アントワン・フィッシャー きみの帰る場所
アントワン・フィッシャー きみの帰る場所 | |
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Antwone Fisher | |
監督 | デンゼル・ワシントン |
脚本 | アントワン・フィッシャー |
製作 |
トッド・ブラック ランダ・ヘインズ デンゼル・ワシントン |
製作総指揮 | ナンシー・パロイアン |
出演者 |
デレク・ルーク ジョイ・ブライアント デンゼル・ワシントン |
音楽 | マイケル・ダナ |
撮影 | フィリップ・ルースロ |
編集 | コンラッド・バフ |
配給 | フォックス・サーチライト・ピクチャーズ |
公開 |
2002年12月19日 (限定) 2003年1月10日 (拡大) 2003年5月10日 |
上映時間 | 120分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $12,500,000[1] |
『アントワン・フィッシャー きみの帰る場所』( - きみのかえるばしょ、原題: Antwone Fisher)は、2002年に公開されたアメリカ映画。デンゼル・ワシントンの初監督作品。
日本で劇場公開された際は『きみの帰る場所/アントワン・フィッシャー』、VHSと初盤DVDが発売された際は『A.Q. アントワン・Q・フィッシャー・ストーリー』という邦題がつけられた。
概要
[編集]一人の男性が精神科医とともに自分自身のトラウマ(養母からの身体的虐待、義理の従姉妹からの性的虐待および姉弟間の虐待)に満ちた過去と向き合い克服していく姿を描いた作品で、実在の人物であるアントワン・フィッシャーの自伝『Finding Fish』をベースに製作された。また、彼はこの映画の脚本家としてもスタッフロールにクレジットされている。
デンゼル・ワシントンはこの作品で映画監督デビューを果たし、またアントワンの診察を担当する精神科医ジェローム・ダヴェンポート役で出演もしている。
アントワン・フィッシャー役を演じたのは新人俳優のデレク・ルーク、その恋人役は元モデルのジョイ・ブライアントが演じている。
ストーリー
[編集]小麦畑で8歳の少年アントワン・Q・フィッシャーが一人佇んでいる。視線の先には一軒の家がぽつんと立っており、ドアを開けるとそこには…
朝、空母内のベッドで寝ていた海軍兵士のアントワン・Q・フィッシャー(デレク・ルーク)は起床を告げるけたたましいベルの音で目覚めた。シャワーを浴びるために浴室に向かった彼は、声をかけてきた白人水兵に対して突如激昂し、殴りかかった。
アントワンは、白人水兵の人種差別的な発言が原因だと訴えたが聞き入れられず、すぐさま上官から90日間の下船禁止と精神科医の診察を受けるように言い渡された。
基地内所属の精神科医ジェローム・ダヴェンポート(デンゼル・ワシントン)は来院したアントワンに、自分自身や家族のことについて話すよう促す。アントワンの気が短く怒りっぽい性格は、彼の生い立ちに何らかの原因があると考えたのだ。頑なに口を閉ざすアントワンに、我慢強く接するダヴェンポート。やがてアントワンは、生みの親を知らずに孤児院で育ったこと、里子に出された家で受けた耐え難い虐待の記憶を語り始めた。
治療の後で基地内の書店に向かったアントワンは、想いを寄せているレジ係のシェリル・スモーレイ(ジョイ・ブライアント)に様子がおかしいことを勘付かれてしまうが、これをきっかけにお互いの心も通い始めるようになる。
ダヴェンポートとシェリルの支えのもと、自らの過去を語り、受け入れることで、アントワンは徐々に心を落ち着かせていく…。
キャスト
[編集]※括弧内は日本語吹替
- アントワン・フィッシャー - デレク・ルーク(竹若拓磨)
- アントワン・フィッシャー(7歳) - マルコム・デヴィッド・ケリー(白石涼子)
- アントワン・フィッシャー(14歳) - コリー・ホッジス(増田淳)
- ジェローム・ダヴェンポート - デンゼル・ワシントン(小山力也)
- シェリル・スモーレイ - ジョイ・ブライアント(甲斐田裕子)
- バータ・ダヴェンポート - サリー・リチャードソン(五十嵐麗)
- ポーク・チョップ - レナード・アール・ハウズ(天田益男)
- カンザス・シティ - ケント・スコット(楠大典)
- スリム - ケヴィン・コナリー(石田彰)
- グレイソン - ライノルド・グッディング
- テイト夫人 - ノヴェラ・ネルソン(片岡富枝)
- アネット・エルキンズ - ヴァーニー・ワトソン=ジョンソン(小宮和枝)
- エヴァ・メイ - ヴィオラ・デイヴィス(藤生聖子)
脚注
[編集]- ^ “Antwone Fisher (2003)”. Box Office Mojo. 2010年3月6日閲覧。