エダホシムシ属
表示
(エダホシムシ科から転送)
エダホシムシ属 | ||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Themiste Gray, 1828 | ||||||||||||||||||||||||||||||
亜属 | ||||||||||||||||||||||||||||||
|
エダホシムシ属(エダホシムシぞく、Themiste)は、星口動物門スジホシムシ綱フクロホシムシ目の属で、エダホシムシ科唯一の属である。触手が主軸と、主軸から分岐する副枝からなるのが特徴[1]。
スジホシムシ綱は触手が口を囲むことが特徴で、エダホシムシ科はそのなかでも体壁の筋肉のうち縦筋が分離しないことから、フクロホシムシ目に分類される。フクロホシムシ目にはエダホシムシ科のほかに2つの科(フクロホシムシ科とマキガイホシムシ科)があるが、触手が枝分かれをするのはこの科だけである[1]。
2つの亜属から構成され、収縮管(食道に沿って伸びる管)に生える柔毛の特徴で識別される[1]。
なお、2012年に発表された分子系統学に基づく分類体系では、本属はフクロホシムシ科に分類され、エダホシムシ科は認められていない[2]。
構成種
[編集]亜属の特徴は西川[1]による。学名と分類体系はWorld Register of Marine Species[3]に従い、有効名とされるもののみを挙げた。
クビワエダホシムシ亜属
[編集]クビワエダホシムシ亜属Lagenopsis Edmonds, 1980は、収縮管の柔毛が短く、指のような外見を呈することが特徴。
- Themiste (Lagenopsis) cymodoceae (Edmonds, 1956)
- Themiste (Lagenopsis) dehamata (Kesteven, 1903)
- Themiste (Lagenopsis) lageniformis (Baird, 1868) - クビワエダホシムシ
- Themiste (Lagenopsis) minor (Ikeda, 1904)
- Themiste (Lagenopsis) spinulum (Chen, 1963)
- Themiste (Lagenopsis) variospinosa Edmonds, 1980
エダホシムシ亜属
[編集]エダホシムシ亜属Themiste Gray, 1828の収縮管に生える柔毛は、クビワエダホシムシ属のそれよりも長く、糸のようになる。
- Themiste (Themiste) alutacea (Grube, 1858)
- Themiste (Themiste) blanda (Selenka & de Man, 1883) - エダホシムシ
- Themiste (Themiste) dyscrita (Fisher, 1952)
- Themiste (Themiste) hennahi Gray, 1828
- Themiste (Themiste) pyroides (Chamberlin, 1919) - ムツデホシムシ
出典
[編集]- ^ a b c d 西川輝昭 著「星口動物門 Sipuncula」、西村三郎(編著) 編『原色検索 日本海岸動物図鑑』 I、保育社、1992年、299-303頁。ISBN 4586302011。
- ^ Kawauchi, Gisele Y.; Sharma, Prashant P.; Giribet, Gonzalo (2012). “Sipunculan phylogeny based on six genes, with a new classification and the descriptions of two new families”. Zoologica Scripta 41 (2): 186-210. doi:10.1111/j.1463-6409.2011.00507.x.
- ^ Saiz-Salinas, J (2011年). “Themiste Gray, 1828”. World Sipuncula database. 2011年9月1日閲覧。下位分類群については同データベース内のそれぞれのページを参照。