャパンキャビア株式会社)は2013年冬、「宮崎産フレッシュキャビア」として発売を開始すると発表[25]。2013年11月22日、「MIYAZAKI CAVIAR 1983」という名称で全国発売が開始された[26][27][28][29]

2013年は15kg、2014年は60kg、2015年には200kgを出荷し、2019年までに2,000kgの出荷を目指していた[30][31]。2015年9月18日には、経済産業省水産庁が宮崎県などが生産する国産キャビアの輸出を解禁し[32][33][34]2016年志摩伊勢サミットの食事会では、「MIYAZAKI CAVIAR 1983」が提供された[35]2017年3月8日、宮崎産キャビアが国産キャビアとして初めて海外に輸出された[36]。輸出先は香港[36]。2019年、対米HACCP加工施設として認可され、ニューヨークラスベガスへの輸出を開始した[37]

輸出

[編集]

チョウザメはワシントン条約により取引が制限され以前は輸出できなかったが、政府は国産キャビアの海外輸出を2015年9月18日付で解禁した。国産キャビアの輸出には

  1. 養殖や加工施設の公的な登録制度
  2. 容器に原産国や採取時期などを記した国際統一ラベルの導入

が求められる[38]。なお、2018年時点の登録者は以下の通りである[39]

  1. 日南チョウザメ養殖場株式会社
  2. ジャパンキャビア株式会社 加工場
  3. (株)中幸組チョウザメ養殖場
  4. 井上酒造株式会社
  5. 鮎のよしの
  6. アクアプランニング エス
  7. アクアファームながとも
  8. 鰻楽大炊田養殖場、新富養殖場、えびの養殖場
  9. 松本水産株式会社 上伊形養殖場
  10. 合同会社とくひろ
  11. 東農建設有限会社
  12. 小林チョウザメ・キャビア協護会
  13. 水永水産株式会社 加工場(ジャパンキャビア株式会社 門川加工工場)
  14. 南國興産株式会社 水産養殖場
  15. 東かがわ・つばさキャビアセンター
  16. HARUNO CAVIAR VALLEY

2017年3月8日、宮崎産キャビアが国産キャビアとして初めて海外に輸出された[36]。2018年には、HALCAVIARが海外に輸出された[40]

イミテーションキャビア

[編集]

キャビアのコピー食品であるイミテーションキャビアも存在しており、アブルーガキャビア(燻製ニシンなどから作られた製品、魚卵は含まれていない)、ランプフィッシュキャビアダンゴウオ科の大型種、ランプフィッシュの卵)が流通している。

また、人工イクラのように人工キャビア(キャビアンヌ)も流通している。

養殖による大量生産により本物の価格が低下したことから、現代では代替品として使われることは少なくなった。

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g 日本放送協会. “ファーストクラスは“中国産””. NHKニュース. 2021年8月28日閲覧。[リンク切れ]
  2. ^ a b マグロンヌ・トゥーサン=サマ著、玉村豊男 翻訳監修『世界食物百科』(原書房、1998年、ISBN 4087603172)pp.388-398
  3. ^ ワシントン条約決議に基づくキャビアの輸出制度開始のお知らせ”. [水産庁]. 2022年4月12日閲覧。
  4. ^ Lindsey Harris. “Understanding the global caviar market”. 世界自然保護基金(WWF). 2019年7月4日閲覧。
  5. ^ a b http://www.etymonline.com/index.php?term=caviar
  6. ^ Merriam-Webster Online: Caviar”. Merriam-Webster. 2007年11月25日閲覧。
  7. ^ Inga Saffron (2002年10月8日). Caviar: The Strange History and Uncertain Future of the World's Most Coveted Delicacy. Broadway 
  8. ^ 安息香酸の使用基準は、2番目に高いマーガリンで1.0g/kg以下であり、醤油では0.60g/kg以下である。キャビアの基準はマーガリンの倍以上である。
  9. ^ たとえば、体重50kgの成人ならば安息香酸の一日摂取許容量は5mg×50=250mg/day=0.25g/dayとなる。キャビアに使用基準限度の2.5g/kgの安息香酸が添加されていた場合、キャビアの一日摂取許容量は、0.25/2.5=0.1kg=100gとなる。すなわち、一日に100グラムのキャビアを毎日食べ続けるような美食生活をする人を除いて、キャビアの食品添加物リスクは低いと判断できる。
  10. ^ a b 日本ちょうざめ研究会 (2002年2月20日). 『キャビアにロマンを求めた人々』. 丸善プラネット株式会社. "26頁" 
  11. ^ 日本ちょうざめ研究会 (2002年2月20日). 『キャビアにロマンを求めた人々』. 丸善プラネット株式会社. "70頁" 
  12. ^ 末広陽子 (2003年8月30日). 『私はチョウザメが食べたかった。』. 錦秋社. pp. 85-87頁 
  13. ^ 日本ちょうざめ研究会 (2002年2月20日). 『キャビアにロマンを求めた人々』. 丸善プラネット株式会社. "77頁" 
  14. ^ 霞ケ浦キャビア 狙いは東京「食通」も評価■塩分おさえ和食にも朝日新聞』朝刊2023年4月14日16面(同日閲覧)
  15. ^ 「キャビア 国産の輝き/近い産地→塩分控えめで味まろやか 香川、岡山…広がる養殖」『日経MJ』2019年11月14日フード面
  16. ^ 消えた釜石キャビア 国内初の養殖・商品化”. 『岩手日報』 (2011年8月18日). 2014年2月12日閲覧。[リンク切れ]
  17. ^ 目指すはキャビア生産 春野の山間でチョウザメ養殖にチャレンジ”. けんせつ静岡. 2018年6月28日閲覧。
  18. ^ “道路舗装業の中央道路、チョウザメ事業を本格化”. 『日本経済新聞』. (2015年8月28日). https://www.nikkei.com/article/DGXLZO91057110X20C15A8LA0000/ 2015年10月16日閲覧。 
  19. ^ “豊根村がチョウザメ養殖新手法 プラズマ技術応用へ”. 『中日新聞. https://web.archive.org/web/20150912005708/http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20150912/CK2015091202000047.html 2015年9月19日閲覧。 [リンク切れ]
  20. ^ “プラズマ技術で支援 幸田町 豊根村 チョウザメ養殖 技術向上へ”. 『中日新聞』西三河版 (中日新聞 中日進学ナビ). (2015年11月12日). http://edu.chunichi.co.jp/?action_kanren_detail=true&action=education&no=6596 2018年1月29日閲覧。 
  21. ^ “チョウザメ養殖7倍に キャビア本格販売”. 『日本経済新聞』 (日本経済新聞). (2017年8月3日). https://www.nikkei.com/article/DGXLZO19560040S7A800C1L41000/ 2018年12月9日閲覧。 
  22. ^ 宮崎市大淀川で謎のチョウザメ 釣果報告相次ぐ”. Miyanichi e-press. 宮崎日日新聞社 (2020年8月22日). 2020年9月5日閲覧。
  23. ^ チョウザメ釣れた?! 宮崎・大淀川、大雨で養殖場「脱走」か”. 産経ニュース. 産経新聞社 (2020年8月22日). 2020年9月5日閲覧。
  24. ^ “宮崎県キャビア日本一目指す”. 47NEWS. (2012年2月18日). http://www.47news.jp/localnews/miyazaki/2012/02/post_20120218014717.html 2012年10月13日閲覧。 
  25. ^ 宮崎チョウザメ普及促進会
  26. ^ MIYAZAKI CAVIAR 1983
  27. ^ “宮崎県産キャビア:申し込み多数、高い競争率に 販売スタート”. 『毎日新聞』. (2013年11月22日). オリジナルの2013年12月6日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/vezlT 2013年12月7日閲覧。 
  28. ^ “宮崎キャビアを11月販売 官民一体、30年かけ商品化【宮崎県】”. 『西日本新聞』. (2013年10月18日). http://www.nishinippon.co.jp/nnp/miyazaki/article/46830 2013年12月7日閲覧。 
  29. ^ “30年の研究成果…宮崎産の熟成キャビア”. 『読売新聞』. (2013年12月4日). https://web.archive.org/web/20131210173538/http://www.yomiuri.co.jp/otona/tamatebako/11/miyazaki/20131202-OYT8T00760.htm 2013年12月7日閲覧。 
  30. ^ “宮崎はキャビア生産日本一 手探りで養殖、金の卵に”. 『日本経済新聞』. (2015年8月8日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO90068350T00C15A8000000/ 2015年10月20日閲覧。 
  31. ^ “日本、キャビアの輸出国に”. スプートニク. (2015年9月19日). https://sputniknews.jp/20150919/918000.html 2015年10月16日閲覧。 
  32. ^ “国産キャビア輸出解禁 宮崎の養殖発展で新制度”. 『日本経済新聞』. (2015年9月18日). https://www.nikkei.com/article/DGXLASDF18H0Q_Y5A910C1EE8000/ 2015年10月8日閲覧。 
  33. ^ “国産キャビアの海外輸出解禁 今年度中にも第1号”. 『産経新聞』. (2015年9月18日). https://www.sankei.com/article/20150918-LZBXAREGBNKMVGRLUATBHD3SV4/ 2015年10月8日閲覧。 
  34. ^ “キャビア:新たな海外市場開拓へ 輸出制度を新設”. 『毎日新聞』. (2015年9月18日). http://mainichi.jp/select/news/20150919k0000m020088000c.html 2015年10月8日閲覧。 
  35. ^ “宮崎空港から海外へ…宮崎キャビア1983の輸出が始まる”. Response.. (2017年3月11日). https://response.jp/article/2017/03/11/291932.html 2018年1月30日閲覧。 
  36. ^ a b c “「宮崎産キャビア」初輸出 ジャパンキャビア、まず香港へ”. 『日本経済新聞』. (2017年3月8日). https://www.nikkei.com/article/DGXLASJC08H5I_Y7A300C1LX0000/ 2018年1月30日閲覧。 
  37. ^ 宮崎「ジャパンキャビア」が対米輸出へ 豊富なラインナップで世界にアピール”. ひなた宮崎経済新聞. 株式会社花形商品研究所 (2019年5月17日). 2019年12月3日閲覧。
  38. ^ “国産キャビア輸出を解禁 養殖チョウザメの国際取引に対応”. 『東京新聞. http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2015091802000116.html 2015年9月19日閲覧。 
  39. ^ 「水産庁 キャビアの輸出・再輸出について 4.登録リスト」”. 水産庁 (2018年4月11日更新). 2018年6月28日閲覧。
  40. ^ 小出大貴「日本産キャビア、世界へ 宮崎で養殖・加工、課題は知名度」『朝日新聞』朝刊2018年4月4日9頁

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]