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アイズナー賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アイズナー賞
Will Eisner Comic Industry Awards
The 2000 Will Eisner Comics Industry Award for Best Archival Collection for Peanuts: A Golden Celebration, on display at Snoopy's Gallery and Gift Shop in Santa Rosa, California.
受賞対象Creative achievement in American comic books
会場サンディエゴ・コミコン
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
初回1988年 (36年前) (1988)
公式サイトwww.comic-con.org/awards/eisner-awards/

アイズナー賞(アイズナーしょう)、正式名称ウィル・アイズナー漫画業界賞(ウィル・アイズナーまんがぎょうかいしょう、The Will Eisner Comic Industry Award)は、アメリカで最も権威ある漫画賞の一つで、「漫画のアカデミー賞」と呼ばれる。識者と業界人によって受賞作が選ばれるのが特徴。

概要

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アメリカの漫画のうち、創造的な作品に対して贈られる。1988年に、カービー賞の後継として創設された。名前は漫画家のウィル・アイズナーに因み、本人も2005年に死去するまで積極的に式典に参加していた。

「コミックの殿堂」も含めると、部門数は2007年開催時で39部門にも及ぶ。各部門は出版社および作家が選んだ作品の中から5名の委員のそれぞれによって作品がノミネートされ、最終的に業界人(出版社、作家、代理店、書店)による投票で決定される。受賞作は毎年、カリフォルニア州サン・ディエゴコミコン・インターナショナルで発表される。

歴史

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Fantagraphics Books社によって1984年に創設されたカービー賞が前身である。1987年に同社の社員で賞の代表を務めていたDave Olbrichと社の間に意見の対立が生じ1988年にFantagraphics Books社はハーベイ賞を、Olbrichはアイズナー賞を創設した。創設された当初は11部門で委員会は置かれず、完全に業界人による投票制だった。

Olbrichが多忙になったため、1990年からはJackie Estradaが代表に着任。1992年から漫画に関し優れた知識を持つ5名の委員が年度ごとに選ばれ、ノミネートに関して決定権を持つように定められた。

日本の作品・漫画家の受賞歴

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2023年現在、日本人の受賞は下記の通り。なお、米国外の漫画に関してはあくまで「英訳されたアメリカでの出版物」に対して贈られる。

最優秀子供向け出版(9〜12歳)(Best Publication for Kids (ages 9-12))

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最優秀ユーモア出版物(Best Humor Publication)

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最優秀実話作品(Best Reality-Based Work)

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最優秀コミカライズ作品賞(Best Adaptation from Another Medium)

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最優秀国際作品(Best U.S. Edition of International Material)

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最優秀日本作品(Best U.S. Edition of International Material - Japan)

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最優秀アジア作品(Best U.S. Edition of International Material - Asia)

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最優秀アーカイブプロジェクト(Best Archival Collection/Project)

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  • 2002 Akira, Dark Horse(『AKIRA』大友克洋)

最優秀ライター/アーティスト(Best Writer/Artist)

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  • 2021 Remina,Venus in the Blind Spot(『地獄星レミナ』、『伊藤潤二短編集 BEST OF BEST』伊藤潤二)

最優秀ペインター/マルチメディアアーティスト(本編作画) (Best Painter/Multimedia Artist (interior art) )

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最優秀カバーアーティスト(Best Cover Artist)

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  • 2018 Sana Takeda, Monstress, Image Comics(『モンストレス』タケダサナ)
  • 2021 Peach Momoko(桃桃子)[1][2]

最優秀彩色(Best Colorist/Coloring)

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  • 1992 Akira,Marvel(『オールカラー国際版AKIRA』大友克洋、ただし彩色はアメリカのスタッフによるもの) 同賞第1回受賞作
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漫画家の殿堂(The Will Eisner Award Hall of Fame)

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コミックの殿堂とも翻訳される。

脚注

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  1. ^ a b c “アイズナー賞の最優秀カバーアーティストを桃桃子が受賞 ― グリヒルがアートを担当した『スーパーマン・スマッシュズ・ザ・クラン』も2部門受賞”. Amecomi Info. (2021年7月24日). https://amecomi-info.com/2021/07/24/アイズナー賞の最優秀カバーアーティストを桃桃/ 2021年7月26日閲覧。 
  2. ^ a b c 2021 Eisner Award Winners”. Comic-Con. 2021年7月26日閲覧。
  3. ^ a b “Eisner Awards: The Complete Winners List”. ハリウッド・リポーター. (2019年7月20日). https://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/2019-eisner-awards-complete-winners-list-1225835 2019年7月25日閲覧。 
  4. ^ “伊藤潤二「死びとの恋わずらい」アイズナー賞を受賞、ソノラマプラスでは限定無料公開”. コミックナタリー. (2022年7月23日). https://natalie.mu/comic/news/486542 2022年7月24日閲覧。 
  5. ^ 藤原マキさん「私の絵日記」に米アイズナー賞…つげ義春さんの妻」『読売新聞オンライン』2024年7月30日。2024年8月1日閲覧。
  6. ^ “「モンストレス」のタケダサナがアイズナー賞で最優秀ペインター賞、2018年に続き獲得”. コミックナタリー. (2022年7月23日). https://natalie.mu/comic/news/486608 2022年7月24日閲覧。 
  7. ^ 萩尾望都さん、米漫画賞受賞で殿堂入り「漫画という文化を世界の人々が愛して下さり感謝」”. 読売新聞オンライン (2022年7月23日). 2022年7月23日閲覧。
  8. ^ 「はだしのゲン」中沢啓治さん、米漫画賞で「コミックの殿堂」受賞…手塚治虫さんらに続き8人目”. 読売新聞オンライン (2024年8月21日). 2024年8月22日閲覧。

参考資料

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外部リンク

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