イブラヒム・ハマト
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(イブラヒーム エルフセイニ・ハマドトゥから転送)
イブラヒム・ハマト |
2015年
獲得メダル |
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イブラヒム・ハマト[3](イブラヒーム エルフセイニ・ハマドトゥ[1] Ibrahim Al Husseini Hamadtou、1973年7月1日[1] - )は、エジプトのパラ卓球選手(クラス6)。
ラケットを口で咥えるプレースタイルが特徴で、サーブは床に置いたボールを右足の指でつかんでトスすることで行う[4]。
経歴
[編集]1973年7月1日にエジプトのディムヤートで生まれる。
10歳の時に電車のドアからの落下事故で両腕の肘から先を失い、それから1年ほどは「哀れみの目を向けられたくない」として家の中に籠り続ける[4]。その後スポーツを勧められてサッカーを始めるが、バランスが取れないことで何度も怪我をしたため諦める[4]。
13歳の時に村のスポーツ施設で見た卓球に興味を持つ[5][4]。ある時、友人たちの卓球の試合の審判をしていると、ジャッジ内容に不満を抱いた友人から「プレーできないくせに口出しするな」と言われる。この言葉が発奮材料となり、卓球に本格的に取り組むようになる[4]。
最初はラケットを脇に挟むなどしてプレーするも上手くいかず、試行錯誤の末に、ラケットを口にくわえ、サーブは床に置いたボールを右足でトスすることによって行い[4]、頭を左右に振ってボールを打つという今のプレースタイルにたどりついた[6]。
パラリンピックには、2016年リオデジャネイロパラリンピックと2020年東京パラリンピックに出場している[4]。
備考
[編集]- 2014年の第52回世界卓球選手権団体戦では、水谷隼などとのエキシビションマッチが行われた[4]。また、2016年の第53回世界卓球選手権団体戦では、平野美宇とのエキシビションマッチが行われた[7]。
脚注
[編集]- ^ a b c “卓球 イブラヒーム エルフセイニ・ハマドトゥ | 東京2020パラリンピック”. NHK. 2021年9月1日閲覧。
- ^ a b c d “HAMADTOU Ibrahim” (英語). ITTF Para Table Tennis Statistics. 2021年9月1日閲覧。
- ^ “口でラケットを操るパラ卓球選手、イブラヒム・ハマト”. Olympics.com. 2021年9月1日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “パラ卓球 くわえたラケットでスマッシュ!独自のスタイルはこう生まれた 東京パラリンピック”. NHKスポーツ (2021年8月27日). 2021年9月1日閲覧。
- ^ “不可能を可能に パラ卓球の48歳 口でラケット、鋭いスマッシュ”. 毎日新聞 (2021年8月25日). 2021年9月1日閲覧。
- ^ “不可能を可能に パラ卓球の48歳 口でラケット、鋭いスマッシュ”. 毎日新聞. 2023年2月22日閲覧。
- ^ “SFTエキシビションマッチ in マレーシア”. SPORT FOR TOMORROW. 2021年9月1日閲覧。