イレズミコンニャクアジ
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(イレズミコンニャクアジ科から転送)
イレズミコンニャクアジ | ||||||||||||||||||||||||
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上:稚魚、下:成魚
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Icosteus aenigmaticus Lockington, 1880 | ||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||
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英名 | ||||||||||||||||||||||||
Ragfish |
イレズミコンニャクアジ(刺青蒟蒻鯵、学名:Icosteus aenigmaticus )は、スズキ目イレズミコンニャクアジ科に属する海水魚。同科には本種のみが属する[1]。
属名は古代ギリシア語: εἴκω ("to bring") ・古代ギリシア語: ὀστέον ("骨") に由来する[2]。"イレズミ"は若魚の体色に、"コンニャク"は体が柔らかいことに由来する[3]。
近年まで他の魚類との関係は不明だったが、分子系統解析からはヤエギス科に近縁であることが示されている[4]。
分布
[編集]北太平洋に広く分布する。冷水系の種で、表面水温8-10℃が南限である[5]。若魚は沿岸の表層にも生息するが、成魚は深度1000mほどの深海に生息する。
形態
[編集]体長は最大2m。体は細長く、やや側偏するが頭部の断面は円い。鱗はない[2]。背鰭は52-55軟条、臀鰭は34-40軟条で、棘条はない[1]。若魚は腹鰭を持つが、これは非常に千切れやすく、成魚になると消失する[5]。若魚は黄褐色の体に多数の紫色斑があるが、成魚では一様な褐色となる[1]。
生態
[編集]比較的大きな口、軟らかな筋肉、軟骨性の骨格、黒褐色の体色、細い尾柄、幅広い尾鰭、鰾が存在しないことから推測すると、本種は表層から漸深層上部までの幅広い深度を泳ぎまわり、遭遇した獲物を手当たり次第に捕食していると考えられる[5]。
本種を捕食する生物として、マグロ類・マッコウクジラ・トドが確認されている[5]。
脚注
[編集]- ^ a b c Froese, Rainer and Pauly, Daniel, eds. (2006). "Icosteus aenigmaticus" in FishBase. April 2006 version.
- ^ a b Lockington, William N (1880). “Description of a new genus and some new species of California fishes (Icosteus aenigmaticus and Osmerus attenuatus)”. Proceedings of the United States National Museum. doi:10.5479/si.00963801.123.63 .
- ^ “イレズミコンニャクアジ”. いわての魚類図鑑. 岩手県水産技術センター. 2014年3月14日閲覧。[リンク切れ]
- ^ Miya, Masaki; Friedman, Matt; Satoh, Takashi P; Takeshima, Hirohiko; Sado, Tetsuya; Iwasaki, Wataru; Yamanoue, Yusuke; Nakatani, Masanori; Mabuchi, Kohji; Inoue, Jun G; others (2013). “Evolutionary origin of the Scombridae (tunas and mackerels): members of a Paleogene adaptive radiation with 14 other pelagic fish families”. PloS one (Public Library of Science San Francisco, USA) 8 (9): e73535. doi:10.1371/journal.pone.0073535 .
- ^ a b c d Allen, George H (2001). The ragfish, Icosteus aenigmaticus Lockington, 1880: A synthesis of historical and recent records from the North Pacific Ocean and the Bering Sea. hdl:1834/26361 .