エイリアンクラッシュ
ジャンル | コンピュータピンボール |
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対応機種 |
PCエンジン (PCE) Wii PlayStation 3 (PS3) PlayStation Portable (PSP) ニンテンドー3DS (3DS) Wii U |
開発元 | コンパイル[1] |
発売元 | ナグザット |
音楽 | 迫田敏明[要出典] |
人数 | 1人 |
メディア | 2メガビットHuCARD[2] |
発売日 |
PCE 1988年9月14日 1989年9月 Wii 2006年12月11日 2006年12月15日 2007年1月9日 PS3,PSP 2010年2月17日 2011年6月2日 3DS 2014年2月26日 Wii U 2014年7月9日 2017年6月8日 |
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:E(6歳以上) PEGI:7 |
コンテンツアイコン |
ESRB:Animated Blood,Mild Fantasy Violence PEGI:Violence, Fear |
その他 |
型式 NX63001 TGX020005 |
『エイリアンクラッシュ』 (ALIEN CRUSH) は、コンパイルが開発しナグザットより1988年9月14日に発売されたPCエンジン用コンピュータピンボール。
後に同機種にて続編となる『デビルクラッシュ』(1990年)が発売され、以後シリーズ化された。本稿ではハドソンより配信されたWiiウェア用ゲームソフト『エイリアンクラッシュ・リターンズ』も扱う。
概要
[編集]グロテスクな背景やギミックを導入したピンボールゲームで、動き回る敵を狙い撃ちするなど、実際のピンボールでは実現不可能なテレビゲームならではの仕掛けが特徴。
本作は『'88AVAグランプリ ビデオゲーム特別賞』を受賞しており、これは次シリーズのパッケージでも売り文句として使われていた。
後にバーチャルコンソール対応ソフトとして2006年にはWii、2014年にはニンテンドー3DSおよびWii Uにて配信された。2010年にはPlayStation 3およびPlayStation Portable用ソフトとしてPCエンジンアーカイブスにて配信された(詳細は#移植版を参照)。PCエンジン版はゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」にてゴールド殿堂を獲得した。
ゲーム内容
[編集]ゲームシステム的には本物のピンビールゲームのルールを踏襲しており、「台揺らし」と称されるテクニックもゲーム的に再現している。ただし当時のアナログテレビではピンビールの縦に長い台を全て映し出す事は出来なかったので、画面デザインも基本は上下2画面で構成されている。特殊な状況下では画面が切り替わり、ボーナスステージに突入する(全4種類)。
本作は得点がカンストして999,999,900点に達すると、ピンボール台が破壊されてエンディングとなる隠し要素がある。しかし、そこまで得点を稼ぐには一般的に数十時間所要する上にゲームの中断をしたり、セーブしたりする機能がないため、それを見るのは非常に困難なものであった。バーチャルコンソール版やPCエンジンアーカイブス版ではゲーム内容を保持したまま中断ができるため、多少は容易になっている。
移植版
[編集]発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
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2006年12月11日 2006年12月15日 2007年1月9日 |
Wii | - | ハドソン | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | |
2010年2月17日[3] 2011年6月2日 |
PlayStation 3 PlayStation Portable (PlayStation Network) |
- | ハドソン | ダウンロード (PCエンジンアーカイブス) |
- | |
2013年6月3日 | ひかりTVゲーム | - | KDE | クラウドゲーム | - | |
2013年6月20日 | G-cluster | - | KDE | クラウドゲーム | - | |
2014年2月26日[4] | ニンテンドー3DS | - | KDE | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | |
2014年7月9日[5] 2017年6月8日 |
Wii U | - | KDE | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | |
2020年3月19日 2020年3月19日 2020年3月19日 |
PCエンジン mini TurboGrafx-16 mini PC Engine CoreGrafx mini |
M2 ※ 移植開発担当 |
KDE ※ 本体の販売元 |
プリインストール | - | パッケージ表示やソフト選択画面の表示位置はTurboGrafx-16版(北米版)となっているが、ゲーム本編はPCエンジン版(日本版)を収録[6][7] |
評価
[編集]評価 | ||||||||||||||||||||||
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- ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では7・9・9・8の合計33点(満40点)でゴールド殿堂を獲得[9]、レビュアーからはデザインをエイリアンで統一した事に関しては良いアイデアであるとの指摘や「面白いし楽しい」、「フィールドをグログロな生物にした設定が面白い」など称賛の声が多数挙がった[12]。一方でギミックの配置など面デザインに関しては「気を配って欲しかった」といった意見や、メインフィールドが一つしかない点に関して「もうひとつでいいから用意してほしかった」など面数の少なさに対する意見、ボーナスステージの面倒さなどに否定的な意見が見られた[12]。レビュアーの水野店長は本作に関して「簡単すぎる点をのぞけば、あとはまったく文句はない」と絶賛した[12]。
- 『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り22.66点(満30点)となっている[2]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で110位(485本中、1993年時点)となっている。同雑誌1993年10月号特別付録の「PCエンジンオールカタログ'93」では、メインフィールドが縦に2画面分あり巨大である事を指摘した他、台揺らし機能が付いている事に関して驚愕であると称賛した[2]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 4.01 | 3.78 | 3.87 | 3.80 | 3.53 | 3.57 | 22.66 |
- ゲーム本『懐かしゲーム機大百科 PCエンジン完全ガイド 1987-1999』では、エイリアンが配置されたフィールドに関して「デザインセンスは非常に独創的だった」と称賛した他、実際のピンボールでは不可能なギミックが搭載されている一方で、ピンボール本来の面白さの再現に関しても台揺らし機能が付いていると指摘し、「ピンボールファンも納得のデキ」であると称賛した[11]。
エイリアンクラッシュ・リターンズ
[編集]ジャンル | グロテスクアクションピンボール |
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対応機種 | Wii |
開発元 | ハドソン |
発売元 | ハドソン |
人数 | 1-4人 |
メディア | ダウンロード販売 |
発売日 | 2008年8月26日 |
対象年齢 |
CERO:B(12才以上対象) ESRB:E(6歳以上) PEGI:7 OFLC:G(全年齢対象) |
コンテンツアイコン | CERO:暴力 |
デバイス | Wiiリモコン&ヌンチャク |
その他 | ニンテンドーWi-Fiコネクション対応 |
『エイリアンクラッシュ・リターンズ』(ALIEN CRUSH RETURNS)は、ハドソンより2008年8月26日に配信されたWiiウェア用ゲームソフト。グラフィックを3D化し、Wiiならではの直感操作を取り入れた新作。
ニンテンドーWi-Fiコネクションにより、最大4人までのオンライン対戦や世界ランキングに参加できた(「ニンテンドーWi-Fiコネクション」のサービスは2014年5月20日23時を以って終了したため、現在はネット対戦出来ない)。
脚注
[編集]- ^ KADOKAWA刊、「電撃PCエンジンmini」、40頁
- ^ a b c d 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、138頁。
- ^ ginger (2010年2月10日). “PlayStation Store最新情報。切なさ炸裂の「センチメンタルグラフティ」がゲームアーカイブスに登場”. 4Gamer.net. Aetas. 2020年1月11日閲覧。
- ^ 津久井箇人 a.k.a. そそそ (2014年2月19日). “ホラーテイストなピンボール『エイリアンクラッシュ』3DSバーチャルコンソールで配信決定”. iNSIDE. イード. 2020年1月11日閲覧。
- ^ 津久井箇人 a.k.a. そそそ (2014年7月2日). “Wii Uバーチャルコンソール7月9日配信タイトル ― 『バトルシティー』『エイリアンクラッシュ』『ロックマンエグゼ』の3本”. iNSIDE. イード. 2020年1月11日閲覧。
- ^ PCエンジン mini 公式サイト
- ^ PCエンジン mini公式@2020年3月19日発売さんはTwitterを使っています: 「@RangerTabasco ご質問ありがとうございます。 エイリアンクラッシュは、ご指摘の通り、海外版ではなく日本版を収録しております。ただ、パッケージは海外版のままとなります。ご注意ください。」 / Twitter
- ^ a b c d “Alien Crush for Wii (2006)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2020年1月11日閲覧。
- ^ a b “エイリアンクラッシュ まとめ [PCエンジン]”. ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2020年1月11日閲覧。
- ^ a b “Alien Crush for TurboGrafx-16 (1988)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2020年1月11日閲覧。
- ^ a b 「PCエンジンソフト完全カタログ 1987年」『懐かしゲーム機大百科 PCエンジン完全ガイド 1987-1999』スタンダーズ、2018年6月15日、35頁。ISBN 9784866362670。
- ^ a b c 「6月16日増刊号特別付録 クロスレビュー優良ソフトパーフェクトカタログ 上巻」『ファミ通』、エンターブレイン、2005年6月16日、19頁。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Wiiバーチャルコンソール エイリアンクラッシュ(ハドソン公式サイト) - ウェイバックマシン(2009年7月27日アーカイブ分)
- エイリアンクラッシュ・リターンズ | ALIEN CLUSH RETURNS(ハドソン公式サイト) - ウェイバックマシン(2011年8月13日アーカイブ分)
- エイリアンクラッシュ - 3DSバーチャルコンソール
- エイリアンクラッシュ - Wii Uバーチャルコンソール
- PCエンジンアーカイブス エイリアンクラッシュ(ハドソン公式サイト) - ウェイバックマシン(2010年3月1日アーカイブ分)
- PCエンジンアーカイブス エイリアンクラッシュ - SONY
- Alien Crush - MobyGames