コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

アンディ・マルテ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アンディ・マーテから転送)
アンディ・マルテ
Andy Marte
クリーブランド・インディアンス時代
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 エルマナス・ミラバル州ビラ・タピア
生年月日 (1983-10-21) 1983年10月21日
没年月日 (2017-01-22) 2017年1月22日(33歳没)
身長
体重
185 cm
93 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 三塁手
プロ入り 2000年 アマチュア・フリーエージェントとしてアリゾナ・ダイヤモンドバックスと契約
初出場 MLB/ 2005年6月5日 ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム
KBO/ 2015年3月28日 ロッテ・ジャイアンツ
最終出場 MLB/ 2014年8月6日 カンザスシティ・ロイヤルズ
KBO/ 2016年8月9日 ネクセン・ヒーローズ
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

アンディ・マヌエル・マルテAndy Manuel Marte, 1983年10月21日 - 2017年1月22日)は、ドミニカ共和国エルマナス・ミラバル州ビラ・タピア出身のプロ野球選手三塁手)。右投右打。Marte姓は、一般的には「マーテイ(MAR-tay)」と読む。

経歴

[編集]

ブレーブス時代

[編集]

2000年9月12日アトランタ・ブレーブスと契約を結んだ。

2005年6月7日に、インターリーグロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム戦でメジャーデビューを果たした。7番・三塁で先発起用され、3打席に立ち、安打こそ放つ事が出来なかったものの、1打点を記録した。この年は24試合に出場し、打率.140、4打点という成績を残した。

インディアンス時代

[編集]

2005年12月8日エドガー・レンテリアとのトレードボストン・レッドソックスに移籍した[1]

2006年1月27日ジョシュ・バードココ・クリスプデビッド・リスキーとのトレードでギレルモ・モタケリー・ショパックと共にクリーブランド・インディアンスに移籍した[2]。3月1日にインディアンスと1年契約に合意。3月27日にAAA級バッファロー・バイソンズへ異動し、開幕をAAA級で迎えた。開幕後はAAA級で96試合に出場し、15本塁打46打点1盗塁、打率.261だった。7月28日にメジャーへ昇格[3]。この年は50試合に出場し、5本塁打23打点、打率.226だった。

2007年2月28日にインディアンスと1年契約に合意。開幕ロースター入りしたが、4月23日にハムストリングの故障で15日間の故障者リスト入りした[4]。5月19日に復帰した[5]が、5月28日にAAA級バッファローへ降格[6]9月4日に再昇格した[7]。20試合に出場し、打率.193・1本塁打・8打点だった。

2008年は多くの出場機会を与えられたが、8月27日の試合まで打率.200さえ超えない状況が続き、シーズン通じていずれも自己最多の80試合に出場し、235打数を記録したにもかかわらず、打率.221・3本塁打・17打点という成績に終わった。

2009年2月19日フアン・サラスの獲得に伴いDFAとなり[8]、2月23日に放出され[9]2月25日にAAA級コロンバス・クリッパーズへ降格した。7月28日にインディアンスと再びメジャー契約を結んだ[10]。この年は、いずれも自己ベストを僅かに更新する打率.232・6本塁打・25打点という打撃成績を残したが、打率.250、出塁率.300のラインを上回る事はできず、最終的にレギュラーポジションを奪取するには至らなかった。

2010年は開幕ロースター入りし、自己最多の81試合に出場。打率.229・5本塁打・19打点だった。オフの11月5日に40人枠を外れ、AAA級コロンバスへ降格し[11]11月6日FAとなった。

パイレーツ傘下時代

[編集]

2010年12月1日にピッツバーグ・パイレーツとマイナー契約を結んだ[12]

2011年はAAA級インディアナポリス・インディアンスで97試合に出場し、7本塁打37打点2盗塁、打率.202だった。オフの11月2日にFAとなった。

2012年は無所属のままシーズンを終えた。

独立リーグ時代

[編集]

2013年は、独立リーグであるアトランティックリーグヨーク・レボリューションと契約を結んだ。

ここでは、96試合に出場。19本塁打74打点、打率.301だった。シーズン途中に、退団した。

エンゼルス傘下時代

[編集]

2013年8月5日にロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムとマイナー契約を結んだ。

ここでは、AAA級ソルトレイク・ビーズで26試合に出場し、6本塁打18打点、打率.362だった。オフの11月5日にFAとなった。

ダイヤモンドバックス時代

[編集]

2013年12月13日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結んだ。

2014年はAAA級リノ・エーシズで開幕を迎え、102試合に出場。13本塁打62打点1盗塁、打率.330と活躍し、7月31日にダイヤモンドバックスとメジャー契約を結んだ[13]。同日のピッツバーグ・パイレーツ戦で6回裏に代打として4年ぶりの出場を果たし、ジェフ・ロックから勝ち越しの2点本塁打を放った[14]。昇格後は6試合に出場したが、1本塁打3打点、打率.188の成績にとどまり、8月7日にDFAとなった[15]。8月9日にAAA級リノへ降格した。

KTウィズ時代

[編集]

2014年11月15日、韓国プロ野球・KTウィズと契約した。

2015年より一軍戦に参加したKTウィズにとって、初の外国人野手となった。同年チーム最多の89打点を記録した。

2016年は故障で8月9日の出場が最後となった。

突然の死

[編集]

2017年1月22日、ドミニカ共和国で乗用車を運転中に交通事故で死亡した(なお同日にはカンザスシティ・ロイヤルズヨーダノ・ベンチュラも同じく交通事故で亡くなっている。マルテが人生最後に出場したメジャーリーグ公式戦での相手先発がベンチュラだった。)[16]

同年1月24日、生前最後に所属していたKTの本拠地・水原KTウィズパーク内には故人の遺影をかかげた献花台が設置された。

また、球団はマルテがつけていた背番号5を一年間欠番とした。その後は洪現彬が継承。

選手としての特徴

[編集]

打撃ではマイナーリーグ12年間で163本塁打を放ったパワーが売り。特に2002年は21本塁打、105打点、2004年は110試合で24本塁打とパワーを存分に発揮している。守備では、マイナー・メジャーともに守備率9割4分台と失策が多い。一方で、守備範囲は平均レベル以上で、通算DRS + 7であり、インディアンス移籍後に限れば、+ 15となっている[17]

詳細情報

[編集]

年度別打撃成績

[編集]
















































O
P
S
2005 ATL 24 66 57 3 8 2 1 0 12 4 0 1 0 2 7 0 0 13 2 .140 .227 .211 .438
2006 CLE 50 178 164 20 37 15 1 5 69 23 0 0 0 0 13 0 1 38 3 .226 .287 .421 .707
2007 20 60 57 3 11 4 0 1 18 8 0 0 0 0 2 0 1 9 0 .193 .233 .316 .549
2008 80 257 235 21 52 11 1 3 74 17 1 2 7 0 14 0 1 52 5 .221 .268 .315 .583
2009 47 175 155 20 36 6 1 6 62 25 0 0 1 4 14 1 1 30 5 .232 .293 .400 .693
2010 81 188 170 18 39 7 2 5 65 19 0 3 0 1 17 0 0 35 2 .229 .298 .382 .680
2014 ARI 6 16 16 1 3 0 0 1 6 3 0 0 0 0 0 0 0 3 0 .188 .188 .375 .563
2015 KT 115 486 425 85 148 32 1 20 242 89 0 0 0 8 51 7 2 60 19 .348 .414 .569 .983
2016 91 381 325 52 86 16 0 22 168 74 0 0 0 5 50 0 1 51 12 .265 .360 .517 .877
MLB:7年 308 940 854 86 186 45 6 21 306 99 1 6 8 7 67 1 4 180 17 .218 .276 .358 .634
KBO:2年 206 867 750 137 234 48 1 42 410 163 0 0 0 13 101 7 3 111 31 .312 .390 .547 .937

年度別守備成績

[編集]


投手(P) 一塁(1B) 三塁(3B)




































2005 ATL - - 17 4 14 3 1 .857
2006 CLE - - 50 32 118 6 14 .962
2007 - - 19 16 27 4 2 .915
2008 - 1 2 1 0 1 1.000 76 43 155 6 19 .971
2009 - 45 380 23 5 47 .988 -
2010 1 0 0 0 0 ---- 32 186 11 2 17 .990 45 21 55 9 6 .894
2014 ARI - - 4 1 7 0 1 1.000
MLB 1 0 0 0 0 ---- 78 568 35 7 65 .989 211 117 376 28 43 .946

背番号

[編集]
  • 11 (2005年)
  • 15 (2006年、2008年 - 2009年途中)
  • 30 (2007年)
  • 25 (2009年途中 - 2010年)
  • 28 (2014年)
  • 5 (2015年 - 2016年)

脚注

[編集]
  1. ^ Red Sox acquire third baseman Andy Marte from Braves”. MLB.com Red Sox Press Release (December 8, 2005). August 1, 2014閲覧。
  2. ^ Indians, Red Sox complete trade”. MLB.com Indians Press Release (January 27, 2006). August 1, 2014閲覧。
  3. ^ Indians promote infielder Andy Marte from Triple-A Buffalo”. MLB.com Indians Press Release (July 28, 2006). August 1, 2014閲覧。
  4. ^ Indians place infielder Andy Marte on disabled list; Outfielder Shin-Soo Choo recalled from Triple-A Buffalo”. MLB.com Indians Press Release (April 23, 2007). August 1, 2014閲覧。
  5. ^ Indians activate INF Andy Marte from DL”. MLB.com Indians Press Release (May 19, 2007). August 1, 2014閲覧。
  6. ^ Indians recall left-handed pitcher Rafael Perez from Buffalo; Option infielder Andy Marte to Triple-A Buffalo”. MLB.com Indians Press Release (May 28, 2007). August 1, 2014閲覧。
  7. ^ Indians expand Major League roster by three more players”. MLB.com Indians Press Release (September 4, 2007). August 1, 2014閲覧。
  8. ^ Indians acquire Juan Salas from Tampa Bay”. MLB.com Indians Press Release (February 19, 2009). August 1, 2014閲覧。
  9. ^ Anthony Castrovince (February 23, 2009). “Marte's future left up to waiver wire”. MLB.com. August 1, 2014閲覧。
  10. ^ Indians purchase the contract of INF Andy Marte”. MLB.com Indians Press Release (July 28, 2009). August 1, 2014閲覧。
  11. ^ Anthony Castrovince (November 5, 2010). “Indians outright infielder Marte to Minors”. MLB.com. August 1, 2014閲覧。
  12. ^ Pirates sign Fernando Nieve, Andy Marte and Dusty Brown as minor league free agents”. MLB.com Pirates Press Release (December 1, 2010). August 1, 2014閲覧。
  13. ^ D-backs select Andy Marte, recall Roger Kieschnick from Triple-A Reno”. MLB.com D-backs Press Release (July 31, 2014). August 1, 2014閲覧。
  14. ^ Scores for Jul 31, 2014”. ESPN MLB (July 31, 2014). August 1, 2014閲覧。
  15. ^ D-backs select Jake Lamb from Triple-A Reno, designate Andy Marte for assignment”. MLB.com D-backs Press Release (August 7, 2014). August 8, 2014閲覧。
  16. ^ ロイヤルズ25歳右腕がドミニカで自動車事故で死去 同日に元MLB選手も事故死 Full-Count 2017年1月23日付
  17. ^ Andy Marte Statistics and History” (英語). Baseball Reference.com. 2017年1月25日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]