ウィルスン・タッカー
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(ウィルソン・タッカーから転送)
ウィルスン・タッカー(Wilson Tucker, 1914年11月23日 - 2006年10月6日[1])は、アメリカ合衆国のSF作家、推理作家。イリノイ州生まれ[2]。本名はアーサー・ウィルスン・タッカー(Arthur Wilson Tucker)。日本語表記はウィルソン・タッカーとも。
1930年代からはボブ・タッカー (Bob Tucker) としてSFファン活動を行う[2]。1950年代以降はプロ作家として活動[2]。スペースオペラという語の考案者であると言われる。またタッカーがジョークとして、作中の脇役に友人たちの名前をよく使ったことから、その種の脇役の命名方法を「タッカリゼーション」と呼ぶ。
長編SFでは時間ものの『静かな太陽の年』が代表作と見なされているほか、『長く大いなる沈黙』や「ギルバート・ナッシュ」シリーズなども有名。短編SFとしてはユーモアものの「観光案内」The Tourist Tradeと不条理ものの「ここは地球だ」This is Earthの二作が、日本では比較的よく知られている。ミステリの著書は日本語には一冊も訳されていない。
1970年にヒューゴー賞ファンライター部門を受賞した。
著作リスト
[編集]日本語訳のある長編のみ挙げた。
- 『未来世界から来た男』(Wild Talent / The Man from Tomorrow (1954)、落合鳴彦訳、元々社、最新科学小説全集13) 1956.11
- 『超能力エージェント』(矢野徹訳、早川書房、ハヤカワSFシリーズ) 1961.9
- 『時の支配者』(The Time Masters (1953)、矢野徹訳、早川書房、ハヤカワSFシリーズ) 1964.9 - 「ギルバート・ナッシュ」シリーズ
- 『アメリカ滅亡』(The Long Loud Silence (1951)、矢野徹訳、久保書店QTブックス9) 1968.5
- 『長く大いなる沈黙』(矢野徹訳、早川書房、ハヤカワSFシリーズ) 1971.10
- 『明日プラスX』(Tomorrow Plus X / Time Bomb (1955)、中村保男訳、東京創元社、創元推理文庫) 1965.12 - 「ギルバート・ナッシュ」シリーズ
- 『静かな太陽の年』(The Year of the Quiet Sun (1970)、東京創元社、中村保男訳、創元推理文庫) 1983.9
脚注
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 翻訳作品集成 > ウィルソン・タッカー(Wilson Tucker) - 日本語訳された作品の書誌情報